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第十六話 ステータス、再点検!

 素材の換金にかなりの時間がかかる事が分かり、とりあえず今する事が無くなってしまった。


 一応は訓練場で素振りなどをしているが、正直周囲からは避けられている。どうやら恐れられているようだ。仕方なく、今は提供された部屋にいる。


『仕方ないと思いますが? そもそもお一人で敵軍を全滅させたのをお忘れですか?』


 エデム。そういう事を言われると、正直凹むんだが。


「まあ、気持ちが分からない訳では無いがなぁ」


 そう言って周囲を見る。明らかに距離をとられているのが分かるのが、こうも寂しいとは。


『それよりも、確認されていないステータスを確認されてはいかがでしょうか? レベルアップもさることながら、今後の方針にも左右するかと』


 方針?


『ステータスをご確認頂ければ、分かるかと思われます。尚、本来あり得ない事ではあるのですが、新たなスキルなどが加わっております』


 時間も余り余っているので、ステータスを確認する事にした。


LV157

残りSP 3938

 ・体力 :SS(25974)

 ・筋力 :SS(11395)

 ・力  :SS(15690)

 ・素早さ:SS(8843)

 ・器用 :SS(6822)

 ・敏捷 :SS(35991)

 ・反応 :SS(5841)

 ・感知 :SS(9735)

 ・知性 :SS(4373)

 ・学習力:SS(4096)

 ・知識 :S(3481)

 ・魅力 :SS(5467)

 ・HP :35329

 ・MP :6555


スキル

  ・威嚇LV10

  ・挑発LV10

  ・完全感知LV10

  ・ステータス隠蔽LV10

  ・ステータス詐称LV10

  ・相手ステータス確認LV10

  ・盾術LV5→盾術LV10

  ・格闘術LV5→格闘術LV10

  ・中級魔法→超級魔法

  ・火魔法LV8→火魔法LV10

  ・風魔法LV4→風魔法LV10

  ・スキル取得

  ・スキル創造


称号

   モンスターの殺戮者

   近接戦闘超越者

   火炎の使い手

   超級魔法を操る者

   人々の守護者

   殲滅者

   破壊を司る者

   竜殺し

   竜の殺戮者

   神々と並ぶ者


「おい、何かおかしくないか?」


 基礎ステータスもそうだが、新たなスキルまで取得している。『威嚇』や『挑発』もかなり気になるが、それ以上に気になるのが『超級魔法』という表記と、『スキル取得』『スキル創造』の2つだ。


「エデム。色々と聞きたい事はあるが、『スキル取得』と『スキル創造』は何だ?」


『スキル取得は、ご自身でスキルを新たに取得する事が出来る物です。たこのスキル取得は、パッシブスキルスキルであり、ご自身で意識する必要なくスキルが上昇します。またスキル創造は、タカオ様が新たなスキルを創造する事が出来るスキルであり、この世界にない新たなスキルを作成する事が可能となります』


「新たなスキルを作成? どういう事だ?」


『そのままの意味です。既存のスキルに囚われず、タカオ様が考えついたスキルを、新たに作成する事が出来ます。正し、既存のスキルについては作成出来ません。尚、既存のスキルを組み合わせた形のスキルであれば、新たに作成する事は可能です』


「何だかとんでもないスキルのような気がするが?」


『その認識で間違いは無いかと。例えば本来相反する火と水を組み合わせた魔法スキルなども作成出来るでしょう』


 すぐには思いつかないが、作り方次第では火属性と水属性の両方で攻撃が可能になる訳か。他にも色々組み合わせは出来そうだ。それに火属性と風属性でスキルを作れば、殺傷能力の高い魔法も作れるだろう。こっちがそんな攻撃を受けたくはないが……。


『尚スキル取得を得たため、今すぐ取得済みのスキルレベルを変更可能です。また必要と無いと思われたスキルを削除も可能となりました』


 ふむ……今すぐ必要ないスキルというのも分からないな。スキルとは違うかもしれないが、空を飛ぶ事が出来れば便利だと思うが、それもまた……<スキル≪重力≫を獲得しました>は!?


