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十六ノ怪 恐怖、ダンシング市松人形

これは自分ケイジが高校時代の話。友達ワニの祖母が亡くなり。その方の遺品である人形を他人に譲った事で巻き起こる恐怖の心霊現象話しです。そして名前がワニだからといって肉食獣ではなく人間です…。どうでもいいな…

しかしふざけたお題に、いきなり踊っている時点で何か全然その恐ろしさが伝わってこないですが…、何とかその核心に迫っていきたいと思いますーー




「なぁ、ケイジ…。人形は好きか?」


「何だよ、藪からスティッ…いや、棒に…」


少し困った顔で、友達のワニがそう話し掛けてきました。それに対し、スティックと言いかけ慌てて訂正する自分。


「俺は先週、葬式で休んだだろ?」


「うん。休んだ、休んだ」


「亡くなった祖母が一人暮らしだったから、家を引き払う準備をしてるんだけど…」


ワニの話によると。祖母が一人で住んでいた家の家財を処分してもらう為。片付けをその手の専門業者に依頼したらしいのです。しかしその中に持ち帰りを拒否された品が幾つかあって、中でも大っきなのは″仏壇と和人形″だったらしいのです。


「仏壇を断られたのは分かるんだけど…、何で人形まで?って思うけどさ?…取り敢えず仏壇はお寺に持って行って処分するんだけど。人形はガラスケースに入っていて、比較的に綺麗で高価そうだったから…、誰か欲しい人がいたらあげようかなぁ…と、思ってさ?」


「へ、へえ〜…」


自分たちの祖母の代で、そんな家にある″人形″って、時代背景を想像するだけで姿形が見えてくるんですけど?現代っ子が欲しがるのかな…?…と、心の中でツッ込む自分。


「それから可愛く丸い顔に、分厚い着物を着ていてさ。それからそれから…」


「それって市松人形じゃないの?」


「え?そういう名前なの?」


「多分だけど…」


ガラケーやスマートフォンなんて無い時代。よって、姿形は見せてはもらえず。想像し、ヒントから答えを割り出した結果がそれでした。


「勘弁。俺の家狭いのをワニも知ってるだろ?それに、人形だったら女子に聞いてよ?何故、男の俺に聞く?俺が喜んで持って帰ったら、ちょー怖いぞ?そう思わない?」


「女子は苦手だし…ケイジが話し易かったから…」


君は何故そこで顔を赤らめる…?危険を察知し、周囲が気になり出した自分は、仕方無くワニと一緒にクラスの女子へ声を掛ける事にしました。


「ササラさん?今日も凄く綺麗ですね?」


「プッ。何?その言い回し、わたしに何か用?」


「よくぞ聞いてくれました…」


しかし最初の当たりはよかったのですが、アッサリと交渉決裂。しかもずっと黙ったままのワニ。頼むからサポート的に何か言ってやってくれ。このままだと俺がクラス中の女子を一人で口説いてる様にしか見えませんから!…と心中、ウキウキしながら次へ…


「やぁ、ハニー。君に似合う、とって可愛い…」


「いらない」


「ノォー!!」


「クスッ、そんな大声出してたら何頼むか皆んな既に知ってるわよ?いっそ、教卓の前でクラス全員に聞いてみたら?」


「ナイスアイデアね!サンキューハニー!」


「あははは…はぁ…」


と、彼女から完全に呆れられた自分。もっとわたしを蔑んだ目で見て下さい!はぁはぁはぁ…って、違うか…。暴走してすいませんでした。…と、やはり心の中ですぐ謝罪。


しかし教卓の前に改めて立つとすっごく恥ずかしくて、先生は偉いなっ!…と、改めて気持ち感動しながら


「えー、皆んなに聞いて欲しいのですが…!ワニ君の持っているーー」


一応クラス全員にそう声を掛けましたが。残念ながらその大声も虚しく、全員一致で″いらない″との事でした…。

ワニは祖母の思い出の品なので、本音は家に置いておきたいようですが。彼は自分と同じく家がかなり狭いので、その願いは絶望的だとか。だから誰かの家に置いてもらい、世に残してもらう事を切に願っていたのです。


「ケイジ今日はありがとう…」


と、ワニが帰り道に。…で、何故再び顔を赤らめる?


