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白昼夢のヒメ!!~夢魔の姫とカケラの王子~  作者: ブラボー
「姫さま、はじめてのしょうかん☆」
16/64

仁義なき「L」VS「G」

次は魔術の間だ。

そこではニカウとアルスが掃除をしていた。


「おや?どうされました?」

「今、掃除中ッス」


「いや、ちょっと考え事だ。」


2人は顔を見合わせると、スポンジの様なモノを寄越す。水に濡れている。


「手伝えッス」

「何か思い浮かぶかもしれませんよ?」


指定された通り、ゴシゴシと中央の陣以外の刻まれた字を消し始める。意外と消えにくい。


「これ、なんなんだ?」

「召喚陣ッス。これの周りに色々、刻んで触媒を用意すれば召喚できるッス」

「それがニカウの本職なんですよ……ふん!」


他の2人みたいに力んで、ゴシゴシと擦る。

だんだん、コツも掴んできた。


「触媒ってなんなんだ?関係するものか?」

「そうっスね。有機物から無機物まで。情報から……」


情報か。

スマホでもあれば……


「…………。」


あるじゃん!そうだ!スマホだ!情報源なら……

取り出してみる。手に持って、ハッとする。


(しまった。電波か。)


そう、ここは魔界だ。日本でも地球でもない。

諦めつつ、「そう言えば、起動するのか?」と電源を入れる。


入った。しかも、電波バリ3だ。


「ウソだろ………」


電話とかしてみる。思い切ってテレビ電話。


………。


……………。


「あ、じいちゃん!!」

「なんだヒロか。一日戻らないで何してんだ?おばあが心配してるぞ。」


繋がった!?


「いや、それが………」


しまった。言い訳を考えてない。

「ここは魔界だ」なんて言えない。


「なんです?何してるんですか?」

「何スか?それ」


厄介な事に、そこへ2人が割り込んでくる。


「何だ、友達か?」


「あ、もしかしてお祖父さまですか?」

「興味深いッスね。」

「お、おいお前ら……」

「お祖父さま、唐突なのですが少しお孫さんをお借りします。もちろん、3食保険付き、日給高時給で!」


「仕事なのか?」

「え、あぁ、うん………」


「先に言っとけ。しばらく戻らねぇんか?」

「うん。」


それだけ伝えると、じいちゃんはアッサリとオーケーした。

間違いない。スマホが使える!原理はともかく、スマホが使える!どう言うことだろう。電波は魔界までなんて高性能な会社だ。


「ニカウ!確か、情報があれば召喚陣は使えるんだよな!?」

「もちッス」

「よし!!ミナリアは?」

「確か、庭ですよ」

「準備しといてくれ!!」


部屋を出て、庭に向かう!

これならイケる!情報を糧に何かを呼び出せて、スマホが使える!なら、もう答えは1つだ。


「ミナ!!ミナリア!!」


ミナリアは庭先で、城壁に張り付いた植物と格闘していた。

パチパチと音を鳴らす植物に向かい、農作業用のクワを振りかざす!


「にぎゃあ~!!」


しかし、触れるや否や火花が散り、姫は炸裂音と共に弾かれる。

踏み潰された猫みたいな声をだして、尻もちを着く。


「うぅ~………」

「大丈夫か?」

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