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おバカなカップルの交際は、オブラートから♡

作者: 猫の集会

こちらの作品は、カクヨム様にも掲載しております。

 オレの名前はれん

 

 そしてオレの横でオレが買ったばっかりの本を読んでいるのが幼馴染の瑠奈るな

 

 

「瑠奈ー…、なんでオレより先に読むんだよー」

「え、だってネタバレしてもらったほうがハラハラしないで安心して読めるでしょ?」

「は?結末バラすつもり?」

「うん、そうだよ。いや?」

「イヤに決まってんだろ!」

「へー…、てか早く食べな?」

 

 そう言うと、また黙々と読書する瑠奈。

 

 瑠奈は、オレの家に来てあたかも自分ちかのようにくつろぐのだ。

 

 そして今日も、なんの用事もないのに早くからオレを叩き起こして朝飯を食べているオレの横で読書をしているのである。

 

 

 で…ふと横を見ると…

 

 ⁉︎

 

 なんかモッシャモッシャと瑠奈の口が動いている。

 

 …⁇

 

「瑠奈…なんか食ってない?」

「あー、蓮の味噌汁のニンジンオブラートに包んで食べてるよ。お菓子みたいでモチモチして美味しいよ」

 とまだモグモグとしていた。

 

 …

 

 なにしてんだよ。

 

 てか、それ…薬とか包むんじゃねーの?

 

 

 

 そんな数日後、小腹が減ってきたからお菓子を食べててさ…やっぱりいつも隣にいる瑠奈もお菓子を食べてたんだけど…さ…

 

 

 またお菓子をオブラートに包んでいた。

 

 そのお菓子って…表面の砂糖みたいな粉がウリなのに、それ包んじゃうって…。

 

 

 …

 

 なんでもオブラートに包む幼馴染の瑠奈。

 

 

 

「なー、瑠奈」

「んー?」

「オレたち中学生じゃん。」

「うん。」

「だから、チューしない?」

「は?キモっ」

 

 

 キモって…

 

 そこはオブラートに包むように言わないんだ…。

 

「ねー、そこは言い方優しく包んでくんないわけ?」

「あー…、だって急に中学生だからチューとか普通にキモくない?わたし達付き合ってるわけじゃないし」

 

 …

 

 えぇ、そうですとも…。

 そうですけどね…。

 

「まぁ、そうだよね…。」

「うん。そうだよ。」

 

 …

 

「ならさ、蓮こそオブラートに包んでもっと違うこと言ってみてよ」

 

 ⁉︎

 

 ムズッ

 

 

 …

 

 えっとー…、キスしない?は…却下ならー…うーん…と、

 

 あ、

 

「瑠奈、オレ瑠奈が好き!だからキスしたい!」

 

 …

 

 沈黙の後瑠奈は、

「全然オブラートに包んでないじゃん。てかそれは、ただの告白だし」

 とオレをみて呆れていた。

 ‼︎

 

 おいおい…、オレはムードもなんにもなしに、なんなら部屋着で告白してしまったじゃないかっ‼︎

 

 …

 

 何してんだ…オレは…

 

 

 呆然とするオレに瑠奈は、

「いい?そういうときはわざわざキスしたいとか言わないほうがいいと思うの。」

 とアドバイスをくれた。

 

「ほぅ?じゃあどうすれば⁇」

 

「こうするの」

 

 

 手招きされたオレは瑠奈に近づいた。

 

 そして、これみて!と指さされた方を覗き込もうとしたらいきなり瑠奈がオレにキスをした。

 

 

 ⁉︎

 

 そしてオレを抱きしめて

「ずっとこうしてたいな♡」

 と…耳元で囁きオレをまた優しく包み込んた。

 

 

 ‼︎

 

 すげーっ‼︎

 

 なんだこのドキドキからの優しい包み込みは‼︎

 

 

「瑠奈…すげーよ‼︎オレはオブラート先生にずっと包まれ続けるよ。役割分担ね!瑠奈は、包む人。オレは包まれる人。どう?」

 

「……ねぇ、わたしもたまには包まれたい…な」

 

 …

 

「んもー、かわいいっ‼︎じゃあ、交代でオブラートしよ♡」

 

 ぎゅ〜♡

 チュー♡

 

 

 オレたちは、それから包んだり包まれたりしながらイチャイチャしておりますよ!

 

 

 

 

 ♡

 

 

 

 おしまい。

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