表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
<R15>15歳未満の方は移動してください。

死ンデレラ

作者: 白桃太郎

初短編小説です。

ファンタジーちっくに書いてみました。

読みにくいかもしれませんが……

好きなことは布団に籠ることです。

よろしくお願いします。


ーーシンデレラという物語がある。



噛み砕いた説明をすると、姉達にいじめられる日々を送っていたシンデレラは、ある日お城で開かれる舞踏会に参加することになる。

しかし、シンデレラには舞踏会に着ていくドレスがなく、参加することができなかった。

すると魔法使いと愉快な仲間たちが魔法を使い、ドレスやカボチャの車などを用意し、シンデレラを舞踏会へ行けることができるようにしてくれた。


だが、魔法使いと愉快な仲間たちはシンデレラに対し『夜の12時までに帰ってこないと、この魔法は解けてしまう』と忠告をする。


城へ行き、舞踏会に参加したシンデレラはそこで王子様と出会うことになる。そこで素晴らしいひとときを過ごすのだが、気付けば12時の鐘の音が鳴っていることに気付く。これには焦ったシンデレラは、階段に靴を落としてしまうのだ。


この靴は後に王子様が拾い、靴を頼りにシンデレラを探すことになる。

そしてあれこれあって王子様と結ばれる……と言った物語なのだ(考えるのが面倒くさくなったため省略する)。


これが私のような純情な乙女にどう関係するのか、そもそも私はどんな人間でどんな状況なのかわからない諸君らにとっては考えようもないであろう。だいたい女だということも今知ったようなもんだと思うし。




とりあえず、今私は素晴らしいひとときを過ごしたあとの12時の鐘に焦る状況……門限に遅れて親に怒鳴られるのを嫌がりとにかくダッシュする少女のごとく走っている。要は走っている。それも脱兎のようにだだだだっと。



そう、私はシンデレラ。

『彼氏』の家から帰宅中の、現代のシンデレラ。

12時にまでに帰宅しなければならない、目的は違うが運命は同じ。


私が帰らなければならない理由はただひとつ。

『12時までに家に着かないと、その日1日、私に関わった人間の中で最も出会った人間が死ぬ』からだ。




私は現在19歳。

この運命に気付いたのは高校2年の夏。思い出したくない、毎日のようにいじめを受けていた高校時代の1ページ。

いじめの内容はシンプルなもの。私に関わると何らかの理由で死んでしまうから。

確かにおかしい。私は、物心ついたときには両親、親戚ともにおらず、一人で生きてきた。周りの友達や親友、先生もみんな死んでいく。

家(自分の所有権が存在する建物であり、テントや段ボールではダメだった)から出なければ誰も死ぬことはなかったので、ずっと引きこもっていた。



そんな私になぜ彼氏ができたのか。

ネットサーフィン中、自殺志願者が集うサイトで彼と知り合い、相談すると彼は「じゃあ俺でいろいろ試してみてよ、俺はいつ死んでもいいから」と言った。

それからわかったことは、ネットでのやり取りなら死者は出ないことと、私の家で過ごしても死者は出ないことだった。彼氏はちょうど近場だったので良かった。




それからの夏休み終了1日前、私に魔女(実際はただの幼女だったが、黒マントを羽織り、とんがったあの魔女帽子みたいなのを被っていたので魔女とする)はこう言った。



「またここから説明するのか……非常に面倒くさい」


ーーえ?


「いやね、君みたいな人間に同じ説明をもう何十回としてるのさ。嫌になるね……」


「君はシンデレラだ。12時までに帰らなければ魔法はとける。君は人と関わってはいけない魔じ……人間だけど、君は人間が大好きだった。魔女は人間と関わったらすぐに不幸にしてしまうのに。それが不憫で君のお母さんは魔法をかけてくれたんだよ。」


ーー今、なんか、いいかけた。むしろ言ったよね、どういうこと?


「いやなにもなにも??君のお母さんは君に対し、24時間までに家に帰れば誰も不幸にならない、という魔法をかけたのさ。君はいわゆるシンデレラ状態になったんだ」


ーーあの、お母さんは魔女なの……?


「いやそんなことはないよ」あるじゃん。ありまくりだよ、なんなの魔法って、意味わかんないよ!ちゃんと説明してよ!!


……といった内容のやり取りをした。(後に魔女は泣き出し、話にならなくなったが、亡霊ウォッチングのゴーストわんグッズをあげたら泣き止んだクソガキだということがわかった。けど結局説明せずに消えてしまった)




というわけで、12時までに家に一旦帰れば大丈夫だということがわかり、それからは至って普通(?)の恋愛生活を送っている。


しかし、今日は失敗した。彼氏と私は寝てしまったのだ。

私はなんとか12時前に起きれたのだが、やはり寝起きで頭は痛いしふらふらするけど、遅れるわけにはいかまいと気合いで乗り切った。



……というわけで、私は走っている。

あと一分しかないが、なんとか間に合う!

私はシンデレラになれぐえっ!!??



え?背中痛い、めちゃくちゃ痛い、痛すぎ。

血ぃでてんじゃん。なんで?

そのとき私は、背中に何か刺さっているのがわかる。

そして刺したのは。



「シンデレラの裏話を教えてさしあげよう。

あの舞踏会は1日だけじゃないんだぜ?王子様は1日目に恋したシンデレラを帰らせないように、なんとか引き止めようとするんだ。それで思い付いたのが、城の出口に接着剤だか塗って、シンデレラを出さない作戦さ。笑えるだろ。

結果的には靴しか手に入れられなかったが、その靴を頼りにシンデレラを探しだせたのさ」



意味が……わからない



「しかし俺はちょっと違うんだ。俺はお前がわざと遅れるように睡眠薬を仕組み眠らせた。けど、『あのクソガキ』のせいでお前は起きれちゃったんだよ。悔しいなぁ。

今日もう12時過ぎてるから……7月15日。『お前が最初に死んだ日』……訂正、『お前が最初に俺に食べられた日』。それから毎回俺は、この日にお前を食べることにしているんだ。理由はないよ。強いて言えば恒例イベントかな。ちょうど成長がピークの今が美味しいのさ。



……まぁ、例えお前が家に帰れても、俺は王子様だからお前を探すけどね。



いやぁ、俺みたいな不死身の食人鬼にとって自殺志願者サイトは最高だね。食べ放題だよ。特にお前は素晴らしく美味しい、さすが魔女……っておーい。聞いてんの?聞いてないなら食うよ?いいの?……じゃあ、遠慮なく。



再スタート頑張れよ、死ンデレラちゃん」






















「すいません、そろそろ説明するのが疲れました。」


ーーなんの話?てかあなたは誰?


「あの食人鬼……いつ死んでくれるのかしら……これじゃあまるでシンデレラじゃなくて100万回生きた猫ね……」



こんなことになるとは考えてませんでした。

お目汚し失礼しました。

またお会いできたら、と考えております。

どうもありがとうございました。

メールに絵文字はつけたりつけなかったりですが、LINEを初めてから迷惑メール以外メール来なくなりました。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