表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界旅行記 メイクワールド  作者: 芥4653
第1章:そして運命は動き出す
4/47

真実

4話目投下です。

おやつの合間にどうぞ( ^-^)_旦~

 話がそれたので元に戻す。


「それで、働くとは仕事をする、つまり俺を雇いたいと?」

 仕事だって!今探してる所だよ?なんてタイミングの良い……良い?

 そうだ何でこんなにタイミングが良いんだ?都合が良すぎる。


「そうじゃ、お主は今職を探して居るじゃろ?どうじゃ?異世界で働いて見んかの?」


「なぜ知っているんですか?何かタイミングが良すぎるんですが」

 それになぜ俺が選ばれたんだ?適当とかだったら泣けるな。


「それは、ほら、神様の力じゃよ。それに、そういう奴を呼んだからの。お主みたいな奴は滅多に居らんし、実に都合が良かったんじゃよ」

 ん?それはどういう意味だ?


「それはどういう意味ですか?」


「お主は両親を失い。仕事を探している。その為に高校まで辞めておる。な?都合が良いとは思わんか?」

 確かにそう言われるとそうだ。

 そんな都合の良い奴なんて滅多にいないだろう。

 だが、俺にはまだ恣意がいる。


「聞きたいのですが、異世界に行ったら自分の都合で帰って来れますか?」

 こういう異世界トリップ物のお約束は………


「残念じゃがそれは出来んの」

 ほらな。こういうお約束もきっと昔の人が経験した事を元にしているんだろうからな。

 なら、こういう展開も予想の範囲内だ。


「次の質問ですが、俺が行く異世界と地球の時間差はどれくらいですか?」


「地球と時間は変わらんよ。暦も変わらんし、時間周期も1日24時間じゃ」


「そうですか」

 つまり、長時間家を空けたとして、戻って来た時の時間も変わらないと。 つまり、家に恣意をずっと一人にするもしれないと。

 しかもいつ帰れるかも分からないのに。

 連絡も多分出来ないだろうしな。


「俺が異世界に居る間、家族と連絡は取れるますか?」


「そこはワシが何とかしてみよう。いくら仕事とはいえ頼んでいるのはこちら側だしの」

 へえ。でも、本当は駄目みたいな感じだったのか?管理者権限かな?

 でも、嬉しい誤算だ。


「なるほど……では……」

 俺の答えは決まっている。


「お断りします」


「……は?まっ待ってくれ。なぜじゃ?」

 なぜだって?家に恣意を一人で残すんだぞ?その時点で却下だ。

 それに今家は親父と母さんが死んだばっかだぞ?

 そんな精神状態の中で恣意を…俺のたった一人の家族を家に残して異世界に行く?

 冗談じゃないぞ。

 俺が行った後、あいつは、恣意はどうなる?


「理由…ですか」


「そうじゃ」


「そんなの決まっています。俺は恣意を家に一人にするなんて考えられない。それだけです」


「恣意?それは妹かの?」


「はい。ご存じの通り、今家は両親が死んで妹と二人暮らしです。しかも、まだ死んで間もない。俺は大分吹っ切れましたが、あいつはまだ、俺が見る限り精神が不安定です。そんな中あいつを一人にするなんて、考えられない。ですので、お断りさせていただきます」


「…そうか……。無理を言ってすまなかったの。じゃがな、これは諌、お主にも無関係ではないぞ」


「?どういう意味ですか?」

 いきなりなんだ?


「お主の両親の乗った飛行機はなぜいきなり爆発して墜落した?」


「それってどういう……?」

 まさか……


「では聞くが、お主もニュースは見ただろう?原因は何だった?」

 それは……


「原因不明…まさか……!」


「その通りじゃ。あれはな?異世界の崩壊に従って魔力が暴走してその爆心地がたまたまお主の両親が乗った飛行機と重なったんじゃよ」


 なん……だと?








誤字脱字の指摘。ご意見ご感想お待ちしています。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