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異世界旅行記 メイクワールド  作者: 芥4653
第1章:そして運命は動き出す
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再開そしてぐだぐだ

今回は会話メインです。連休中最後のおやつの合間の投稿です。おやつのお供にどうぞ(o^-^)_旦~

 って誰だ?こんな美人さんの知り合いなんていないぞ。


「こちらの人はどちら様?」

 再開云々以前にそっちの方に気が散ってしまう。

 我ながら薄情だなとは思うが。

 だって、こんな美人な人が身近にいるんだぞ?  

 そりゃ、目移りするだろう?

 気が付いたらうちの妹様がすっげえ睨んでます。はい。…怖っ。


「兄さん?」

 心なしかドスが効いている。

 こんな声初めて聞いた。新しい一面発見!

 なんて軽く現実逃避しても何も状況は変わらない。

 ……さて、どうやって乗り切ろうか。


「何だ?」

 ここはやっぱり……


「何だ?じゃないよ!何で家族が神様の奇跡で感動の再会!みたいな感じなのに、兄さんはセリーヌさんをじぃ―――――――っと見てるの?!」

 なるほど。この美人さんはセリーヌさんというのか……。

 というかそんなに見てたか?


「見てたよ!」

 あれ?声に出てたか?


「出てるよ!」

 まただ。


「そうか。因みにどこら辺から?」

 あれ?しまった。

 誤魔化すタイミング逃した。


「なるほど。この美人さんは――――辺りからだよ!」

 割と最初からだった。

 心なしかセリーヌさんも顔が赤い。

 やめてくれ―――!!

 そんな反応しないで!

 こっちも恥ずかしくなるから!


「何照れてんのよ~。初々《ういうい》しいわね、このっ!このっ!照れるセリーヌちゃんも可愛いわ~。お持ち帰りしちゃいなさいな諌」

 母さんが追い打ちを掛けて来た。

 止めろよその昭和のノリっ!


「ちょっと!お母さんまで何言ってるの!?」


「あら?も~、妬いてるの?可愛いわねえ恣意ちゃんは~」


「なっ!?違うわよ!何でそうなるの?!」


「もう!照れる恣意ちゃんも可愛いわ~」


 むぎゅうぅ!


 そう言って恣意を抱きしめる天然な母さん。

 だけど今はこの天然っぷりに感謝だな。

 話が逸れ始めた。


「だ~か~ら~!違うってば!抱きつかないでよ~。見てる!みんな見てるから!」

 でも本気で嫌がっている様には見えない。

 やっぱり嬉しいんだろう。

 相変わらず人の話を聞かない母さんに若干膨れてはいるけどな。

 そんな二人のやり取りをみんなで温かく見守る。

 

 良かった。恣意が元気だ。

 

 ここ最近、あんな自然な表情なんて見れなかったし…。


「だって~。可愛いんだもん。別にいいじゃない」

 恣意は母さんの説得を諦めたのか、今度は親父に矛先を変えた。


「お父さん!兄さんにビシッと言ってやって!」


「そうだな……諌」

 親父が苦笑を真剣な表情に戻すと真剣な声音で俺の名を呼ぶ。

 珍しいな。こんな真剣な感じ……

 

 でもまあ、これが最後の会話なんだよな。

 真剣になるのも分かる。

 だけど、これでやっと話が元に戻る。

 注意くらい甘んじて受けよう。

 正直…このまま恥ずかしかった空気を何とか出来るのなら、もう何でも良い。


「何だよ?そんなに改まって?」

 一応形式としてそう問いかけてみた。


「ああ、お前に言わなきゃいけない事がある」

 そう言って親父は重々しく語りだした。

 こんな真面目に話し出す親父は初めてだ。


「言わなきゃいけない事…?」


「そうだ」

 なんだ?この静かな気迫は!?

 思わず俺も身構えてしまう。


 何を言い出す気だ?


 そして親父は口を開いた。

 

「男ならちゃんと責任は取れよ」


「そこで話戻るのかよ!あの真面目な感じと静かな気迫は何だったんだよ!」


「ちょ!?お父さん!?」

 くそっ、親父まで変な事言いだした。

 あーあ、セリーヌさんまた顔真っ赤だよ。

 ていうか「うぇ!?」とか可愛い反応しちゃってまあ。

 不意打ちだったけどさ!お願いだから止めて!?

 こっちまですっげえ恥ずいから!!

 あっでも今、初めて声聞いたな。

 透き通るような綺麗な声だった。

 あの声は天使みたいだな。癒される。


「兄さん……また声に出てる」


「え?」

 またかよ……気をつけよう。

 あーあ、妹が完全に拗ねた。

 後で機嫌直るかな。

 セリーヌさんはもう茹でダコの様に真っ赤になって俯いている。

「あぅ」とか小さく言ってるのが聞こえて来た。

 こう云うのに慣れていないんだろう。

 反応が可愛い。やっぱり癒されるな。


「おほん、そろそろいいかの?」

 …あ、完全に忘れてた。


 神様居たんだった。


「あ、はい。すいません」


「いや、それは構わんがの。家族と再開出来て積もる話しもあろう?じゃがな、お主はまだこ奴を知らんじゃろうに。じゃからお互いに自己紹介をしてはどうじゃ?」


 確かにそれもそうだな。 




グダグダでしたね。キャラが勝手に喋るんですよ。そして初のヒロイン?が出て来ました。次回は自己紹介からですね。


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