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35話 まだまだ夜は始まったばかり

物凄いことに気づいてしまいました。



…飯田さんの下の名前出してなくね?


 岡本さんと別れて早30分。


 逆に言うとまだ30分しか経ってないのか…


 それほど生物を殺すと言うのは精神を消耗する。


 先程岡本さんと通話をしたがあの人は問題なさそうだったのが救いか。


 「飯田ァ、だいじょぶかぁ!?」


 訛りが酷い同僚…元同僚か、が声をかけて来る。


 「傷などは無いがいかんせん弾の消耗が早い!」


 この銃器兵の職業。瞬間的なダメージは多いが継続して戦闘するのが難しい。


 30分も撃ってきて残弾数もほとんどなくなってしまった。

 話してる間にもゴブリンや狼がこちらに向かって来る。

 2体に銃弾を打ち込んで機動力を奪う。

 この職に就いてから銃器の扱いが上手くなったか?

 いわゆる隠れ補正的なものがあるのかもな。


 「ここは大丈夫だから一旦戻っとけぇ!」


 確かに相手は弱いが全く怪我人がいない訳でも無い。

 本当に退いていいのか?


 「いいに決まってるだろ!」


 心を読んだかのようにソイツが叫ぶ。


 「お前は真面目すぎるんだよぉ!もう少し頭柔らかくしろよぉ!」


 ……バカにしてるのか?

 だがお陰で少し心が落ち着いた。


 「わかった!すぐ戻る!」


 職業に就いて多少は身体能力が上がったとはいえ岡本さんほど上がった訳では無い。

 銃器兵だから固定砲台としての役目が強いからか?


 ここから1キロほど離れた場所にある休憩所に戻るまで時間がかかる。

 なるべく急がねば。





 「はぁはぁ、すみません、ドリンクはありますか?」


 およそ4分後モンスターの合間を掻き分けなんとか休憩所にたどり着いた。


 「あら!大丈夫かい?ちょっと待ってな。」


 休憩所にいたおばさ……お姉さんに声を掛け近くのベンチに座り込む。


 lvが上がりました

 lvが上がりました

 lvが上がりました

 lvが上がりました


 おお!?いきなり上がったな?

 ……なるほど。戦闘から離れたとして今まで倒した分の経験値が今入ったのか。


 「じゃあステータスを確認しないとな。」

 

 目の前に青いプレートが現れる。

 

 

 飯田苞葉(ほうよう)

  種族 人間

  職業 銃器兵

  LV 5

  SP 40/45


  スキル

  銃器保護 lv2

  銃器強化 lv2

  チャージショット lv1


 元のSPが30ないぐらいだったからだいぶ増えたな。

 チャージショットは一発5のSPを消費するのか。


 SP管理しないと死にそうだ。


 「はい、スポーツドリンク。ゆっくり飲みな?」


 「あ、ありがとうございます。」


 喉にア○エリ○スを流し込む。

 ふぅ、少し落ち着いたか。

 水分補給はしっかりしないと倒れるからな。


 自衛隊の訓練でも……これ以上はやめよう。

 頭が痛くなる。


 弾丸も受けとりスポーツドリンクをくださったお姉さんに挨拶をする。


 「では行ってきます。」

 

 「え!?もう行くのかい?」


 「はい、待たせてるヤツがいるので。」


 実際に休んだ時間は10分と言ったところか。

 長すぎたな。7分で済ます予定だったのだが。


 「そうかい……気をつけてな!」


 「ありがとうございます、では行ってきます。」


 外に出るとモンスターの数が僅かばかり増えたか?

 あたり一体の煩わしいモンスターの声が多く聞こえる。


 「ギャァ!」


 「よっ!」


 横から飛び込んできたゴブリンの眉間に一発弾丸をお見舞いする。

 銃器強化で上がった威力をゴブリンが耐えられるはずもなくそのまま絶命した。


 さぁ、急ごう。現在時刻は6時45分。


 まだまだ夜は始まったばかりだ。


 

本日はもう一本投稿します。


そうそう、新作短編書いてみました。

読んでもらえると幸いです。

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