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最悪な出逢い?
放課後の教室では友達同士や恋人同士が話している、
そんな学校で毎日、唯一の静かな場所は一ヶ所しかないのではないか?
それは…図書館だけである。
結愛
「すみません、前を見てなくて…。」
玲穏
「謝るなら打つかってくるな。」
いかにも
自分には非がない様な態度で
冷たい声と口調とで言い放った。
結愛
「待って下さい。
確かに私にも非があるのを分かってますが、
あなたには一切の非がないと思いですか?」
玲穏
「そうだろ?
自分から謝ったのは非があるという意識からだ。」
結愛
「私には日本人として一般常識と良心を持っています。
初対面でありながら敬語さえ使えないんですか?」
玲穏
「良心?」
結愛
「善悪の判断をして、正しく行動しようとする心の働きをすること。
言葉を知らなくても、幼い頃からの教育で身に付けてて出来る事よ、
幼い子同士が打つかってもお互いに謝るわ。」