「ワニ、明日は隣のクラスで聞いてみよう?乗り掛かった船だから、最後まで付き合うよ」


「うん」


「……。」


寡黙的キャラのワニ。だ、か、ら、何故顔を赤らめるんだ!ちょっと怖くなった自分は、即、歩行倍速モードで家に向かいました。


(スタスタ……)


「またなー!」


「…ぅん…」


そして次の日。学校に向かう道中、何か別の恐怖と戦いながらキョロキョロキョロと…。やっと教室前に到着。でも、教室に入ろうとすると、隣のクラスの女子が急に声を掛けてきて


「ケイジくん。はょー」


「あ、マイさんおはょー。ん?どしたの?」


「ササラから聞いたんだけど?無料タダで人形くれるって本当?」


と、意外にも朝から話はトントン拍子に。


「うん。その品はワニのものなんだけどさ?欲しい人を探しているらしくて。和、洋、中で言ったら″和″、恐らく市松人形ぽいのだと思うんだけど…」


「それ、欲しいっ!」


「え?本当?よかったぁ…」


しかしまだワニは登校していません。その間にも話はサクサク進み…


「ケイジくんあのね?…わたし、ワニが苦手なんだぁ…。だって彼のキャラと雰囲気がね…?だからさぁ?ケイジくんが人形を家まで持って来てくれないかなぁ?お礼に茶菓子出すから」


いわば自分は第三者。持ち主のワニを除いての交渉は何か悪い気が…


「マイさん待ってよっ。人形の持ち主はワニだし、そんな事言ったらアイツが可哀想だよ…。取り敢えず本人が来たら聞いてみるから…ね?」


「は〜い」


何故か始終笑顔のマイ。しかしその日は、待てど暮らせどワニは登校して来ず、結局学校を休んだのでした。原因は急な発熱とか?風邪か何かでしょうか?やがて刻は放課後となり…


「ケイジくん!じゃっ、行こっか?」


と、いきなり隣のクラスのマイが教室にやって来て。せっせと荷物をまとめている自分の袖を引っ張りそう言ってきました。


「え?何処に?」


「もぉっ、ワニの家っ。ケイジくんは知ってるんでしょ?だから連れてって!」


「あ、ああ。分かった…」


ワニに渡すプリントやらを預かっていた自分は、どの道彼の家に行かなければなりません。結果として、この時に彼女が人形を諦めてさえいれば、あの様な出来事に巻き込まれずに済んだのですが…


自分は人形を運ぶ事を想定し。一度家に帰って段ボールやゴム紐、毛布を持ってワニの家へと向かいました。その間も横にはずっとニコニコしたマイがいて


「ケイジくん。さっきはお茶をお呼ばれして、ありがと」


「梱包用の道具を用意するのに待たせたからね。こちらこそごめんね?」


そんな会話をしながら、すぐにワニの家へと到着しました。近所だったので一瞬です。


「はやーい」


「あははは…、100メートル程だからね…?」


(ピンポーン…)


取り敢えず、ワニの家にあるインターホンのボタンを押します。すると祖母の遺品の整理加減でしょうか?誰かが中でバタバタと走り回る音が聞こえ、しばらくして、彼の母親が家の中から現れて


「はーい、どなた?」


しかしマイは、余程挨拶するのがイヤなのか、既に少し離れた場所に潜伏中…。酷い…


「…あら、ケイジ君こんにちは。どうしたの?」


「こんにちは、ワニくんに渡す学校のプリントを持ってきました。ワニくんは身体大丈夫ですか?」


「あ、わざわざ持って来てもらってごめんね?ワニは今。疲れて寝ているけど、大丈夫よ?」


「よかったです…。あっ、それとですね?」


人形を譲渡してくれる話をしていたとから、ワニの母親にその経緯を説明しました。そしてそれを欲しがっている子がいる事も。すると


「あ、それは息子から聞いているわ。押し付けたみたいでごめんなさいね?」


「いえ、マイって子が「欲しい」って言って楽しみにしていますので」


「あらそう?良かったわ。じゃあ、すぐに持ってくるわね?」


「あ、はい。すいません」


そしてワニの母親が持って来た人形はやはり市松人形でした。かなり年季が入っている割に、手入れがちゃんと行き届いているのか、とても綺麗で。そしてそれを手渡された瞬間…


