肆
好き、大好き、幸せ。
この気持ちはいつまで続くのだろう。
想いが通じあって、傍にいて触れていられたら幸せ。
少しでも離れたらいつの間にかあなたのことを想っている。
寂しくて、愛しくて、傍にいたい、いてほしい。
いつまでだって触れていたい。
あなたに触れている時間は幸せ過ぎて、「好き」の気持ちが大きくて不安なんて忘れていられる。
でも、離れていく温度にふと不安を覚える。
この気持ちはいつまで続くのだろう。
きっと長く生きすぎたのだ。
いらないことを、知りたくないことをたくさん知った。
永遠に近い命を持ちながら、変わらないものなどないとしっている。
はじまりがあるものには終わりがあると知っている。
この想いも
今この瞬間は、「わたしがあなたを愛していた」という事実として永遠かわらない過去になる。
けれど10年、100年、1000年して同じように愛している保証なんてない。
もっと好きになっているかもしれないし、そんな気持ちはどこかに消えてしまっているかもしれない。
この気持ちを知らない間は誰かを愛するときが来ても、依存なんてしないと思っていた。
でも、実際、わたしの心はあなたに囚われて抜け出せないでいる。
そしてそれでいいと思っている。
知ってしまった幸せの、いつくるとも知れぬ終わりを恐れ、そんな自分を馬鹿らしく思いながらも不安を消せない。
そうしてわたしはあなたを愛していくのだろう。
今この瞬間のわたしは、ただただあなたを愛してる。
好き、大好き、愛してる、幸せ。
想いのままに、何度だって伝えましょう。
「愛してくれてありがとう」そんな想いを込めて。