『現在、重力スキルが新たに加わりました。これにより対象物に対して重力を自在に操る事が出来ます。これを使用しながら風魔法を使用する事により、飛行が可能です』


 突然エデムの解説により、一体何があったかと混乱してしまう。


『他にもスキル創造を取得されたため、スキルを詳細に分析する事が可能となりました』


 詳細に分析?


『試しに、火魔法について分析を行ってみて下さい』


 言われて、火魔法を頭に思い浮かべる。すると頭の中に情報が流れてきた。


 ※※※ 火魔法 ※※※


  正式名称 魔素触媒式火炎発生魔法及びその現象


  ・主に空気中の魔素を利用し、火炎発生源の元とする魔法及びその現象

  ・火魔法を使用する際には、使用者のイメージにより他の魔法(風魔法、土魔法、水魔法など)が同時発生するが、一般にそれが認知される事はない

  ・火魔法の温度は使用者のイメージに依存する

  ・火魔法の効果範囲は使用者のイメージに依存する

  ・火魔法の威力は使用者のイメージに依存する

  ・火魔法は原則として使用者の魔力を使用するが、イメージにより周囲の魔力を利用する事も出来る

  ・一般に詠唱や魔方陣を利用して使用者のイメージを確定させる事が多いが、イメージが明確であればこの限りではない。また、イメージが明確であれば、魔法名も必要ない


  さらに火魔法についての解説を行いますか?(Yes/No)

  魔法そのものについての解説を行いますか?(Yes/No)


「なんだこりゃ?」


『一般にはあまり認識されていない、火魔法についての概要ですね』


 エデムは簡単に言うが、これは魔法の概念そのものを覆す事にもなるんじゃないのか? 俺が聞いた限り、詠唱はともかく、魔法の名前が必要ないとなると、常識が覆されるのは間違いないだろう。


「つまり、俺がギルドで聞いたのは正確ではない?」


『正確さに欠ける、といった表現が正しいかと。ですが、現状でこの事を理解している者がいるかとなると、極めて怪しいかと思われます』


 ふむ……そうなると魔法について色々と考察する必要がありそうだな。後で実験も兼ねて狩りにでも行った方が良いか。実地でテストをしても問題はないだろう。


『失礼ながら現在のタカオ様の実力ですと、基礎的な火属性の魔法でも大半の魔物は灰すら残らない可能性があります。テストを行うのであれば、その辺りを気をつけて下さい』


「魔力が高かったりするからか?」


『はい。また称号として超級魔法を操る者を取得されている事も大きいですね。他にも火炎の使い手という称号もお持ちですので、この称号がある場合は火系統の魔法については、その威力が最低でも2倍になります。他にも超級魔法というスキルを取得されましたので、これらを複合して考えた場合、通常の威力で火魔法を使用すると、推定値ですが火魔法の威力は10倍程度になる可能性があります』


 ちょっと待て! 10倍だと?


『通常ではあり得ない数字ですが、先ほどの要因が重なった結果です。魔法使用時には十分ご注意下さい。例えばライター程度の炎をイメージして火魔法を使ったとしても、それだけで高さ10フィート程度の高さになりますので』


 それって、簡単に天井に届く距離じゃないか。


「尚、温度は通常の使用でも鋼鉄が一瞬で溶解します」


 そんなのライターと言わねえよ!


「普通に安全な魔法の使い方を覚える必要があるな……」


<スキル≪任意減衰≫を獲得しました>


 オィ……。


『今の任意減衰スキルで、イメージした炎の高さなどに調整する事が可能となりました』


 はぁ……疲れる。何か考えるだけで、スキルが生まれるのか?


<スキル≪無疲労≫を取得しました。同時にスキル≪体力無制限≫≪魔力無制限≫を獲得しました>


『しばらくはこのような事が続くかと思われますので、後ほどまとめて確認した方がよろしいかと思われます』


「そうするよ……って、スキルの影響か!? 眠気が全く無いどころか、疲れが感じなくなっているぞ!?」


『無疲労のスキルが影響しているかと……』


<スキル≪任意睡眠≫を獲得しました。同時にスキル≪任意起床≫を獲得しました>


「あー。とりあえずは解決した。納得はしていないが!」


 とりあえず俺は、部屋の外に俺に対するが良いがある者などが接近した場合に、強制起床する事と、何事もなければ日の出30分後に起床するようにスキルを調整して眠る事にした。

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