「…っ」


何故だか急に背筋がゾワッと…。何度も経験した事のあるこの感覚…。しかも、ふと市松人形の顔を見ると、ずっとこちらを見てる様に感じてしまうのです。


「ケイジ君、どうしたの?」


「あ、ああ。いえ、この人形をとても綺麗に扱われていたんだなぁ…って、感動していたところです」


「あらやだ、お世辞が上手いのね?多分、母がいつも綺麗に手入れしていたんだと思うわ。そのマイって子にこの人形大事にしてって伝えておいてね?」


「あ、はい。もちろんです。ありがとうございました」


多分言わなくても、人形を貰う当の本人に聞こえてますよ…


取り敢えず自分は人形のケースを丁寧に毛布で包み、自電車の荷台へゴム紐で括りつけました。そしてワニの母親に頭を下げ別れた後、いざマイの元へと…


「ごめんね、待った?」


「ぜーんぜん。早くいこっ?」


「ああ…」


しかし自分はこの人形の鼓動が気になって仕方ありません。『一体この違和感はなんだろう?』と。引き取り業者が仏壇の引き取りを拒否した理由は何となく分かります。ですが、和製人形もNGなのは何故でしょうか?危険な何かを感じたとか?

その意味が、ある異変と共に段々と理解に至る事になるのですが…


「それでさぁ、ササラがね…って、なっちゃって」


「わぁ、それは大変だったね?俺だったら…」


彼女の家まで人形を運ぶ道中。歩きで自転車を押しながら、二人は和気藹々と何気ない会話をしていました。すると


(カタカタ…、カタカタ…)


「ってなって…ん?今、何か音がしなかった?」


「え?わたし何も聞こえなかったよ?」


「そっか…。多分、何かの聞き違いだね…」


路面の所為かな?この後。何度か同じ音が聞こえたのですが、何故か彼女は無反応。実は荷台の人形のケース辺りからその音が聞こえていたのです。まぁ、自転車を手押しで歩いているので、揺れて中の物が何かしらの接触音を鳴らしていてもおかしくはないでしょう。


そんな事を考えていたら。あっという間に彼女の家へと到着し


「玄関からわたし、人形をどうやって二階に持って上がろうかしら?困ったなあ〜(チラリ)」


「えっと…。イヤじゃなければ、俺が人形持って上がろうか?」


「エヘヘ、催促したみたいでゴメンね?」


それを催促といいますが?


「ここまで来たら運ぶのに差異は無いよ。だから任せて」


そう言って毛布に包んだケースを運ぼうとしました。すると


(熱っ…)


人形が入っているガラスケースが何故か少し熱く感じました。まさか摩擦で発熱中?ひょっとすると運搬の過程で擦れて熱でも発生したのだろうか?それとも別の何かが……。でも、こんな事を話して彼女に気味悪がられても何なので、自分は黙っておく事にしたのです。


「よっこいしょ…」


そしてマイの部屋に入って少しドキドキ。部屋は女の子らしく綺麗に整理され、ピンク色が好きなのか部屋中が淡い桃色の世界に包まれていました。

世界中の高校男子はこんな女子の部屋に入ったら皆同じ気持ちになるんだろ〜なぁ…。うん、絶対になるだろう。


「ケイジくん、ありがとう」


「あ、うん。お安い御用だよ。しかし…、へぇ〜。部屋はピンク一色なんだね?」


「エヘヘ。可愛いいでしょ?」


自分は黙って頷きましたが、自分の小さな脳に気の利いた台詞がインプットされてなかったのは秘密です。

…で、問題は人形の置き場でした。でも彼女はそれを想定していたのか、既に洋服箪笥の上が綺麗に片付けられていて


「流石、仕事が早いね?」


「でしょ?エヘヘ…」


取り敢えず自分は、ガラスケースを包んでいた毛布を普通に外しました。しかしです…


(!!!?)


