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どんぶらこ~

 家族みんなでテレビを見てたら急にムフフなシーンが流れてきて気まずくなるってことあるよな? 今がまさにそれだ。



「ううぅ……これで主人は帰って来るんですよね? 今までは主人が仕事でミスをして大変な損害になってしまって、そのお詫びと損害の補填のためにやって来ましたけど……」


「ウチも彼氏には内緒でお金が必要だったから仕方なくやってたけど、これをすれば彼氏達の身代金を出してくれるんですよね?」


「ああ! もちろんだ! ここにいる皆さんを喜ばせてあげれば身代金を出して下さるとおっしゃってるよ」

「モモン村長! まだか!? ワシはもう辛抱たまらん!」

「私もここまで興奮するのは久しぶりですぞ!」

「ほらお前達! いつも私にやっているようにするんだ! 金が欲しくないのか!?」


「うぅっ……あなた……ごめんなさい……」

「アレン……ウチの事嫌いにならないで……」


 映像にはネイトさんの奥さんとアレンさんの彼女、そして彼女達を眺めながらソファーに座る4人のおじさん達。


 その内の1人、村長のモモンが彼女達に命令すると、彼女達はスカートに手をかけて……


「うひょ~♪ これはこれは! 素晴らしいピーチじゃ!」

「モモン村長! またいいピーチを仕入れましたな!」

「奥さんのプリプリピーチに、彼女のピチピチピーチ! 村長さすがですぞ!」


「ふふふっ、そうでしょう? でもまだまだこれからですよ! お前達いつものやつをやるんだ!」


「ああ……あなた……これであなたが助かるなら私……」

「アレン……無事に帰ってきて……」


「何をブツブツ言ってるんだ! 早くしろ!」


 彼女達にキツく命令する村長、そして彼女達は後ろを向き……



「「どんぶらこ~、どんぶらこ~」」



「わはは! 立派なピーチが流れてくるわ!」

「プリプリピーチがプリプリ揺れてますぞ!」

「こっちのピチピチピーチもピチピチしとるわ!」


「村長! 桃だ! 桃をくれ!」

「ワシもじゃ!」

「私も!」


「どうぞどうぞ! それではみんなで頂きましょう!」


「いただくぞ! っくぅ~! うまい! 立派なピーチを眺めながら食べる桃はうまい!」

「これは手が止まらんわ!」

「さすが村長! 立派なピーチを良く見せる方法をよくご存知で」


「ふふっ、それほどではありませんよ、ほらお前達! お客様をもっと喜ばせんか!」



「「どんぶらこ~、どんぶらこ~」」




 ……もうみんな無言だよ……ネイトさんとアレンさんの方見れないよ……


 奥さん達にお尻フリフリさせながら桃を食べてる変態オヤジどもの映像を見せられるなんてな……


「コン太……これ以上何もないなら消していいぞ……」


「若……分かったでござる、本当に迷ったでござるが2人の奥さんや彼女が勘違いされたままなのがかわいそうだったでござる……」


「そうだな……でもこれみんなで見る映像じゃなかったな……」

「ううっ、すまないでござる……」


 みんな無言の中、ソフィアが口を開く。


「や、やっぱりカーマ達の方が良い事したと思うわ! こ、こんな変態どもかばう必要ないわ!」


「そ、そうだな! でも身代金なんて要求されてたらしょうがないとも言えないような……」


「ワタシたち身代金なんて要求してないわよ!」


「えっ!? じゃあなんで?」


「おそらく村長が盗まれた金を違う形で取り返そうとしてるんでしょう……妻達を使って……あの映像に映っていたのはオズク村の金持ち連中です」


「自分の彼女にあんなヒドイ事させてたんですね!許せないです!」


「ホントクズよ! クズ! 男なんてみんな女を使って金を取ろうとして……」


「でも、うちのパパもママにビキニアーマー着させて似たような事してたよ~、昔、夜おトイレに起きたらパパの部屋でママが踊ってたよ~」

 

 カーマ達は身代金要求してないみたいだし、ネイトさん達は奥さん達を利用されてる、ミヅキさんは私情だろうけど……そしてアリサ! その情報は言ったらダメなやつだ! ……アツシさん何やってんだよ……


「とりあえずどうする? 俺の勝手な意見だけど、俺はもうカーマ達は仲間をボコボコにされた時点で罰はもう受けたからこれ以上何もする必要はないと思う、それよりも村長の所に行って彼女達を助けた方がいいと思う、みんなどう思う?」


 するとみんな意見は俺と一緒のようで、それよりも村長の方に怒りの矛先が向いている。


 そしてオズク村に戻る事にして俺達は村長の家に向かうことにした。

 

「村長! お話がありまっ!!」


 俺がドアを開けると……






「「どんぶらこ~、どっ……!!!」」





 またピーチパーティーしてんのかよ!!!


