優しい宝箱-PRAY FOR JAPAN-
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何年ぶりかの涙を流した
辛いと感じていた人生の中で
初めて自分以外のことで涙を流した
目の前の募金箱の前に
幼稚園生ぐらいの男の子、、、
その隣には微笑むその母親
男の子の小さな手には
お菓子の箱
「本当にいいの?
カードゲーム自分で買う、って言ってたのに、、、」
その子の母親が言った
男の子は泣きそうな顔で
『うん。我慢する
これで沢山の人たちのおうち建ててあげるの』
募金箱を持っているお姉さんに手渡した
お菓子の箱、、、
それは小さな男の子の優しさがつまった宝箱
「ありがとう、
これで沢山の人のおうちが建てられるよ!!」
男の子のくりくり頭をなでて
そのお姉さんは肩を震わして泣いていた
その男の子も泣いていた、、、
「家がちゃんと建ったらカードゲーム買おうね」
その子の母親は優しく微笑んだ
我が子の優しさが嬉しいのだろう、、、
心の成長が頼もしく思えるのだろう、、、
募金箱の前で起こった
優しい物語、、、
小さな宝箱は
震災の地で人々に優しさを
届けることでしょう
その場にいた大人が
涙した
温かな物語、、、
どうか、小さな子どもの優しさが届きますように
小さいながらの心の痛みをきっと感じたのでしょう、、、
自分の欲より見えない誰かを助けたい、という正直な心
見ていた私の頬を伝った一筋の線は
それは、それは温かく
ぬくもりを感じた、、、
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被災地の方々、
亡くなられた方々、
遺族の方々、
大変お悔やみ申し上げます
復興と笑顔の報告が
日本中に届くことを祈っております
この物語は友人から聞いた話を
物語として伝えようと思い
綴ったものです、、、
少しでも励みになれたなら
幸いでございます、、、
この男の子の優しさが
誰かに届いたなら
幸いです
繋がろう、頑張ろう、日本!!
-Pray For JAPAN-