二十ノ怪 霊魂?発光体?オーブ?なんじゃそらっ
これは自分が中学三年生くらいの頃?オーブ以外で不気味な人魂らしき謎の発光体を目撃した時のお話です。場所は大阪、羽曳野市向野にて…
多種多様なスポーツの色々なプロ選手がよく治療に行く、有名な島◯病院の近く。あるガソリンスタンドの左手前の脇道に入り。大阪近鉄線、高鷲駅へと抜ける道で体験した怪奇現象ですーー
※今はもう、ガソリンスタンドは閉店しています。
高鷲駅の次は藤井寺駅。ブァファローズの本拠地、昔懐かし藤井寺球場があった場所。今と違い、昔はゲームセンターやら喫茶店。たこ焼き屋やらアイス屋やら何やら。いーっぱい店がありました。
「はぁ、疲れたなぁ…」
遊んだ後には日が暮れて必ず訪れる事。そう、″帰宅時間″です。
自転車で藤井寺駅から線路沿いに高鷲駅に着いたら、次は道を左へと曲がり向野方面へと向かいました。
そして道なりに走っていると、その辺りは牛や豚の屠殺場&精肉工場で有名な土地だったのです。
よく◯◯がぶら下がっているのを見たりしましたが…。自転車で走行していたのは夕暮れ時。その工場前を通りながら、ふと空を見上げると…
「あっ…」
緑色?青色?絶妙な色加減で言えば、最近の信号機の緑っぽい青とでも言えば想像出来るでしょうか?直径5センチ程の円形発光体です。まさにそれが2メートル有る無しの距離を、光の尾を引きながら不規則且つ生き物の様に、フワフワ〜っと上空を漂い、スーッ…と視界から消え去ったのです…。
(み、見間違いか…??)
いや、生々しく確実に見えてましたが…
その日は遊び疲れたのだろう…と、そう思い何も考えず帰路につきました。
しかしまた別の日の、帰りが遅くなった夕方頃。友達のタカと一緒に帰っていると、再び…
「あ、また…」
「え?何が…?」
「ほら、タカ。そこにフワフワ〜っと…」
「…ケイジ。ここが向野だからって俺を怖がらすなよ…?ったく…」
「え?違っ…」
しかし友達のタカには、あの不気味な発光体が見えていません。何故かも分からず自分は彼に不気味がられ。もしかすると場所が場所だけに″ソレ″は動物の霊魂だったのかもしれませんね…
自分にしか見えてない″ソレ″。よく通る道だったので、他の友達と帰った時も『あ!』とワザと空を指差す程度でアクションを起こし試してみましたが、誰一人として同じ発光体を目視出来る人はいませんでした…。ただ、明るかったらダメなのか?自分は朝は通らないから分からず、昼は通っても″ソレ″は未確認。
見えた事が無いのです。全て夕暮れ時か晩にだけ感じ、見る事が出来ました。
しかしです。″ソレ″を見てしまった日は必ずと言っていい程、その夜中に…
「わぎゃああああっ…!?はぁ、はぁ、はぁ、はぁ…」
″誰かに殺される系の夢″を見てしまうのです…
ある時はイオ◯の出口の無い駐車場に追い込まれ銃で撃たれ。ある時は何故か断崖絶壁にいて突き落とされ。またある時は包丁を持った性別も分からない真っ黒な人に追い回された挙げ句、刺されてしまいました…
他にもバリエーションはたくさんありますが…(泣)
巷では″予知夢″なるものが存在しますが、それから何十年、しぶとく生きてる事を思えば″予知″ではなかったのでしょう。そして自分は勝手にこれらを結論付けました。
「これは精肉にされた、あの肉となる動物たちが感じた痛み、恐怖…かな?」
…なのだと勝手に結論づけましたが、ちょっと中途半端。クエスチョンを付けたのは確証が無いからです。写真に写るオーブ等とは違い、大きくてハッキリとした発光体…
これが悪夢と関係があると自分が認識するまで、何度も殺される夢を見てしまうのです。
そして″ソレ″を見た日に怖い夢を見ると認識してからは、その道を二度と通らなくなりました。
だって自分が殺される夢なんて。発光体を見た日の記憶しか無いからです…。まぁ兄弟に、リアルで何度か殺されかけた記憶はありますが…
…取り敢えず。肉として殺された動物たちの苦痛の思念が自分の持つ何かと連動したのかもしれませんね…
そして万が一ですが、霊感の強い方がここへ見に行かれて同じ目に遭っても自己責任でお願いします。m(_ _)m
※日本中にある他の屠殺場等でも同様だと思われます。
食料の科学が発展し心霊現象も解明されて行けば。この世界は将来、生ある動植物を食糧としない優しい世になってゆくのかもしれませんが…
今回は短くてすいません…。内容が内容なだけに、全く″内容が無いよう″という事で。……最悪なオチだ…
完。