やはりこの市松人形は異様でした。視線は固定された顔の向きのままなのに、ずっと見られてる気がします。その理由が自分にも分かりません…


「どうしたのケイジくん?ずっと人形眺めちゃって、本当は自分が欲しいとか?」


「…へ?あ、あははは…。俺が『うん、欲しい』とか言ったら学校中に変な噂広めるだろ?勘弁、勘弁〜」


「もぉ、わたしはそんな事しませんっ!」


「ほんと?」


「チョット…するかも?」


「おい、おい…」


「エヘヘ…」


ちょっと拗ねた顔から再び笑顔になったマイ。そんな可愛らしい彼女の喜怒哀楽よりも、実は箪笥に乗せた人形に上から見つめられている事が気になって仕方なかったのです…


取り敢えず帰り際に彼女から声を掛けられ。後日。他の友達と一緒に遊びに行く約束をして、自分は家へと帰りました。


そして次の日のお昼休み、自分は急にササラから急に呼び出される事になったのです…


「ケイジ?あなた、マイに何かした?」


「へ?」


彼女は少し怒り口調。なんでも隣のクラスのマイが熱を出したらしく急に学校を休み、変な事を口ずさんでいるらしくて…


「どうなのよっ」


「な、何もしてないよ?人形を部屋まで運んで帰っただけ。あ、マイさんは『みんなで今度遊びに行こうね?約束だよ?』とは言ってたけど…」


「そ、そうなんだ…」


彼女からの疑いは晴れたようですが、ササラの話には気になるワードがあったので……


「ササラさん?マイさんが言ってる変な事って?」


「人形が踊ってる…。そう言ってたの…」


『ええっ!?』


その「ええ!?」は、実は今日から学校に復帰したワニの驚いた大声でした。彼はササラに連れて行かれた自分の後をこっそりつけていたらしく


「ワニ、いたのか…。ちょうどいい、ササラさんも一緒に聞いて欲しい。実は…」


自分は二人にあの市松人形に感じた違和感を正直に話しました。ワニが急に熱を出した事の関係性についても…。けど、そんな不確定な話。マイには気味悪がられ、ワニには祖母の遺品にケチをつける事になります。だから自分は何も出来なかったと…


「じゃあケイジ、どうすればいい?どうしたら解決する…?」


するとワニがそう聞いてきたので


「俺は、ワニがあの市松人形を持って帰って、どうにかして家に飾るか、お寺で供養してもらうのがベストなんじゃないかな…?真っ先にそれを家族と相談するのがベストじゃない?うん」


「…あ、わたしもそれが一番いいと思う」


そう返事するとササラも自分の意見に賛成の様子。取り敢えず三人で、マイ宅へあの市松人形の回収しに行く事になりました。しかし家から出て来たのは彼女の父親。


「えぇ!ホントですか…!?」


予想を超えて病状が重かったマイは母親と病院に行ったままらしいのです。

仕方無く彼女の父親にオカルト的ではありますが、その霊的な原因ワケを説明し。人形はワニが持ち帰る事になったのです。しかし、その道中で…


「わわっ!?」


自分は何気にワニの手持つケース内の人形を見たのですが。なんと、ガラスケースの中の人形がこちらに向かって走ってきたのです。


「ど、どうしたの?」


「あ、あれ?」


ですが、人形は何事も無かった様に元の位置へ…


「もおっ、ケイジくんっ、怖がらせないで!」


「ご、ごめん…」


それから自分は怖くなり、人形の方を一切見ない様にしました。それはササラも同じです。そして何事も無く平然と人形を運んでいるワニ…。やがて無事、持ち主のワニの自宅に着くと


「ケイジ、ササラさん。今日はごめんね…」


「それならマイさんが帰ってきたら言ってやってくれ」


「だね…。マイ…大丈夫かなぁ…?」


この後。無事にワニ宅へ戻った市松人形。結局、その話を聞いた家族からは大事にしようと、今でも大切にワニ宅で飾られている様でした。しかも先の様な目の錯覚的な心霊現象は全く起こらなかったとか


しかしマイは一週間以上入院し、一度見舞いに行った時は魂が抜けた様な別人になっていました。肌は血色が悪く表情は下を向き加減…。全く話を出来る状態ではありません…

自分が見た人形が向かってくる姿、アレがマイには踊っている様に見えたのでしょうか?現代の科学では心霊現象や怪奇現象を証明する術はありませんが、ただ出来る事はあるのです。自分は彼女に付き添っていた母親にこの経緯を説明し、神社でお祓いを受けるよう勧めました。そして、その後ーー



「ケイジくん、はょー」


「おはよーっ、って、マイさんっ!?もう大丈夫なの!?」


「え?何が?」


彼女はあれだけ重い症状だったのに何事も無かった様に学校へ登校してきました。それは病院では病気が治らず、困った両親が昨日、神頼み的にマイを神社へ連れて行きお祓いしてもらったとの事で。

自分はホッと一安心しましたが、しかし彼女は人形を貰った辺りからの記憶が曖昧らしくホボ覚えていないとの事でした。


「入院中の事、覚えてない…?」


「んー、着物のお人形さんが踊っていたのは覚えてる…かな?夢だよね、多分。エヘヘ…」


「…そ、そうだね…」


取り敢えず、マイの両親や関わった友達同士で話し合い。彼女のプライバシーを守る為に病院での症状、人形の心霊現象等の話は他言無用。勿論、マイ自身にも秘密にする事にしました。

その後の彼女は健康そのもの。いつもの調子に戻って安心しましたが。そして年季の入った和人形…。業者が引き取らなかったのは″こういう理由″だっと理解させられた一幕。やはりその業者はプロだったんだな……と、今回のお話はここまでです。(ぺこり)





完。

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