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第六話 体力測定?

2017/01/30 誤字修正などを行いました

2017/03/15 表現修正を行いました(行方不明者→身元不明者)


活動報告でも上げましたが、現在目の病気で執筆活動に制限が出ております。

可能な限り執筆は続けておりますが、更新はかなり遅れる事と思われます。

ご理解のほどよろしくお願いいたします。

 スキルの話を終え、本当に俺が剣術と弓術を使えるのか試す事にする。当然安全な所で確認したいので、先ほど少しばかり模擬戦をした訓練場へ行く事にした。まあノルベルトにも聞いたのだが、訓練場はそのための設備との事だ。


 今さらながら気が付いたが、訓練場の入り口は依頼の掲示板がある横に案内板が設置されていた。普段はそこから入れるようで、夜以外は解放されているようだ。さらに良く見ると、事前の申請をして許可さえ取れば、夜間でも使用が可能らしい。確かにモンスターは昼夜を待ってくれないだろうし、その意味では夜の訓練を行うのも当然と言える。事前申請が必要なのは、事故が起きた時の対応のためだろう。実際に夜間の使用時には別途料金が必要らしい。訓練内容によって金額も異なるようだ。


 そのまま案内板に従い進むと、扉が開放された通路に繋がっている。右側はギルドの受付があるためか何もないが、左側には数個の扉があった。木版に赤い文字で使用中の札が掲げられている所もあり、どうやら会議室か何かになっているのだろう。


 さらに奥に行くと、訓練場に出た。傍には案内板があり、どうやら汎用の運動場が二つと、剣術や弓術の他、色々な訓練専用の場所もあるようだ。汎用の運動場には高低差を付けた物と、付けていない物に別れているらしい。さらに汎用の運動場は、馬術の練習場も兼ねているようだ。


「かなり広いんだな……」


 思わず感心の声が漏れる。今いるのは汎用で高低差のない運動場のようで、木の壁に囲まれた周囲を走っている者もいれば、真ん中付近で剣術や槍術などの練習をしている者もいる。汎用なので簡単な訓練であれば、ここで行っても良いのだろう。実際に端の方には二つの的が用意してあり、弓術の練習も出来るようだ。


「しかし困ったな。どのスキルから確認するべきか……そもそも、スキルの使い方もまだ不慣れときた」


 簡単な剣術などを練習している者の傍に、ベテランの冒険者なのか、それともここの職員なのか、いまいち判断に困る服装の者もいて、何かを教えている。流石に教えている最中に割り込む程、俺も礼儀知らずではない。いや、それはバカのする事だろう。


「おや、君は先ほどの……」


 休憩中だったのか、タオルのような布を手にしたハッドンが近寄ってくる。


「タカオだ。訓練場で少し覚えたスキルを確認したいんだが、どうしたら良いか分からなくてな」


「空いている所なら、どこでも大丈夫だぞ。ただし、魔法関連は専用の所が好ましいな。一応だが、対魔法用の結界が張られている。戦術級の魔法でもない限りは、まず周囲に被害は出ない。なんなら、私が付き合おうか?」


「良いのか? 教官なのだろう? それほど暇という訳では無いと思うが」


「今は時間が空いているからな。それに君の事は少し気になっていた。君さえ良ければだがな」


「いや、むしろお願いしたい。こっちも知り合いがいないし、一人でどうしようか迷っていた所なんだ」


 そもそも、スキルの仕組みもまだ良く分かっていない状況で、一人で訓練も何もない。ここは知っている者を頼るのが筋だろう。


「なら、さっそくで悪いのだがスキルを見せてもらえないか? それによって教えることも変わってくるし、何より私では出来ない事もあるからな」


 確かに彼女はどちらかというと前衛の剣士や戦士タイプだろう。後衛の技術も知ってはいるだろうが、専門職とは違うはずだ。


 言われるがまま、俺のスキルカードを取り出し『スキルオープン』と唱えた。これで他人にも俺のスキルを見せることが出来る。これはスキルとはまた違うらしい。この世界にいる者なら、当然使える技術だそうだ。これはスキルを覚える時に教えられた。


「……」


「どうかしたのか?」


 ハッドンは、俺が出したスキルリストを見ているのだが、返事がない。ただの屍のようだ……って、死んではいないな。このフレーズもどこかで聞いた気がするのだが、いまいち思い出せない。


「おい、大丈夫か?」


 ハッドンの肩を軽く叩くと、ハッとした感じで俺を急に見た。


「す、すまない。私の目がおかしいのか? 何か変な物をみたような……」


「スキルの事か?」


「あ、ああ。本当に記憶がないのか? これだけの資質があれば、普通ならBランクくらいは当たり前だと私は思うのだが。それに気になったのだが、レベル表記はないのか?」


「レベル表記?」


 良く思い出せないが、昔に横移動しか出来ないRPGのゲームをした事があるような気もする。しかし、俺のいる世界にそんなゲームなど存在するのか? そもそも、テレビという単語を思い出した気がするが、そんな物は実在しないのだし。


「このステータス表示が正確だとすると、君はまだレベル0という事になる。簡単に言えば、今まで何の経験もないような物だ。そんな事は本来あり得ない。例えば普通の主婦でも、家事などを行っていくうちに経験として積み重なり、それがレベルとなるんだが」


「それはスキルレベルでは?」


 何かスキル以外にも他の要因があるのか?


