表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/6

小さな離れだった。

八畳ほどの一室に小さなくりやと庭がついていて、本邸から伸びる長い廻廊の先にあった。


そこは昔、強大な鬼が封じられていた。

あやかしのなかでもほぼ最高位にあり、神に等しいとされている一族の誰も倒すことができなかった鬼は長く封じられていた。

しかしもうその鬼はおらず、代わりにそこにいるのは7歳の子供であった。

不死と言われるほど長く生きる彼らは100歳で人間でいう二十歳になる。

それからすれば、7つというのは赤子同然であった。


内にあるものを封じる結界がいまだ張られたままのそこに近づこう者など居なかった。

一族の誰もが恐れ、避けるものが鬼から赤子に代わったというだけのことだった。


封じられた彼女もまた、自分が誰からも望まれぬ存在であることをうっすらと理解していた。

誰も自分を訪ねてなど来ないであろうことも。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