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それはもう隅々まで……

 ヤオの町に着いた俺達はまずユニコーンやバイコーンを育てている牧場へやってきた。


「すいませ~ん! ちょっとお話をしたいんですけど」


「んあ~? こんなとこに何しに来ただ?」


「今度オ・シボリー町に新しくレジャー施設が出来るんですけど、馬車が足りなくて……それでもし良ければ馬を貸していただきたいんですけど……」


「あ~! 聞いただよ! 何かすんげぇデカイの作ってるらしいな~! それでオラの馬を貸して欲しいって話か~ いいだよ! ただ1つ条件があるだ」


「条件ですか?」


「ああ! オラ、ヤオの町の町長もやってるだ、だからうちの町にも利益になるような事をしたいだよ、だからついでにうちの町に来る馬車も増やして欲しいだよ」


「そうですか……馬の問題が解決すれば可能かもしれませんが……今度は御者もさらに増やさないと……」


「そうだか~、オ・シボリー町の勢いに乗っかって、ヤオの町も発展できれば良かっただがな~」


「すいません、もし人員が確保出来た時には、お願いしてもいいですか?」


「ああ! そんときはこちらこそよろしくだよ!」


 牧場で馬は貸してもらえそうだか、やっぱりレンタル料だけでは済まないよな~

 確かにヤオの町長の言うことは分かるし、何とか望みを叶えてあげたい。


「大変なもんだな~! こんな大きな仕事の内の一部なのにこんな悩むなんて……ネイトさんは本当に優秀なんだな!」


「そうね……私も勢いでここまで来たけど、大変な事になっちゃったわね……」


「とりあえずネイトさんに相談するしかないか……ってあれ?」


 ふと目に入ったのは、褐色の肌にビキニアーマー、何でヤオの町に?


「お~い! アリサ、何してるんだ?」


「あれ~? ハルくんだ~♪ ハルくんこそ

何してるの~? あっ! ソフィアさんもいるからデートだね♪」


「「なっ!」」


「仕事だよ仕事! 俺達は……」


「そ、そうよ!」


 俺はアリサにオ・シボリー町の仕事の話と馬の話の説明をした。


「で、どうしようか悩んでたんだよ……」


「大変だね~」


「それでアリサは?」


「あ~! うちはジュリちゃんに会いに来たんだよ~♪」


「ジュリか! そういえばジュリもヤオの町に住んでるんだもんな!」


「そうだよ~♪ うちの花屋で使ってる肥料はジュリちゃんちに頼んでるから、今日は肥料を取りに来たんだ~!」


 ジュリは俺達の幼なじみで、魔法が得意な女の子だ。

 両親が有名な魔法使いでジュリも凄い才能があるらしいが、あいつは土魔法が大好きで他の魔法をあんまり使わない変わった奴だ。


 あとは魔法で人形を作って動かして遊んだり……


「あっ! アリサ、俺もジュリの所に行くわ!」


「どうしたの急に~?」


「あいつ、母さんに俺の等身大人形なんて作りやがって……文句言ってやる!」


「あはは~♪ じゃあ一緒に行こ~!」


 そして俺達は一緒にジュリの家に行くことになった。


「ジュリは今何してるんだ? 最近会ってないから全然知らないな~」


「ジュリちゃんはね~、色々創作して売ったりしてるんだって~、結構人気あるみたいだよ~!」


「あいつ手先は器用だったからな~」


 話している内にジュリの家に着いた。


「ジュリちゃ~ん! 来たよ~♪」


「あっアリサっちですか? いらっしゃいです! ……ってハルっちですか? 久しぶりです♪」


「おー、ジュリ久しぶりだな!」


「アリサっちは肥料を取りに来たですよね? ハルっちはどうしたです?」


「ジュリに言いたい事があったんだよ! あの母さんにあげた人形についてな!」


「あー! あれですね♪ あれは当時の最高傑作です! マリーさんも喜んでたです!」


「やめろよ! この間色々あって、母さんが泣きながら俺の人形抱き締めてた時はビックリしたぞ!」


「ふふ腐っ♪ あれは質感、細部に至るまで完璧に調べ上げて作ったです! それはもう隅々まで……ふ腐っ♪」


 出たよ、このイヤらしい笑い方……

 ジュリのこの笑い方が出る時はロクな事をしてないはずだ!


「何だよそれ! いつ調べた!」


「それはマリーさんに依頼されてから、寝ている時やお風呂に入ってる時……それに1人でえっちな本を……」


「もうやめてーー!!」


 やめて! 恐い! 隅々までって……

 帰ったらあの人形を処分しよう!

 てか母さんが依頼したのかよ!


「ふ腐っ♪ あれからしばらく経ったので、今とは違うと思うですけど」


「その話終わり! もう母さんに頼まれても作るなよ!」


「ハルくんの人形見てみたいな~! マリーさんに聞いてみよう♪」


「マリーったら! あの人形そんな事になってたの!? 没収よ、没収!」


「もしよかったらソフィアっちにも作ってあげるですよ? 今のデータが手に入れば、それはもう……」


「それはもう!?」


「ソフィア! やめて! 考えないで断って!」


「それならハルっちにも、ソフィアっち人形あげるです! それはもう至るところまでそっくりですよ?」


「えっ!? 至るところまで!?」


「ハル! ジュリちゃんの言う事は危険だわ!」


「そ、そうだな! ジュリ! 俺達は要らないからな!」


「残念です、もし欲しくなったらいつでも言って下さいです!」


「お断りだ!」


「ちぇ~、つまんないです」


 ジュリは相変わらずだな、ただあそこまでリアルに作れるって事は、腕は確かになんだろうな。


「そういえばジュリはどんな仕事してるんだ?」


「ハルっち気になるですか? じゃあ私の仕事場を見せてあげるです! ……ふふ腐っ♪」


「面白そうだな♪ 見せてくれよ!」


 そう言った俺は、すぐに後悔する事になる。


 ジュリの仕事場に入った俺はその光景に言葉が出なかった……

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