今後どうしよう
エヴァのRGの胴体部分完成
部屋に案内させた。
部屋は二十畳くらいある巨大な部屋だった。
赤い絨毯。
豪華な家具。
真っ赤なソファーが置いてある。肘かけはピッカピカの金色。
キングサイズのベッド。
超高級ホテルばりの部屋。
「すげぇ」
「やばいね」
語彙力のなさがにじみ出る感想しか出てこなかった。
とりあえず落ち着くために座ろう。
手に持っていたカバンを置いて超高級ソファーに座る。
「なんか、高級すぎて座りずれぇ」
「たしかに」
高級だからか知らないが、背筋がピンとなって座りずらい。
昔のソファってこんなものなのかもしれない。ほら、低反発とかいろいろ開発されているし。
落ち着かない。
窓の近くに行き、外を見てみる。
下には大きな庭があった。緑色の芝生に覆われていた。端には花壇があり、さまざまな花が植えられている。赤、青、黄色と色とりどりに咲いている。
太陽の上り具合からすると、昼の十二時くらいのようだ。
ポケットからスマホを取り出す。
十七時十三分と表示されていた。
やっぱり、俺らが交通事故にあったのは四時くらいだったしな。
窓を開ける。
都会では味わえない新鮮な空気がなだれ込んでくる。
爽やかな風。
少し冷たいがそれが心地い。
どうやら、季節は春の始まりか、秋の終わりごろなのだろう。
少し落ち着いたので、ベッドに飛び込む。ふかふかクッションが半身を飲み込んでいく。
「あー私のベッド!」
「いやこれ俺のベッド!」
あれ、ベッド一つしかないじゃん。
「ねえ、ベッド一つしかないんだけど」
「そうだな」
由美子は少し悩んだが、吹っ切れた様子で口を開く。
「まあ、いっか。昔も、お泊りしてたしね」
「お前がいいんだったら別にいいけど」
正直、この由美子と離れるのは不安だ。唯一の知人である。
多分、由美子も同じであろう。
「これからどうする」
これは俺の切実な疑問だった。昨日まで、進路について悩んでいたのがバカらしい。
今は、明日のことすらわからない。
不安。
異世界に来れたという実感はないのに、不安だけがある。
「アニメだと私たち無敵でしょ」
「まあそうなるな」
「現実でもそうあるといいな」
そういえば、エヴァっていつ公開するんだろう