40話 駄弁るのも大切
短めの極みです
そんな風に考えていると一人の女性がこちらに歩いてきた。
「あのー……大丈夫ですか?」
「まぁ、なんとかですけどね。」
恐らく隣のヤツが心配になったのだろう。
確かに死にかけだが本当に死ぬわけではないだろう。……たぶん。
「あ、そういえば貴女の職業って……」
「あ、治癒士です。」
そうそう。
人数こそ少ないがいわゆるヒーラーといった人達もいる。
治癒士はいわゆる医療で回復する感じ。
回復術師は魔法って感じだ。
即効性なら回復術師、効果が高いのは治癒士だ。
なんにせよ人数が少ないから鶏脳の俺でも覚えていた。俺みたいなイロモノではないがな。
そういえば他のイロモノ枠の人達はどうしたんだ?
後で話を聞いてみたいのだが。
職業で変態ってどういうことなんだか。
きっと筋金入りなのだろう。何がとは言わん。
他にも面白そう……個性的なのがあるからな。
別に俺の職業もレアではあるが特別では無いって訳だ。
「あー、復活しました。」
「お、戻ったか。」
およそ5分か。
「あ、治りましたね。」
「はい、ありがとうございました。」
お礼はしたが特に何もしてもらってない。
話し相手になってもらったぐらいだ。
にしても復活まで5分か……
まぁ、現状は上出来か。
フフフ、いずれ5秒で体力が戻る体にしてやろう。
ダンジョンで生き抜くためにはしょうがない。
決して俺が好きでやっている訳ではない。
…本当だぞ?
「んー、ダウト。」
「何のことだか。」
声に出してないのに何でわかるんだ?
コイツは謎の特技持ってるよな。
「勘ですよ。」
…もう何も言うまい。
第六感をこんなとこで発揮するなよ。
それにしても一気に雰囲気が緩くなったな。
口数がいつもよりも増えている。
常に気を張るよりかはマシだけどな。
まぁ、あの状況から帰って来られたから当然か。
一種の生きてることを実感したいとかなのかもな。
実際、こういった駄弁る時間も大切だ。
精神的に休まる時間が無いと頭おかしくなるとだろうしな。
人間休みが大切。ブラック企業にも言ってやりたいよ。
次回の投稿は火曜の0時です。←嘘です
追記ネタが出ないのでちょっと伸ばします。
幸い明日は学校無いので。
読んでいただきありがとうございます。
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