「いや、そうじゃない。スキルレベルとはまた違って、その者が持つ全体的な経験とでも言うべきか、その人物の基本となる指標がレベルとしてあるんだ。実際私のレベルは49なのだが、私の場合は戦闘経験が主だな。冒険者などをやっている場合、普通はそれが経験となって、色々なステータスの値が上がるんだ。そこからしてもおかしい。例えばこれだな」


 そう言って彼女が指し示したのは、ステータス表記にある筋力の値。今は8722となっている。


「訓練や討伐、撃退などで色々な数値が上がるのだが、モンスター……ここいらでは魔物と呼ばれる事も多い、いわゆる我々の敵だ。訓練でも少しは上がるが、モンスターを相手にするのが一番だ。それを倒すと、筋力などが少しずつ上がる。例えばゴブリンを倒した場合、一般的には1から3上がるとされているはずよ。これは倒し方によって変わるので一概に言えないけど、仮にこの値が本当だとすると、君は既にゴブリン換算で最低でも二千九百匹以上を倒していることとなるのよ。確かにゴブリンは群れることが多いモンスターなのだけど、群れていると言ってもせいぜい十匹程、多くても三十程度。そこからすると、二千九百という数値がいかに異常な数値なのか理解してもらえると思う。一年は三百六十五日で、仮に君が生まれてから毎日ゴブリンを倒したとしよう。今日が誕生日だとしても、一年に百八十匹以上殺していることになる。そんなのは不可能だ。私が言いたい事は分かるわよね?」


 言われてみれば、確かにそうなのかもしれない。しかし数値は出ているので、俺に言われても正直実感が無い。


 それにハッドンはどこか落ち着かないのか、口調が安定していない気がする。そんなに動揺しているのか?


「大体、騎士や兵士をしていたとしても、ゴブリンを二千九百匹以上殺すなど、一生かかっても無理な値よ。ではもっと上位のモンスターを殺しているかとなると、それはそれで疑問になる。私は実際に戦ったことすらないけど、ドラゴンを倒すと100前後の値がステータスに加わる時いた事があるわ。Sランクならともかく、Aランクでも十人程度でやっと討伐できるかどうかというのがドラゴンと言われるモンスター。それだって、まず間違いなく数人の死者が出る。仮に君が今までドラゴンを倒したとするなら、最低でも二十九匹は倒した事になるのよ? 普通なら、そんな者が記憶喪失になっていたとしても、ギルドですぐに誰かは分かるはず。だがその様子だと、本当に君がどこから来たのかすら分からないといった感じの冒険者カードになっている。それだけこの値がおかしいという事だ。私の言っている事を理解してくれたかな?」


「正直、実感が無いので分からないとしか言えないな。ドラゴンと戦ったことがあるかといわれれば、当然俺は覚えてもいないし、それこそ見た記憶すらない。しかし、この冒険者カードは身分証になっているんだよな? なら年齢も正確のはずだし、もし名前が分かっていたら、自己申告の名前にはなっていないはずだよな?」


「まあ、そういう事だ。正直普通であればクリスタルの判定を疑う所だが、今までそのような間違いがあったとも聞いていない」


 そこまで説明されて、ハッドンは溜息をついた。聞いている限りだと、確かに異常な数値のようだ。


「確かに不審に思うのかもしれないが、今は剣術なりそういったのを教えて欲しい所だ。仮に以前にやった事があったとしても、その記憶すらないのでは不安でしかない。俺も値だけみればすぐに外で戦っても大丈夫な気もするが、流石にそんなに無謀じゃない」


 剣は振れることは振れるだろうが、それが戦闘として役に立つ程かと言われると、正直分からない。ここはきちんと確認する必要があるはずだ。


「そうだな。スキルを見る限り、武術系統だと、とりあえずは剣術と体術系、弓術系に盾か。スキルポイントもかなり余っているようだが、それでもレベル五というのは、それはそれで信じられないが、まずは基礎体力を見てみたい」


