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今1番良いとこです!

「何だ……これ……」


 ジュリの仕事場に入ると色々な人形が飾られていた。


 手のひらサイズの物から等身大の人形まであるのだが……


「何でここの人形は男ばっかりで、しかもほとんどパンツ一丁なんだよ!」


「これは私の仕事……創作活動に必要な事ですよ♪」


「うわ~! 凄いね~! このムキムキマッチョもリアルだね♪」


「は、裸の男の人がいっぱい……」


 アリサは面白そうに人形をペタペタ触っているし、ソフィアは顔を真っ赤にして、手で目を隠している。


 仕事に必要って言ってるけど、一体どんな仕事だよ! するといきなり人形が動き出した。


「うわっ! この人形、動いてる! ってあれ?」


 突然動き出した30センチほどの人形をよく見てみると、誰かに似ているような……


「これって……父さん?」


「そうです♪ これはユートさんをモデルにしてるです!」


「こっちの人形も動き出したわよ!」


「あれ~? こっちはうちのパパに似てるよ~!」


 もう1体動き出したのはアツシさんそっくりの人形だった。


 父さんとアツシさんの人形はそれぞれパンツ一丁。


 その2体がゆっくり近づき……


「えっ? ってうわぁ! 何させてるんだよ!」


 父さん似の人形と、アツシさん似の人形が抱き合っている! 何これ!?


「ふふ腐っ♪ いいですいいです! これははかどるです!」


 人形達の絡みを見て、凄い勢いでスケッチするジュリ、あっ! 父さんがアツシさんに! 何その状態!? てか何見せられてるの!?


「腐~っ♪ 大体ラフは描けたです! 見てみるです?」


 ジュリに見せられた絵には……


 裸で絡み合う父さんとアツシさんの絵が!


「なんてもん描いてるんだよ!」


「これが今売れ筋のユー×アツ本の下書きです♪」


「です♪ じゃねぇよ! これが父さん達にバレたらタダじゃ済まないぞ!」


「この作品はフィクションであり、実際の人物とは一切関係ありません! です♪」


「そういう問題じゃねー!」


「も~! ハルっちは相変わらず騒がしいですね~! フィクションですよフィクション♪」


「わ~♪ ジュリちゃん、絵が上手だね~!」


「裸なのはよく分からないけど、ユートの顔にそっくりに描けてるわ!」


「そうですか? 実際このキャラはユートさんではなくて、ユーって名前です!」


「そうなんだ~♪ じゃあ別人だね~♪」


「あら、そうなのね! そっくりなキャラクターね♪」


「そうですそうです♪ ふ腐っ♪」


 何でみんなあっさりジュリの言うこと、受け入れられるんだよ! 俺が頭固いのか?


「それじゃあ次に売れ筋のやついくですよ~!」


 次に動き出した人形達…やっぱり30センチくらいの大きさで、顔を見ると……


「あっ! ハルにそっくり!」


「こっちはコン太くんみたいだよ~?」


「…………」


「ここからです♪」


「あれ~? コン太くんみたいのが~」


「ハルそっくりの人形の後ろに回って……」


「コン太くんみたいのが~! とっても口では言えないような!」


「ハルそっくりのが、あんな事やこんな事に!」


「ジュリ~!!! や、やめ……あー!!!」


「ハルっちうるさいです! 今1番良いとこです! 腐ひ~!!!」


 父さん、母さん……俺、お婿に行けない……


「腐~っ! 描けたです~♪ いい仕事したです~!」


「ジュリちゃん、人形操るの上手いよね~!」


「こんな細かく魔法をコントロールするなんて凄いわ!」


「…………」


 感想それ? 俺、汚されちゃったよ?

 まあ、人形の話だけど……


「この人形は勝手に動いてるだけです! 最初にプログラム魔法みたいなのを入れて、あとは起動する魔法をかけるだけです♪」


「ほぇ~! さすがジュリちゃん! うちにはサッパリだよ~!」


「なるほど…… でもかなり難しい魔法よね? 魔力よりも細かなコントロールが必要に……天才ね!」


「そうでもないです♪ 細かな魔法を重ね掛けしてるだけですから、パターンは限られてるです!」


 簡単そうに言うけどそれが難しいんだよ! まして30センチくらいの人形にそんな風に操るなんて……


 変な事に使っているけど、この技術を上手く活かせれば、それこそ大儲け出来そうなんだけどな……


「もったいないよな~!」


「どうしたの?」


「いや、こんな技術があれば何か別の事に使えそうなのに……」


「例えば?」


「う~ん、汚れを見つけたら自動で掃除してくれるとか、重いものを運んでくれとかプログラムすれば、役に立つんじゃないかな~ってさ?」


「なるほどね……」


「たまに街で犬の散歩して! とか頼まれるけど代わりにやってくれたら楽だな~!」


「犬の……あっ! ハル? 人形に馬車の御者をやらせてみたら? それなら人を探さなくても……」


「そうか! おい、ジュリ! 実は……」


 それでジュリに俺達がヤオの町に何のために来たかを説明して、馬車の事も説明した。

 すると、ジュリは


「多分出来るです! ただ同じ道を往復するぐらいなら大丈夫だと思うです♪ ただ……」


「何か問題あるか? 材料が手に入りにくいとかか?」


「いや、材料は簡単に手に入ると思うです、それに材料があれば1体、1時間くらいで出来ると思うです! ただ馬が御者の人形の言うことを聞くかどうか……」


「あー……」


「とりあえず1体作って実験してみるです? 町長に言えば馬は貸してくれると思うです!」


「よし! 試しに実験してみよう!」


 そして俺達は馬車の問題を解決するために、実験をする事になった。



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