10話 蛮勇のナイフ
本日最初の投稿
さぁてまずはステータスから確認していきましょうか!
ここからは危険がないからテンションもアゲアゲになって来る。
岡本竜也
種族 人間
職業 サバイバー
LV 7
SP 7/45
スキル
生命活性 lv3
欠損耐性 lv2
強化活性 lv3
再生活性 lv1
おお!SPやスキルレベルが大きく上昇してる!
SPの表記が少し変わってるから世界もアップデート的な事をしてるのか?
謎が深まるな。考えるつもりはない。
そういうのは別のやつに任せる事にする。
さて、次はドロップアイテムと…
「アレだよな…」
ゴブリンキングを倒した後に出現した宝箱に目を向けた。
とりあえずドロップからだな。
大剣がドロップしたら嬉しかったんだが…世の中そんな甘くなくドロップしたのは角と棍棒だった。
おかえり。棍棒。
それじゃあ宝箱開封の儀を始めますか。
日本男子ですから。
もちろん宝箱は大好物でございます。
「じゃあレッツオープン!」
これでミミック的なモンスターだったらマジで発狂するかもしれない。
そのぐらい今の心は荒んでる。
幸いそんな事はなく中には一振りの緑銀色のナイフが入っていた。
最低限の装飾だけあり極めて実用性重視のようなナイフだな。
俺の厨二心が反応してやがる!
そうしているとナイフの情報が頭に流れ込んでくる。
前みたいに頭痛が起きなくて助かった。
あれほんと痛いんよ。
蛮勇のナイフ ランク エピック
ゴブリンの一族に伝わるとされる秘宝。
持ち主の肉体を強化する能力を持つ。
また、◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️◾️。
スキル 肉体強化 lv1
??
…なんじゃこりゃ?
まずランク。
よく分からんが明らかに高い。
説明文も読めない部分があるし…
極めつきはスキル。肉体強化だけでもありがたいのにさらにもう一つスキルがあるのか?
まぁ、呪いの武器とかじゃなさそうで良かった。
最近の俺の運ならあり得るからな。
何はともあれいいものに変わりはないな。
すまない棍棒。せっかく帰ってきたのに…
お前の出番はここまでみたいだ…
持ってくの面倒だからここ置いてく事にするか。
よし、確認は全て終わったようだな。
それじゃあ奥に進んでくか。
流石にアレが中ボスはないだろ。
あったらもう俺は限界だ。疲れすぎた。
マジでベッドが恋しい。
「良かったー…帰れる…」
目の前には白の魔法陣が。
これに乗れば帰れると思う。
罠だったらもうこのダンジョンダメ。
「ふははは!さらばだダンジョン!」
実を言うと楽しかった。
レベルが上がり強くなる感覚。
誰も来たことのない白紙の地図を埋める達成感。
強敵と戦う興奮。
どれもこのダンジョンでしか味わえなかったことだ。
「それでも俺は命が大切だ!つまりもう二度とここには来ないさらばだ!」
さぁ、まずは脳筋野郎に一発かまさないとな!
本気でやったら殺っちゃうから慎重にな!
この時の俺はまさか自分がダンジョン探索家になるなんて全く思ってなかった。