サイレンが鳴った日
初投稿です。
吊っていた。
これを見た人は思うだろう、「何を?」と。
勿論、それは見知った人間の頸だった。
さらに詳しく言うと、それは自分が見知ったチームメイトの頸だった。
仲が良かった訳じゃない。ただ、彼女とは小学生の時から同じだったし、小さい学校だった。もちろん話すことだってあったし、同じ部活に入った時に軽い会話もした。
だが、彼女は途中から部活に来なくなったのだ。何故かは分からない、聞こうとしたことはあったが話したがらなかった。否、知ろうとしなかった。己が事で手一杯な中で、こぼれ落ちた人間のことなど気にも止めなかった。
ただ、そんなことはもうどうでもいい。彼女は吊ってしまったのだ。この、部室の中で。早朝から、1人で。
____どうしようか
そこまで頭が回転した中で、ようやく身体が動き始めた。
__とりあえず顧問を呼ばなきゃ…
くるりと振り返ったとこで、自分がじっとりと冷や汗をかいて震えていることに気づいた。
チームメイトが、死んだ。
___こんなことは前代未聞だ
しかも、私の代で、だ。
___とんでもない事になってしまった
私がキャプテンとして選出された次の日に。
___いや私はやりたくなかった、選出されたもう1人が泣き出すから、こんな目に
ぐるぐると回る思考とじっとりとした掌をどこか遠いところから眺めながら、ゆっくりと私はまだ人が少ない職員室へ顧問を呼びに向かった。
まだ朝が始まったばかりで、グラウンドには私しかいないが、もうすぐに他のチームメイトも来るだろう。
_皆はなんと言うだろうか、
そんなことをなんとなくおもっていた
重いね〜(笑)