第2話 おい!約束が・・・違わないか?
美味しそうな話につられ、俺は、何本もの矢を体?(火の玉)に受ける事になる。キューピットの矢で 岩に当たらせない様にしたり、逆に当たれせたり・・・。
最初は、記憶保持の為 岩から離された。記憶の剣山からしばらく流されると、また剣山が現れる。
「ここは、身体に関する浄化をやるんだ。その体を浄化してあげよう。」
キューピットは、何度向きを変えながら 矢の方向を変え 俺を岩に叩きつける。
「ソフトにぶつかるより、より過激にぶつかった方が 効果がおおきいのさ。」
岩にぶつかっても、矢で射られても、痛みが無いので 好きにさせていた。何度も何度も岩に叩き付けられる。俺ってそんなに体・・・悪かったんだね・・・少し、気持ちが萎えた。
身体を浄化させれた次は、精神?の浄化と言っていたが 数度岩にぶつかって終わった。俺って健全な精神の持ち主だった!
次が運命の浄化・・・持って生まれた物、例えば、寿命・運(妙にいい奴いるよね)・霊感?ようは第六感の有無と強度、あとは、自分で考えろか・・。
少しちいさな湖から飛び出る岩が散乱してる。あの岩にぶつかる・・・無理だろう。流れに乗って移動してる俺が、あの岩よさげ・・と、行けるわけがない。
そして、最後の浄化。ここは、能力の浄化を行うようだ。俺専用の岩を目の前に出してくれるようだ。どんな能力がいいかな・・・。
それは、不意に俺をつらぬいた。ただ何となく・・と、思っていたら・・・どう表現すればいいかな、体育座りをしていた俺の お尻にとてつもなくぶっとい注射針が刺さったと同時に脳天を突き抜けていた。そんな 非常識な事がおきている。しかも 一瞬でおわったので ほんの数人?近くの火の玉だけにしっかりと見られた。火の動きからわかる、『ギョ!』とか『ええぇ!』とかを超越した情景だったようだ。俺を 痛々しそうに見てる気がする。・・・で、俺・・どんな事考えていた?どんな能力をもらった?あまりのショックで、忘れた。もう笑うしかないな・・・ふぅ・・・
流れは、よどみなく進む・・最後の場所に着いたようだ。無数の火の玉が水面を ゆらゆら・・漂っている。輪廻転生って言っていたから、ここから旅立つのだろう・・・ボゥ・・・と、みている。近くの火の玉が、揺らめき始める。炎が揺らぎ・・先から光の粒になり・・上空に登りながら消えていく・・次第に火の玉は、小さくなり・・消えた。
それは、突然はじまった。え?説明なし?・・否応なしに始まった、炎の揺らぎは 俺を・・・。
おぃおぃ!なんだこれは!俺は、女の子になった様だ。おしめを交換された時に見えた、あるべき物がない。確かに・・男にしてくれ・・って言ってない・・が、あんたは神様だろう?それくらい・・ふぅ・・もう遅いか・・・
もっと重要な事が・・・俺の意思で、体が動かない・・右手を上に上げる・・出来ない・・いや、身体に欠陥が ではない。実際、手足は活発に動いているし、意味不明な言葉を連発している。これは、俺 意外の誰かが この子を動かしているようだ・・俺ってだれ?なに?
いろいろ試して分かった事。俺は思考している、前世の知識も忘れていない(もっとも何を忘れたか分からないのだが)。この子が起きている時に、四肢を俺の意思で動かすことは出来ない・・・が、寝ている時は、動かせた。夢遊病っぽい。この子は、幼すぎる為 何を考えているとかないようだ。相互に意思の交換が出来ない。もっと時間がいるようだ・・・ふぅ。
って、どう考えても、おい!約束が・・・違わないか?あの時、俺が望んだ事は・・確かに、全部?かなえてもらっている。最後の能力って なんっだけ?
こんなんで・・神様代行できるのか?