「HPとは違うのか?」


「簡単に言えば持久力だな。これはスキルとは別に、ステータスの値も関係してくる。それと瞬発力だ。どちらも戦闘においては欠かせない物だが、説明は必要か?」


「いや、何となくは分かる。で、何をすればいい?」


「本来なら、きちんとしたトレーニングといった事をするべきなんだろうが、正直時間が勿体ない気もする。まずは瞬発力から確認して、次に持久力を簡単に見よう」


 ハッドンはそう言うと、訓練場の端にある、直線の線がロープで示された所に案内した。どうやら反対側の壁までロープが地面に固定されているようだ。


「全速力でこの線に沿って往復して欲しい。それにかかった時間で、瞬発力もおおよそ見当が付く。素早さなどだけでは、瞬発力というのは分からない事もあるんだ。それを確認するには、こういった事をするのが私の経験では一番だな」


 なる程。肉体的な瞬発力を見るなら、短距離走を見るのが早いという訳だろう。俺はロープの先端に移動すると、クラウチングスタートの格好を取る。立て札があったので分かったが、目測にして向こうの先端まではおおよそ六百五十フィートくらいだと思う。往復で一千三百フィートといった所か。


「その姿勢は? 初めて見るが」


「ん? 短距離を走るなら、これでスタートする物じゃないのか?」


 俺の中では、この格好が適していると感じているのだが。本来は踏み脚に固定できる物があれば一番だが、まあ今回は構わないだろう。


「それよりも、時間とかは測らないのか?」


 普通に考えれば、往復する時間を計るはずだ。


「大丈夫だ。小型の魔道時計を私は持っているからな」


 そうか、と言って俺はスタートの姿勢を取る。そして勢いよく駆けだした。


 走り出したのは良いのだが、何だか体がとても軽く感じる。それに速度が思っていたよりもどんどん上がり、すぐに反対側の立て札に近づいてきたので、少し速度を落としながら素早くターンした。土煙が上がった気もするが、気にせずに元の所へ戻る。それにしても体が本当に軽い。そして間もなくハッドンの横を駆け抜けたので、そのまま速度を落としてから彼女の元に戻る。すると彼女は手元を見ながら、また不可解な顔をしていた。何か変な事でもしたか?


「何か問題でも?」


「魔道時計が壊れたのか、疑問に思っただけだ。そんな事はないはずだが……。ちょっと待ってくれるか?」


 そう言うと彼女は、近くで槍の訓練をしていた男の一人に声をかけ、どうやら俺と同じ事をさせるらしい。すぐに走り出して、手元に持っていると思われる魔道時計らしき物を見ている。一分程経過しただろうか? 走ってきた者が戻って来ると、何か声をかけてから、男は再び槍の訓練に戻ったようだ。


「時計は合っているな。しかし……まさかな」


「俺はそんなに遅かったか?」


 しばらく運動などしていなかった気もするし、体が鈍っていたのかもしれない。こういった事は、日頃のトレーニングが何よりも大事だろう。


「逆だよ。早すぎだ。タイムはおおよそ十五秒。今までの最短記録のはずだ。ちなみに普通の奴なら、大体五十秒は最低でもかかる。本当に人間か? 魔法で体を強化しても、こんな値は聞いた事がない。魔法を使ったのか? そんな風には見えなかったが……」


「オイオイ、それはないだろう……それに、魔法は使っていないぞ?」


 人間扱いされないとは、流石にいくら何でも酷すぎないか? それに、まだまともに魔法の使い方も分からないくらいだ。


「いやいや。私も色々な者を見てきたが、この往復で五十秒を切るだけでも相当なんだぞ? それを十五秒とか、この目で見ていなければ私自身の正気を疑う値だ」


「そう言われてもな……」


 手を抜いたつもりはないが、きちんとしたスタートを切れたとは思えない。そこから考えると、むしろ遅かった可能性すらあったと思う程だ。


「これは、あれだな。剣術などを見る前に、基本的な体力などを詳しく確認した方が良さそうだ」


「そう言うなら、俺としても別に構わないのだが。ただ俺もあまり金を持っている訳じゃないんだ。宿の手配とかもする必要がある」


「そういえば、この街に来るのは初めてなのか? というか、覚えていないのだな。なら私が口添えして、数日ギルドで宿泊できるように頼んでおこう。何、心配はいらない。たまにギルドで身元不明者を預かる事があるんだ。そういった時のための宿泊設備も一応ある。普通の冒険者には貸せないのだが、事情が事情だし、何とかなるはずだ。少し待っていてくれ」


 そう言ってハッドンは、ギルドの建物へ戻っていく。その後ろ姿は、何か楽しそうに見える。何か彼女の琴線にでも触れるような事があったのだろうか? 分からない事だらけだ。


 五分程して彼女が戻ってくると、ギルドの中の部屋を貸してくれる事を教えてくれた。とりあえず宿の問題は回避したと言えるだろう。


「それでなんだが、やはり確認のため基本的な測定を一通りやってもらう事にした。正直さっきの結果がなければ、普通に予想できたんだが、私も今回ばかりはな。私も驚きを隠せないよ」


