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白昼夢のヒメ!!~夢魔の姫とカケラの王子~  作者: ブラボー
「姫さま、はじめてのしょうかん☆」
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仁義なき「L」VS「G」

後日、アルスとニカウには、とある交渉を街の代表者に掛け合うように頼んだ。

そして、謙信、信玄には……


「兵練、治安の管理だと?」

「しかし、どうせよと言うのじゃ?」


兵を預ける事にした。


「お兄様?兵隊なんてどこにも………」

「今に分かる。」


ニヤリと笑って、3人を連れて城の屋上に立った。

ここからは城の外が一望できる。広々とした城の周囲には山や湖が広がり、敷地はかなり広い。

そこへ、アルスとニカウも戻る。


「首尾は?」


「なんとかオーケーです。さすがに、最初聞いた時は驚きましたが」

「流石に市長さんは苦虫噛みつぶした顔だったっスよ。」


どうやら交渉は成立したらしい。

あとは彼ら次第だ。それで全てのカードが揃う。


「むぅ!お兄様!そろそろ教えてよ!」

「そうだぞハルトよ!第一、兵などおらんではないか!」

「事と次第では一晩付き合ってもらうぞ!?」


「分かった分かった!!落ち着け!!アレだよ!!」


街の方角へ指さすと、そこにはこないだの500の不良集団が集まっていた。

それは武器も持たずに、ただ城の前にやって来ると、整列した。先頭にいるのはケースケだ。


「来ましたよ!!約束は守りました!!」


声を上げるケースケに、屋上から声を張り上げる。


「ご苦労!!では意思があると言うことでいいんだな!?」


その言葉に、城の前の総勢約500名は声を上げる!


「うっす!!」


「よろしい!!ならば今日から諸君らは追い剥ぎやチンピラではない!!諸君らにマギアル治安維持部隊を命じる!!異論のあるものは血を流し、従う者は正義にもなる!!」


更に続ける!!


「ただの正義ではない!!勇者も殺し!!大魔法も切り裂く!!街を守る!!居場所と!!諸君らと皆を守る最強の正義!!ここから、君達から!!始めるのだ!!厳しいぞ、ついて来るか!?」


それを聞くと、未だに統率の取れていないながらも………


「上等だぜ!!」「最強の正義とかアツいじゃん!!」「ついていくぜ王子さまよぉ!!」「よく見ると、あの姉ちゃん綺麗だな」「そうか、俺はあのオッサンの方が強そうに……」


まとまってくる!!


「返事は!?」


波に乗った賊達はその問いには2つ返事であった!!


「応!!」


拳を振り上げ、呼応するサマはまさに一端の兵士。

そう、実はケースケ少年に持たせた話は……

「最強を目指さないか」なんて突拍子もない話から始まる交渉案だった。彼らを謙信・信玄の熟練の将のもと訓練し、兵に仕立てて、これからのマギアルの平穏を維持するための糧にしようと言う計画。

もちろん、「従わないなら順番に拉致して拷問にかける」なんて脅したりもしたが、ニカウとアルスには街の代表者に経費として、彼らの維持費の上乗せ交渉を頼んだのだ。もともと金には余裕のある市民が集まる魔界のセレブリティエリア。心配はしていなかった。


10人のインディアンの子計画。

つまり、何も知らなくて失敗して命を落としてしまう子を全て導けたなら。そんなミコさんの何気ない発言が導いた計画だ。

こうして、形なりにとは言えマギアルの治安維持第一歩が始まった。


━━━それからと言うものの………

やはり街にはガラが悪い不良がまだ蔓延っていた。


「よう!ニイチャン!商売はどうだい!!」

「ばぁさん、困ってるなら手ぇ貸すぜ?」

「迷子?ママ?しゃーねぇなぁ、オラ、泣くなよ……」

「あぁ?テメェ、何、変な商売してんだよ!?」


ただし、前とは違う。ハルト王子として振る舞うヒロ立案により、謙信・信玄が徹底的に道徳を施している結果、人間界に多少なり近い治安が行われていた。

確かに形はいびつなもので、治安維持活動なんて言えるかは分からないし、通じるのはマギアルだけのようだ。


「ママ見つかって良かったな!もうはぐれんなよ!」

「お、おい!ばあさん、そんなもん貰えねぇよ!!」

「あんにゃろう、ヤベェようなヤク売りやがって!また呼んでくれや!」


それでも、多種多様な者達が行き交うマギアルも前より、明るくなった気がした。

ちなみに、普段の彼らはと言うと………


「ほらほら!踏み込みが浅い!!あと500本!!」

「ここは魔界ぞ!!死も踏み越えよ!!」


謙信・信玄の両名の指示のもと毎日を訓練に費やし、時に2人の「屋敷が欲しい」と言う計画で敷地内に別邸や新しい兵練場を建築している。石積みから始まるサマを見ているとどうやら城を造りたいらしいが、やはり土台が2つな所を見るとあくまでライバルらしい。

毎日、汗を流し、水をガブ飲みしたり、倒れて敷地内の湖に放り込まれたりする様子は弱冠スパルタだが、みんな笑顔で気持ちが良さそうだ。

ライバル関係を張り、普段は言い争う2人もまんざらでもなさそう。

兵練を行う不良達を見て、唇からは笑みが溢れていたからだ。


「それにしても、よく思い付きましたね」

「ん?」


今はそれを見ながら、ミナリアと庭で茶を楽しんでいる。

今日は普通の熱湯と植物の葉から作った茶だ。味は違うし独特だが、まだマシ。菓子は焼き菓子が置かれている。


「あの方々を吸収する話ですよ。正直、皆殺しかと思いました。」

「ホント!お兄様、昔から優しすぎるんじゃないかと思ってたけど、まさか仲間にしちゃうなんて……。」




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