愛するあなたを蝕んで。
私があなたのことをすきだと、いくら言ってもあなたは受け流す。
いつも、子ども扱いだ。
大人になったらなんて。
いつも優しく、あなたは接してくれる。
学校の愚痴も、親の愚痴もあなたは嫌な顔一つせず話を聞いてくれた。
貴方はいつもタバコを吸う。
新品のメビウスをまた開けてる。
「やめたら。」
そういってもあなたは「彼女が出来たら」なんてにっこり笑ってごまかすばかりだった。
貴方の真似をしたくて、きれいに並んだうちの一を吸おうとして咥えたら、子供はダメだっておこって、そのたばこはあなたが吸ったよね。
そのやさしさが、私には痛かったよ。
手持無沙汰でタバコを吸うなら、私の手を握ってほしい。
貴方と付き合えないと割り切るから。
もう子ども扱いなんてしないでほしい。
私はあなたが好きです。
もう宙に舞わせたりしないで。
煙草を消したあなたに、私はキスをする。
貴方の驚いた顔が忘れられない。
私の言葉は届いてなかったんだね。
さよなら私の好きな人。
タバコ以上にあなたを蝕みたい。
貴方の記憶に残りたいから。