 そう言いながら、ハッドンが髪を掻く。肩まで伸ばしている金髪が少し乱れるが、気にした様子も無い。


    ――――――――――


 その後、一通りの体力測定的な事などを行い、ギルドの中にある部屋の一つに案内された。


「驚きだよ。私もここまでとは思わなかった」


 簡単な長距離走として一万六千フィート走ったが、それも一般的な記録の五倍で、その他色々な物を計測したが、どんなに最低でも三倍、高い物では十倍近い数値らしい。正直そう言われても、実感はまるで無いが。


「今日はもう夕方だし、武器関係は明日にしよう。それと、ギルドの方からこれを渡すように言われた。受け取ってくれ」


 ハッドンはテーブルの上に拳大の袋一つを置いた。


「色々あの後も調べたらしいが、やはり身元不明者などの中にも該当する人物はいなかったらしい。そこでギルドから支度金という事で、それなりの装備を揃えて欲しいそうだ」


 袋の中身を見ると、銀貨が十枚以上は入っている。


「良いのか?」


「ああ、問題ないな。そもそもその金も、冒険者がギルドに預けている金の一つなのだが、死亡や行方不明になって受取人がいない物から出ている。保管期間が過ぎているので、普通ならギルドが没収した物だが、こういった時にも使われる。死んだ冒険者に、金などあっても仕方ないだろう?」


「はは、確かにな」


 彼女の言い分は確かに分かるが、出所を聞くと正直何だかなとは思う。しかしせっかく用立ててくれた物だ。無駄にするのもバカだろう。


「まあ、実際に購入するのは武器の訓練が終わってからで構わないと思うが。相性もあるからな。余ってもそのまま支度金という事で、今後の生活費にして良いそうだ」


 そう言って彼女は、もう一つ別のリュックのような物を置く。こちらは上部に手持ち部分も付いている、革製の物らしい。


「こっちは冒険者御用達の、魔法の背負い袋だな。収納袋やハンダーと呼ばれている。普段は背中に背負っても良いし、まあ持ち主の好みで使い方は自由だ。ちなみに持ち主の魔力に応じて、容量が変化する物だ。ギルドからのプレゼントらしい。もちろんこれもギルドの回収品だが。どちらにしても、見た感じまともな持ち物もあまり無さそうだし、受け取って損は無いと思う」


 魔法の収納袋という事なのか?


「魔法のバッグという事は、何か特殊な効果が他にも?」


「ああ、まあそういう事になる。この鞄の中は、時間の進み具合が少し異なっている。完全に劣化しない訳ではないが、通常よりも十分の一程度の劣化速度になる。薬草などを採取した際に、鮮度が問題になる物もあるんだ。これならある程度は鮮度を保てるという寸法さ。もちろん食品の保存にもちょうど良い」


 そう言ってハッドンは俺の方にそれを移動したので、有り難く受け取る事にした。断る理由も無い。


「さっきも言ったが、一般的には収納袋という言い方が多いが、ハンダーと呼んでいる者も多い。一応名前は覚えておいてくれ。それと最後に、君さえ良ければ夕食でも一緒に食べないか? せっかくだから奢るよ」


「良いのか?」


「珍しい物を見せてくれたからな。このくらいはさせてくれ」


 そう言われて断るのもバカだろう。せっかくだからお言葉に甘える事にした。


    ――――――――――


「なあ、あのタカオって奴、どう思うよ?」


 ギルドの奥にある待機室兼休憩室で、ケーラーとブルスがテーブルを挟み話をしていた。


「ブルスは受付だからな。奴に会う事も多いか。確かに気になるよな。それにハッドンが言っていた事が本当なら、かなりの実力を期待できる。まあ、少し訓練期間は必要だろうが」


「ケーラーは普段接点が無いから、本当に他人事だよな。俺としては、何か問題を起こさないか心配だよ」


 実際、ケーラーのような受付を担当する者には、どうしても冒険者同士のいざこざを目にする機会も多く、場合によってはそれを止める事すらある。当然怪我をする職員もいるので、余計に心配してしまう。


「俺は、アイツから問題を起こすとはあまり思わないがな。むしろ周囲の連中が絡む事が心配だよ。実際に奴が来た時にも、絡まれているからな。まあ、奴が一人で撃退したのは驚いたが」


「どうせ今日は仕事も終わりだ。一応今日は俺たちが夜番だが、他にもいるんだ。少しくらい酔っても問題は無いさ」


 そう言ってケーラーはテーブルの上にある酒を飲む。それほどアルコール度数は高くないし、何より数杯飲んだ程度で酔っ払う程飲む気もない。それを見てブルスも夜食を口に入れながら、アルコールを口にするのだった。

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