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2. 初めて魔法を使ったら炎上しました

不定期更新ですので気長にお待ちください!

気分転換に書いてるので、書き上がり次第更新していきます!

待て待て待て待て!!



千年って言ったか!?

そんな訳ないだろ!!

あの設定は俺が考えたし、魔王レオスだって、絵師に俺がイメージを伝えて考えたキャラだ!!

それにレオスが元々いた世界なんて、俺は完っ全にノータッチだっつーの!!



「あのー…記憶がないんです。俺が魔族ってのも正直言ってよくわかんなくてですね…?」



あー、また可哀想な人を見る目を…。

一周回って変な癖が付きそうだからやめてっ! 



とりあえず今は姿を確認したいよな。

このお姉さんなら鏡ぐらい持ってるはず。



俺はこのままだと野垂れ死が確定するので銀髪のお姉さんにダメ元で相談してみる事にした。



「やっぱり何も思い出せないみたいです…。すいませんが鏡で顔を確認したいので、もしお持ちなら貸していただけませんか?」



すると女性は何もない空間から手鏡を取り出して貸してくれた。



「ほら、貸してやるが気を確かに持てよ?急に記憶を取り戻すかも知れないからな。」



気を確かに…気を確かに…。



「やっぱ角あるじゃん!これレオルじゃん!ここどこだよおおおお!!」



無理でした。



「落ち着け!ったく、何なんだこいつは…。とりあえずついて来い。話は詰所で聞いてやる。」



「殺さないでええええ!!まだ金の盾貰ってないからあぁぁぁぁぁぁぁ……」



俺は泣きながらズルズルと引っ張られながら詰所?という所に連行された。









「で?貴方、誰だって?」



「…はい、僕の記憶では僕が魔王様レオルって事になっていてですね……。」



「それはさっき聞いたわ。私が聞きたいのは、何故、貴方が魔王様を名乗ってるのって事よ。」



そんな事は俺が聞きたいんだが?



「名乗るというか、その名前しか知らないって感じっすね。俺が覚えているのは魔王レオルとグランデニア魔国って事だけなんですよ…。」



すると銀髪の女性は深く考え込む仕草をした後、さっきとは違い真剣な顔で聞いてきた。



「グランデニア魔国…その名前をこの国で口にするな。現魔王様は魔王レオル様の信奉者、お前が軽々しく口にすると殺されるぞ?だが…お前、魔法か得意な武器はなんだ?」



たらり、と冷や汗が流れた。

今教えてもらっておいて本当に良かった…!

危うく街中で聞いてたら一発アウトだったろ!

というか魔法は勿論、現代社会において武器を振るう場面なんて俺にはゲームでしかないっつーの!



とりあえず記憶喪失設定を継続して、困ったら覚えてない事にしよう、そうしよう。



「魔法…存在するんですね…。武器も覚えていないですが、剣か槍なら俺でも扱えますかね?」



「ならとりあえず修練場に行って試してみよう。このまま放り出したら明日には魔物の餌だろうからな。」



やっぱり魔物とかいるんじゃん!

はぁ…どうにか帰る手段を見つけるまでは頑張って生き残りたいし、やるしかないよな!



俺は何とかやる気を出し銀髪の女性に着いていくと、修練場と言っていた場所は空いている時間帯なのかポツポツと兵士が素振りなどの確認をしているぐらいだった。



「さて、先ずは魔法だな。魔族ならば魔力(マナ)は絶対に持っている。その許容量は個人の才能次第だがな。始めに自分の中の魔力(マナ)を感じてみろ。身体を満たす何かを掴めば成功だが、この感覚も個人差があるから自分で見つけてくれ。」



いきなり無茶過ぎるわ!

そもそも今まで魔法なんて存在しなかった世界から来た俺に魔力(マナ)なんてあるのか…?



俺は言われた通りに何かを掴もうと目を瞑り体内に

感覚を研ぎ澄ます…ように集中してみる。



「というかこういうのって1日じゃ掴めな…おっ?これか?なんか…こう、満たされてる感覚?これが魔力(マナ)ってやつか?」



「この早さはやはり魔法を身体が覚えていたな。よし、魔力(マナ)を自覚したら次は発動だ。掌に魔力(マナ)を集めて火の玉を思い浮かべる。イメージが大切だからしっかりと頭の中で思い浮かべるようにしろ。慣れてくれば反射的に発動させる事も出来るからな。」



意外と簡単に発動できるんだな。

よーし!まずはとりあえずイメージだな?

炎っていったら俺が浮かんだのはガスコンロ。

ライターとかの小さな火は威力が弱そうなので却下した。



「おおおっ!凄いぞ!火がこんな近くにあるのに手は熱くないんだな!そういえば炎って温度で色が変わったよな?温度を上げるイメージ…。」



込める魔力(マナ)を少し増やすと炎の色が黄色に変わり、更に込めると白い火の玉になった。



「な…これは伝説の白炎(びゃくえん)!?歴代魔王様でも使えるのはレオル様だけの筈…!まさか本当に…?」



何やらまた真剣に考え込んでしまった。

ただ考える前に教えて欲しい事がひとつ出来た。



「あのー、これどうやって飛ばすんです?それと、あの人形を狙えばいいですか?結構威力ありそうな感じがする……」



「ッ…!?上だ!上に手を向けてそのまま飛ばすイメージだッ!!急げッ!!」



ハッ!?とした表情の後、迫真の顔で叫ぶ銀髪の女性に俺はめちゃくちゃビビってた。



「えっ!?的じゃないんですか!?上…上…?空に向けてこう、飛べぇっ!!」



バシュッ!という音を立てて、俺の掌にある白い火の玉が花火のように空に向かって撃ち上げられる。


飛んだ飛んだ!と初めての魔法発動に喜んだが、3秒後には初めての魔法発動に後悔した。





ドゴオォォォォォォォンッ!!!





天高く飛んで行った危険な白球は、旧魔王城跡の上空で轟音と共に大爆発して後の世では魔王様が再びこの世界に戻った記念日とされ、魔王再誕祭という

記念した行事が恒例となるのを俺はまだ知らなかった。

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