「こんのド変態どもーーー!!!」


 ドアを開け、その光景を目の当たりにしたソフィアが飛び出し、遅れて俺達が村長達を取り押さえた。


「ごめんなさい! ごめんなさい! もうしないので離して下さい! 痛い痛い! 何この人力強すぎ!」


「この変態! もうしないなんて当たり前でしょ! ネイトさんの奥さん達に変な事させて!」


 村長を取り押さえるソフィア、とりあえず奥さん達にはタオルを掛けてあげて話を聞く。


「あなた、ごめんなさい! あなたが仕事で帰りが遅くなり始めた頃に村長さんが家に来て、あなたが仕事で失敗して多額の損害を出したから帰って来れないって聞いて……それでこのままだと死ぬまでこの調子で働いても返せないから、私にも協力しろって言われて仕方なく……さっきみたいな事をさせられて……ううっ、ごめんなさい!」


「いいんだ……君にまで迷惑をかけてしまってすまない、何であんな無茶な仕事が増えたか疑問に思わなかった僕が悪いんだ、許してくれ……」


「あなた……」


 ネイトさん達……こんないい人達を!村長は本当にクズだな!


「アレン……ごめんね……私どうしてもお金必要で……」


「それなら何であんな事を!」


「……ごめんなさい、実はアレンが村長に仕事の相談に行く前に……実は私……赤ちゃんできたみたいで……でもアレンは就職活動中で……私言い出せなくて! それで病院から出てくる所を村長に見られてたみたいで、お金が必要ならいい仕事があるって……アレンには就職活動頑張って欲しいけど、赤ちゃんの事知られたらアレンのプレッシャーになっちゃうと思って……ごめんなさい!」


「そういう事はちゃんと言えよ! あんな格好して! 俺達の赤ちゃんに何かあったらどうするんだ!」


「アレン! ごめんね! ごめんなさい……」

「バカだな……その事を聞いてたらもっと就職活動にやる気が出たに決まってるのに!」


 本当に村長には呆れて言葉が出ないわ……

 カーマ達が正義のヒーローに見えてきたよ。


 村長達を捕らえて次に金を騙し取ったチャラ男の所に行こうとした所、コン太が


「あの男の事なら大丈夫でござる! きっと今痛い目にあってるでござる」


「どうしてそんな事分かるんだよ?」


「あの男、どこかで見たことあると思ったら、家の店の常連客だったでござる! それを母上に相談したらいい考えがあるって言ってたのでお金も戻ってくると思うでござるよ!」


「そうか! シズネさんなら上手くやってくれるな!」


「母上は女の子に優しくない男には厳しいでござるから……」


「そうだな……騙されて取られたお金も戻ってきそうだし、後はこの女の子だな!」


 そして女の子の両親が待つ家に向かうことにした。





 その頃チャラ男は……

「ありがとうございます♪ お会計60万イェーンになりま~す♪」


「えっ!!! 60万!? シズネさん! 何でそんな金額になるんだよ!?」


「でもあなたこんなにボトル入れてるし女の子もいっぱい着いてるわよ?」


「そんな! いつの間に? 俺は頼んでないぞ!?」


「私は大丈夫なのか聞いたわよ? でもあなたがそうしたのよ? まさか払えないなんて言わないわよね? 私の店で踏み倒そうとした人がその後どうなったか知らない訳じゃないわよね~?」


「ひぃ! は、払います! だからタマタマブレイクだけは……!」


「毎度ありがとうございま~す♪ またのお越しを~♪」



「あれ~? シズネママ~♪ あの男何も飲みもしないでお金だけ置いて帰っちゃったよ~?」

「あら? 本当ねレイナちゃん♪ 狐にでも化かされたのかしら?ふふふっ♪」



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