エピローグ:血の流れる世界
*本作品は、未成年キャラへの、残酷な描写があります。注意してお読みください。
暗い。上も下もない。暑そうで熱くない。寒そうで冷たくない。死にそうで、死なない。ただの“無”。
いや、ただそこに、ナギがいることだけがわかる。ナギ…君もこの海に沈んでるんだね。俺の親友、一緒に生き残ろう。そう願い意識を手放す。
*
眩しい。右も左も分からない。心地良さそうで、良くない。痛そうで痛くない。殺されそうで、殺されない。理解できない。
あぁ、ジン、そこにいるのか。お前も一緒に、この空に浮かんでいるのか。俺のいちばんの親友、お前だけ、生きてくれ。そう願い意識を手放す。
*
流れ着いた先は海だった。白い砂浜、身体を震わせる冷たい波、潮の匂い。だけど空がおかしい、太陽が3つに増えてて、少し重なっている部分がある。しかも輪郭だけが光ってて、その中と空は真っ黒だ。
俺は夢を見ているのだろうか?それとも変な世界に飛ばされたのか?
記憶は確かか?確認しよう。俺の名前はジンで、15歳。〇〇中学に通っていて、今日も友達のナギと遊んでいたら、白い光が………
「ナギッ!」俺は辺りを見まわしたが、誰も人はいなかった。
不安、恐怖、焦り。それらから来る泣き声も全て、ただ、打ち寄せる波の音に掻き消されるばかりである。
その時だった。
「ゴン!」と頭を強く殴られ、俺は二度目の深い眠りへと誘われる………
「速く運ぶぞ。数百年に一度しか、この日蝕は起こらない。この日蝕が起こっている数時間の間だけ、魔族の細胞が弱り、人間の細胞と結合できるんだ」
「分かってる!そのために違法の異世界人の召喚をしたんだ。失敗してたまるか!本当は保険のために2体連れてくる算段だったのに…クソッ!」
「グダグダ言うな!禁止されてる術法なんだ、精度が悪くてもしょうがないだろ」
二人組の男が砂浜に倒れている少年を連れ、森の中に入っていく。
そのまま進むと、やがて古びれた小屋に到着する。ドアを開け、カビ臭い地下へと続く階段を降りていく。
やがて空気はカビ臭さから血生臭さへと変わっていく。
そこには、様々な魔族が捕えられていた。
十字架に張り付けられた吸血鬼。血を抜かれた腐食体。その他にも猪頭人や牛頭人、様々な魔族がそこにはいた。
死んでいる者もいれば、かろうじて生きている者もいる。だが、死んでいる方が幸せなのは言うまでもない。それほどまでに悲惨な空間。
そしてその中央、この空間に似合わないほど清潔で、純白の台座。そこに少年を下ろし、顔を見合わせて、お互い頷く。覚悟は、決まった。全ては人類の勝利のために。
誰も声を上げなかった。二人組は「もう後戻りできない」と、精神的重圧に押しつぶされ、声も出せず、時々嗚咽しては、胃液だけを吐き出すのだった。
しかし覚悟を決めた2人は、もう一度台座に向かい合い、一つの木箱を取り出す。その中には、つぎはぎの心臓が鼓動しており、禍々しい雰囲気を出している。
「何十、何百の魔族の死体から錬成した心臓」
「あぁ。“魔族の屍より生まれし魂、三つの惑星重なる時、異界のニンゲンに埋め込まん。さすれば世界を変えるチカラを得し、ホムンクルスが生まれん”。全てあの石碑通りだ」
50年近く続く人類と魔族の大規模な戦い。この世界を戦火の炎に包む戦い。人魔大戦。
人類も魔族も拮抗した実力。お互いが疲弊し、迎えることのできない限界を迎えていた。
男は静かに、心臓を少年の胸元へと近づける。やがて心臓は吸い込まれるかのように、少年の身体と同化していった。
再び身体が脈を打ち、全身に血が巡る。少年が目を覚ました時、そこには誰もいなかった。
人造人間が生命活動を始めた。
この日蝕の日が、人類の勝利への、大きな足掛かりになることを誰も知らない。
元々の下書きを、誤字脱字ないかチャットGPTに確認お願いしたら、
「グロすぎて消されます」て返ってきた




