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伝説の

「自己紹介が遅れましたね♪ 私は秘密結社H・Tの幹部……エムドゥと申します♪」


「……エムドゥ!」


「ち、ちょっと待って! 秘密結社H・T!? 何それ!?」


「おやおや、私達を知らないのですね? いいでしょう、私達、秘密結社H・Tは人々を……この世界をより良くするために作られた秘密結社です」


「世界を……?」


「そうです♪ この世界の抑圧された人々を救う為に私達は活動しているのです!」


「……どういう事だ?」


「たとえばこの里の男性達は、女性がいつも自分が指示しないと何もしない、何もできない事を良く思っていなかったのです、だから私がアドバイスして女性に命令され、従う喜びを教えてあげたのです」


「従う喜び?」


「ええ! ついでに罵られたり、叩かれたら気持ちいい事もみっちり教えてあげました♪ そしてここの里の男性は目覚めたのです! この私のように!」


「……つまり、この里の男性は……」


「自分の欲望に忠実なM男にしてあげましたよ! ほーっほっほ♪」


「……」


「……あなた達の活動は世界を混乱させる! これ以上好きにはさせない!」


「そうですわ! あなた達のような人達は、わたくしの弟の教育に悪いですわ!」


「世界中の弟がいるお姉ちゃんの為に、私達は戦う!」


「「「はぁー!!!」」」


「さあ来なさい! ブラザー☆パンティーズ!!!」





 ちょっと待て……何が起きている?


 ……1回、頭の中を整理しよう。



 エムドゥは里の男性を洗脳? してM男にした? 秘密結社H・Tっていうのは、エムドゥみたいな奴らが集まった組織なのか?


 そして秘密結社H・Tの活動を阻止するのに、姉ちゃん達はエムドゥを追っていたんだよな……




 分からん! 俺には全く分からん!


 事情を知ったところで、今目の前で繰り広げられてるのは、パンツを被った変態3人組と、叩かれり、罵られたりして喜ぶ変態の戦い……


 簡単にいえば、変態と変態のバトル!


 関わりたくない! この場にいたら、俺も変態の仲間だと思われちゃうだろ! 他所でやって下さい、お願いします!



「……くっ! いくら攻撃しても……」


「ほーっほっほ! さあもっと攻撃して下さい! もっと強く!」


「全然効いてないですわ! 逆に攻撃すればするほど強くなるなんて……」


「やだよ~! 攻撃されて喜ぶなんて……」


 俺の願いも届かずバトルは続く。


 姉ちゃん……本当に他所でやってよ……ここで姉ちゃん達の出番作ったら話がメチャクチャになっちゃうよ! ……いやこっちの話だ……


「……いけない! フレグランス・パワー(弟のパンツのニオイ)が!」


「わたくしも限界ですわ!」


「私の方ももう残りわずかよ!」


「終わりですよ! ブラザー☆パンティーズ!」


「「「きゃあーーー!!!」」」



 姉ちゃん達がやられちゃう! 関わりたくはないがやっぱり姉ちゃんだし、この里が危ないのには変わり無い……


「姉ちゃん! 大丈夫!?」


「……ハル、逃げて……」


「姉ちゃんが危ないんだ、俺は逃げないぞ!」


「……ハル」


「姉ちゃん! 俺が時間を稼ぐから逃げて!」


「……ハル、分かった……でもその前に試したい事があるから、お願い聞いてもらってもいい?」


「何だよ? こんな時に……俺が出来る事なら何でも言ってよ!」


「……ありがとう、じゃあ……ハルのパンツちょうだい」


「……はっ?」


「……だから、ハルのパンツ」


「俺の!? 今は予備のパンツなんて持ってないよ!」


「……違う、今穿いてるやつ」


「えぇっ!? 無理無理!」


「……今穿いてるやつを被れば、エムドゥを倒せると思う」


「でもヤダよ! ここで脱がなきゃいけないんだろ!?」


「……大丈夫、見ないようにするから」


 姉ちゃん! こんな時に何言ってるんだよ!

