表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
6/14

厄災

それからというもの、思いがけない幸運がオイディプスにおとずれる。

 

 スフィンクスの謎には多くの者が困っていた。テーバイ王国では謎を解きに向かった王様が殺されるという悲劇が起こる。王には子どもがいなかった。国の混乱は広がる一方。

 そこで王妃の弟クレオンは、怪物スフィンクスの謎をといた者には、新国王への就任、及びに王妃イオカステとの結婚を認めるとの知らせを王国内外にしらせていたのだ。スフィンクスを退治した後、オイディプスはこのことを知る。

 半信半疑のオイディプス。捕らえられたりはしないだろうかとも思ったが、テーバイ王国に入ることとした。そこで彼は歓呼の声で民たちに迎えられる。面白いように物事は進む。テーバイの王への就任、王妃との結婚、長い旅の果て、彼はついに安息の地を見つけたのだ。


 それからいくらかの月日が流れた。王妃イオカステとの間には四人の子供を授かった。男の子がふたり、女の子がふたりである。美しい妻、かわいい子供たち、国は安定し、民たちはみな、オイディプス王に感謝している。

 怪物退治の英雄オイディプスの名は国を越え、山脈を越え広がっている。故郷の両親にも届いただろうか。今やだれからも仰ぎ見られる存在となったオイディプス、だがその幸福は永くは続かなかった。


運命からは逃れられない。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