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見てぇ♥️

「「「先生~、おはようございま~す♥️」」」


「みんなおはよう♪ 今日は実技の時間よ! 相手役は~♪」


「ど、どうも……」


「私の可愛い孫のハル坊で~す♥️」


「「「や~ん♥️ 可愛い~♥️」」」


「…………ハル? 鼻の下伸びてるわよ?」


「…………」



 やっぱりこんな事じゃないかと思ったよ……





 昨日リージアばあちゃんに手伝いをして欲しいと言われたときにイヤな予感がしたが、見事的中した。


 リージアばあちゃんはサキュバスの中でも有名人で、サキュバスクイーンなんて呼ばれてる。


 そしてそんなリージアばあちゃんは、女性としての魅力を上げたい女の子に教えを請われ、みんなに女性の魅力や色気を上げる授業をしている。


 そしてその成果を俺を使って、発表させようとしているのだ。


 なぜ俺なの? と思うだろうが、理由は大体分かる。

 ただ単に、みんなに孫の俺を見せびらかしたいだけだ……今だって抱きついて来てるし……


「ハニー! 次はワシがハルをハグする番じゃよ!」


「ダーリン、今日は家に帰るまでガマンよ♥️」


「ちぇっ! ハニーはズルいのぅ……」


「ハル! そんなスケベな顔して!」


「な、何だよ! そんな顔してないし……」


「いいえ、してるわ! いやらしい!」


「はいは~い、2人とも夫婦ゲンカは帰ってからにしてね~♪」


「「ふうっ!?」」


 みんなクスクス笑ってるし恥ずかしい……


「冗談はこのくらいにして、実技始めるわよ! じゃあまずあなた!」


「はい!」


「それじゃあ始めて♪」


「よろしくね♪」


「よ、よろしく……」


「あ~、今日は暑いわね~♪ チラッ♥️」


「……」


「一枚脱いじゃおっかな~♪ チラッ♥️」


「……」


「…………」


「はい、そこまで! 次はあなた!」


「肩凝っちゃったな~♪ マッサージしてぇ♥️」


「……」


「もうちょっと下……もうちょっと、あぁ~ん♥️ そこそこぉ~♥️ いいわぁ♥️ 素敵♥️」


「……」


「……何なのよ、これ……」


「いいわよ! 最後はあなた!」


「あ~ん、虫に刺されちゃった~♥️ ちょっと見てちょうだい♥️」


「……」


「おしりのぉ~♥️ ここら辺刺されてぇ♥️ もっとよく見てぇ♥️ もっと……もっと見てぇ~♥️」


「……」


「……ただのチジョじゃない!」


「はい! みんなよかったわよ♥️ これで彼氏や旦那さんは、もうメロメロよ♥️」


「「「ありがとうございます、先生♥️」」」


「でも先生……」


「どうしたのかしら?」


「お孫さんには全然効いてないみたいなんですけど……」


「あら? そんな事ないわよ?」


「でも……お孫さんのお孫さん、全然反応してないみたい……」


「いいえ大丈夫よ♥️ ただハル坊は英才教育されて、ちょっと特殊なのよ♪ ね?ソフィアちゃん♥️」


「わ、わ、私は、べ、べ、べ、別に何も!」


「ウフフっ♪ そういう事にしといてあげるわ♥️」


「こういうとこが苦手なのよね……ハルも何か言いなさいよ! ってハル?」


「あ、あぁ……とりあえず終わり?」


「みんな~、今日はこれでおしまいよ♪ 後はみんな家で自主練習するか、実戦してみてね~♥️」


「「「は~い♥️」」」


「どうしちゃったのハル?」


「えっ!? い、いや何でもないよ!」


「そう……」


「ウフフっ♥️」



 リージアばあちゃんの手伝いが終わり、家に帰ってきた俺達。

 俺はちょっと疲れたからと、1人で横になってゴロゴロしていた。


「何でだろう……」


 リージアばあちゃんの生徒さん達……

 彼女達は確かに凄く魅力的だった、でも……


「……寝よ……」


 確かに魅力的だったが、俺はただ恥ずかしかっただけで……もしキース兄ちゃんだったら、鼻血出して倒れるだろうな……


 でも俺の頭の中にはあいつしか……




「ハル坊? ウフフっ♥️ お・き・て♥️」


「むぐ? もがもごもぐ~!」


「あ~ん♥️ 喋ったらくすぐったいわ♥️」


「ぷはっ! リージアばあちゃん! 普通に起こしてよ!」


「ハル坊の寝顔、可愛くって♥️」


 可愛いからって、たっぷんプリンを顔に押し付けないでよ! ……と言おうとしたが……


「ハル坊とソフィアちゃんにプレゼントがあるから、ちょっとリビングへ来てね♪」


「プレゼント?」


「じゃ、早くリビングにおいでね♪」


 俺とソフィアに? とりあえずリビングに向かう。


「ハル~♪じいちゃんの横においで~♪」


「ダーリン! そういうのは後で! ハル坊、ソフィアちゃん、あなた達にこれをあげるわ♪」


「これは……」


「指輪?」


「その指輪はペアリングなんだけど、それをお互いに着けていると、どんなに離れていても会話が出来る魔法がかかっているのよ♪」


「そんな珍しい魔法がかかった指輪なんてもらってもいいの!?」


「ええ♪ 私達の家に伝わる指輪だけど、ハル坊達が持っていて欲しいの♪」


「そんな指輪を? ……分かった! 大切にするよ!」


「それじゃあせっかくだし試してみましょう? ハル坊は家から出てちょっと離れたら、この指輪に話しかけてみて?」


「分かった! ちょっと行ってくる!」


「ウフフっ、走って行っちゃって♪ 喜んでもらえてよかったわ♪」


「リージアさん、コテツさん。こんな高価な物……」


「いいのよソフィアちゃん♪ それにこの指輪は、普通の人同士じゃあ使えないのよ♪ ある条件を満たさないと……」


「ある条件って?」


「それはね? ……お互い深く想い合ってないと、指輪の魔法は発動しないのよ♪」


「ええっ!? そんな! じゃあ……」


「ソフィアちゃん、これで声が聞こえたら、もうちょっとハルとの関係、踏み込む勇気出るんじゃない?」


「そんな……私……」




「おーい! ソフィア? 聞こえるー?」


「!!!」


「ソフィア? おーい!」


「…………ハル? 聞こえるわよ」


「おぉ! すげぇ! こっちも聞こえた!」


「……スゴいわね♪」


「ああ! それじゃあ、そっちに戻るよ!」


「気を付けてね」


「ウフフっ♪ ソフィアちゃんよかったわね♥️」


「……はい♪」





 指輪を貰ったあと、夕飯を食べて風呂に入って寝た。

 リージアばあちゃんが風呂に入ってきたり、コテツじいちゃんが寝るときに添い寝すると言い出したり大変だったが、何とかやり過ごし、そして朝になった。


 朝食を食べ、昼過ぎに家を出て街に帰ろうかと話をしていると……


「……ハル!」


「えっ!? 姉ちゃん!?」


「ママが!」


 ……母さん?



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