 無理無理! 絶対無理!

 でも……姉ちゃんの真剣な目が、冗談で言ってるようには見えないし…………ええい!


「分かった姉ちゃん! 今脱ぐから絶対こっち見ないでよ!」


「……ありがとう、ハル」


 そしてズボンに手をかけ……

 見てないな……よし!


 そして……パンツに手を……


「姉ちゃん! はいこれ! って、うぇー!?」 


 気付いたら姉ちゃん達がガン見してる!

 見ないで、変態!

 ソフィアまでこちらをチラチラ見てる!

 イナホ……手で目を隠してるけど、指の隙間から凝視してるの分かってるからな! ムッツリスケベめ!


「……ハルの生着替え、生パンツ……」


「羨ましいですわ! わたくしも弟としてみたいですわ!」


「私も……」


「ハル……何してるのよ……」


「あわわ! 男の人の……ダメよイナホ! 私にはコン太さんが……でもちょっとだけ……」


 恥ずかしい! ズボン穿きたいけど、こんなに見られてたら……ポロリもあるよ!?


「姉ちゃん! これでいいんでしょ! エムドゥの方に集中して!」


「……そうだった、じゃあハルの力、借りるね?」


「借りるって……返ってきた事ないけど……まあいいや、姉ちゃん頑張って!」


「……!! うん! お姉ちゃん頑張る!」


 そして姉ちゃんは俺のパンツを被り……



 それからの姉ちゃんは凄かった……

 ここでは割愛するが、あのエムドゥが手も足も出せずに一方的な戦いだった。


 姉ちゃん……やっぱり強いな! ……変態だけど。




「チ、チクショー!! この私が……こんな変態にやられるなんて! あのガキのせいだ!」


 そしてボロボロのエムドゥは俺の方に向かって突っ込んできた! みんな反応できず、真っ直ぐこっちに向かってくる。


 ちょっと待って! ズボン穿いてなかった!

 ガードするにも、お股から手を離したら……ポロリしちゃう!


 するとお股を隠していた俺の両腕に着けてる、ギンジローじいちゃんの小手が強く光輝いた。


「クソガキー!! って何だこの光は! うわぁー!!」


 突っ込んできたエムドゥは、小手の光によって弾き飛ばされた!


 何だこの小手!? サクラばあちゃんが言ってた、護る力ってやつか?


 弾き飛ばされたエムドゥ、その目の前にはイナホが!


「クソ! クソー! こうなればこの小娘を人質に!」


「い、いやぁぁ!」


 エムドゥがイナホに手を伸ばし、捕まえて人質にしようとした……その時


「イナホさんに触れるんじゃないでござる!」


「ぎゃあー!!!」


 咄嗟にコン太が投げた手裏剣がエムドゥの手の甲に刺さった!


「イナホさん! 大丈夫でござるか?」


「ああ! コン太さん♥️ 恐かった……ありがとうございます♥️」


 助けたコン太に抱き着くイナホ、そしてエムドゥは


「チクショー! H・Tの幹部のこの私を! 許さないですよ! お前達! コイツらを始末しろ!」


 エムドゥが里の男性達に命令をするが……


 誰も動かない…… というか妖狐族のみんな、俺の方を見てるけど……何だ? ズボン穿いてないけど、俺は変態じゃないぞ!? だからそんなに見ないで~!


「あ、あの~、これは……その仕方なくなんで、脱ぎたかった訳じゃないんです……」


 俺が言い訳をしてると……


「あ、あの少年! み、みんな見たか!?」


「俺も見たぞ! お、お股……」


「私も見ました! お股が光輝いて……」


「まさか! ……伝説の光るおいなりさん!?」


「じゃあ、あの少年は!」


「おいなり神、様!?」


「里の危機に現れると言う、あの伝説のおいなり神様だー!!!」


「「「「「ありがたやー!!!」」」」」




 ……………えっ!?

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