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4話 初めての戦闘。

前話で2本目投稿みたいなことほざいたけどこれ3番目だった。


 クッソ、油断してた。

 もともとここはダンジョン。


 油断できる場所じゃないだろうが!


 幸いまだ気づかれてないみたいだがあと少し遅かったらこのまま死んでただろう。


 しっかしなぁ…

 ゴブリンってリアルで見るとなかなか強そうなのな。


 身長は130あるかどうかといったところか。

 さらに下半身に布を巻いただけのボロい装備。

 俺のより大きそうなアレが見えそうでハラハラする。


 だが何も身に纏ってない上半身にはプロレスラーみたいな筋肉がある。


 こいつと戦わないといけないのかよ…


 他に曲がれそうな所も無いしな。


 覚悟を決めるか…


 壁から顔を出して様子を見てみても気付く様子はない。


 

 …今だ!


 そう思ってもなかなか足が進まない。

 それどころか全身が震えてきた。


 怖い


 人として死にたくないし出来ればゴブリンパイセンだって殺したくない。

 スプラッタさせるのが好きってほど俺の脳内はイカれてない。

  

 それでも、自分が死ぬ恐怖の方が何倍も大きい。

 だから…殺させてもらうよ。

 


 後ろから奇襲を仕掛けてゴブリンの頭部を殴りつける。


 「グギャッ!?」


 「いってえ!?」


 ちょっと待て、こいつ石頭すぎんだろ!

 だが軽い脳震盪を起こしてるようだし…


 「もう一発!」


 「ギャッ!?」


 顔面から緑色の血が飛び散る。


 「オラッ!」


 骨が折れたような音がする。

 よく見るとパイセンの顔の一部が陥没している。


 「オラ……イッ!?」


 こいつ右手を噛んできやがった!?

 感じたことのない痛みで目の前がチカチカする。

 

 「放せやクソが!」


 馬乗りになって左手でがむしゃらに殴り続ける。

 

 「ギャッ……グァ………」


 「ゼェ、ハァ。」


 死んだか…?


 「グェ、オゥェフッ!」


 なかなかひどい声を出しながら吐き気を必死に堪える。


 流石に酷いスプラッタ状態になっている。

 R18みたいな絵になってるんだが…


 流石に精神的に参りそうだ…



 lvが上がりました


 「おっ!?」


 脳内に例の声が響く。


 そうかモンスターを殺せばレベルが上がるのか…


 何かもう少しピロリン、とかテッテレー、とか派手にして欲しかったんだが。

 流石に地味すぎやしませんかね?


 レベル確認の前にさっきの反省点を纏めよう。

 戦闘自体はまぁ良かった。


 だが何でスキル使わなかったん?

 もう少し楽に勝てたじゃん。

 今も結構指から血が出てるよ……ってあれ?


 「治るのはや!?」

 

 普段だったら縫うレベルの怪我だぞ?

 完全に治ったわけじゃないが10分もあったら跡が付くぐらいで済みそうだ。


 ステータスはっと…

 SP…なんて呼ぶんだこれ?

 うーん、スタミナ?いや、スキルを使うと減るからスキルポイントとしよう。

 が30から32になった。

 あと生命活性のレベルが2になったな。


 他は変化なし。

 身体能力はどうなんだ?

 試しにその場でジャンプしてみる。

 

  お?

 多少上がってる気がする。

 正直言ってよく分からん。


 要検証だな。

 





 「は?」


 何かパイセンの死体が輝き始めてるんだが。


 光が消えた後に残ったのは一本の棍棒だった。


 なるほど!ドロップアイテムか!

 しかも念願の武器ゲット!


 これでパイセンには負けなくなったんじゃないか?


 とりあえず先に進もうか。

 まだ長そうだな。


パイセン…安らかに…

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