3話 大丈夫(命の危険あり)
本日1話目
多分2本目も投稿する。
サバイバーか…
確か黒い悪魔の様な生命力を得るんだったか?
一般人はステータスも大して伸びないし…
かわりに日常的にしてきた事…料理とか洗濯に補正がかかるのか。却下。
メンタル強者とアホは精神異常に強くなる。
その他状態異常にも多少強くなるのか。
社畜は…サバイバーの下位互換みたいだな。
あ、睡眠減少は欲しいかも。
完徹ゲームがしやすくなるからな。
でもこの状況でサバイバー以外を選ぶやつおる?
この状況の最適解だと思うんだが。
でも絶対職業決める時何かあるやん…なんかもう未来が見える。
……ふぅ、覚悟を決めるか。
意を決してサバイバーの文字をタップする。
瞬間体がどんどん熱くなる。
「ガァッ!?」
なんだこれ!?体感42度越えてるぞ!?
え?死ぬ?生存特化のサバイバーを選んで死ぬのはナンセンスじゃない?
脳内にスキルの情報が流れ込んでくる。
「痛でででで!?」
頭が割れる!?いってえ!?
脳が情報過多で死ぬほど痛え!?
だんだんと熱も引いてきて頭の痛みも引きなんとか動ける様になった。
「はぁはぁ、死ぬかと思った…」
とりあえずまずはステータスを確認しなければ。
頭を押さえながら青いパネルのステータスの文字を押す。
岡本竜也
種族 人間
職業 サバイバー
lv 1
SP 30
スキル
生命活性 lv1
欠損耐性 lv1
強化活性 lv1
ありゃ?
攻撃とか速度とかはないんだな。
てっきりあると思っていたんだが…
とりあえずスキルを詳しく見てくか。
生命活性
パッシブ 使用者に身体能力の上昇と回復力の増強を与える。
これで君はゴキブリに一歩近づいたよ!
……次。
欠損耐性
パッシブ 使用者は部位欠損に対する耐性を得る。最終的には化け物の仲間入りになるほど肉体が強く硬くなる。
なるほどな。かなり優秀だな。
最後。
強化活性
アクティブ 5秒で1のSPを消費する。
使用してる間は緑のオーラを纏い身体能力が劇的に強化され回復力も上がる。
これが唯一のアクティブか。
総括
私は緑のオーラを纏う化け物ゴキブリです。
この説明文作ったやつ絶対深夜テンションだって。ふざけてる感が半端ない。
だけど凄く良くないか?
何かメチャクチャチートって訳じゃないけど生き残れそう。
だって化け物ゴキb…
閑話休題
少し身体能力の確認をしようか。
まず速度。
全力で約100メートル走ってみる。
タイマーはスマホで計測だ。
結果8.4秒だった。
え?強すぎん?レベル1のパッシブでこんなに変わるん?
アクティブとか使ったらどうなるんだよ…
怖いからやめとくか。
勢い余って壁に衝突しそうだしな…
じゃあ進んでこう。うだうだ考えるよりか実際に動くタイプなんだよ俺は。
だから職業にアホなんてあるんだよって?
気にするな。気にしてはいけない。
ダンジョンの強さは輝石の大きさによって変わるらしいけど大きさは小さかった気がするから多分大丈夫。
そう思わないとやってられん。
大丈夫(命の危険あり)ってやつだ。
……広すぎる!
もう2キロは歩いたぞ!
モンスターにも会わないし…
まぁ別に会わなくていいんだけどな。
ていうか本当にモンスターいるのか?
何もいなくても構わないんだが。
ひたすら迷路を進んで行くだけなんだよな…
終わりのわからない迷路は精神に来る。
何度目かもわからない曲がり角を抜ける。
「ッ!?」
咄嗟に口を塞いで音を立てず元の通路に引き返す。
声を出さなかった自分を褒めてもらいたい。
そこにはヤツがいた。
緑色の肌。
小さい背丈。
そしてとんでもない悪臭。
ラノベでのお馴染みゴブリンパイセンがそこにはいた。
いよいよ戦闘回か…
追記
この状況でサバイバー以外を選ばん奴おる?
だとサバイバー以外を選ばないみたいになってしまうので変更します。
教えてくださった方ありがとうございました!