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勇者パーティの魔王  作者: クロウサ
1章 魔王と勇者
7/31

7.魔王の実力

 「さて戦う前にお前の名前を教えてくれよ戦う相手の名前くらい知っときたいからさ、ちなみに俺はライアスな」


 「なんだぁ、時間稼ぎか出来るだけ時間を稼いであいつらを逃そうってか、いいだろう教えてやるよ俺はレイグだ、どのみちお前を倒したらすぐに追いつく俺より早い奴なんていないんだからな」


 ライアスがなを聞くと男はレイグと名乗った


 「どうしてクソ魔族と人間が一緒にいるかわかんねぇーがお前をぶっ殺してささっと逃げたクソ魔族どもとお前の仲間を捕まえてやるよ!」


 レイグが喋り終えると同時に動き出し次の瞬間にはライアスの前に迫っておりレイグはライアスを蹴り飛ばした

 ライアスはガードの姿勢を取っていたがしかし相手は通常の数十倍の脚力を持つ規格外その一撃はガードをしていても喰らう威力はかなりのものだ


 「さすがはクソ魔族なだけあって人間よりタフだなガードをしたとしても俺の攻撃で倒れないなんてよ、さっきの奴は俺が寝起きで恐らく威力がかなり落ちてたから耐えたんだろうがな」


 「さぁー?もしかしたらお前の攻撃大したことなかったからアスヤは耐えたんじゃないか、今の攻撃も俺にとっちゃそこそこだぜ」


 ライアスはレイグをわかりやすく挑発をする


 「そうか、なら今度はお前が防げない攻撃でお前を蹴り飛ばしてやんよ!」


 そういうとレイグはライアスの周りを高速で回り始めた


 「これならお前は俺がどこから攻撃するかわかるまい、ガードできるものならしてみろ!」


 「おぉーはえーなこれじゃあ『目で追うことができなくて』防げないぜ」


 ライアスが言葉を言い終えると同時にレイグはライアスの背後から蹴り飛ばそうと迫ってきた、だがその次の瞬間レイグの攻撃は当たることなくライアスはその攻撃を避けていた


 「なんだと…俺の攻撃を避けただと…いやたまたまに決まっている!」


 するとレイグはまたライアスの周りを高速で動き始めもう一度攻撃を仕掛けた。しかしその攻撃もライアスには当たらなかった


 「なんでだ、なんで避けれるんだ!」


 レイグは自分の攻撃が2度も避けらたことに驚愕をしている


 「もう終わりなら今度はこっちからいくぜ」


 ライアスの周りに黒い光が集まり、そこから黒い球が発射された

 球はレイグに向かって勢いよく向かっていったがレイグはそれを躱した


 「ふっはは、そうだ、たとえ俺の攻撃が避けれてもお前も俺の速度に追いつける攻撃をしないと俺に当たることはねぇ、焦る必要なんてないんだ」


 「そうだね俺の魔弾は『遅いからお前には追いつけないかもな』」


 そう言いライアスはまた魔弾を放った


 「お前の攻撃は俺には追いつかねーんだよ!」


 また魔弾を避けるレイグだったが魔弾は先ほどより確実にレイグに迫っていた


 (なんだと…さっきのと確実に速さが違う、いや最初のは俺を油断させるためで今のが本気の速さでそれを外したそうに違いない)


 一度目と二度目での速度の違いに焦りながらレイグはまだ自分の方が早いまだ避けれる範疇だと考える


 ライアスは二発目が終わってすぐに三発目を打ってきた


 「さっきより早いかって、避けれる速度なんだよ」


 魔弾の攻撃を見切り右に避けたレイグだった


 『左に曲がる』


 ライアスがそういうと魔弾が急にレイグのいる右方向に曲がりその直後レイグに直撃をした


 「ぐっは…なんだと急に曲がりやがっただと、あいつはさっき右ではなく左といった、なぜ逆に曲がった、それにさっきからあいつはなぜ否定的なことを言ったそばから俺に追いついてくる」


 なんとか耐えたレイグはライアスの言葉に今までのことに繋がっていると考えた


 「よく気づけたな、そう俺の能力は嘘にすることだから今まで俺が言ったことは嘘になっている、だからお前の攻撃は目で追うこともできるし、俺の魔弾はお前に追いつくこともできる」


 そしてライアスはまたレイグに魔弾を放った


 (クソ俺が避けてもその方向に魔弾ってのが飛んでくるならあいつが方向を変更してから曲がる前にもう一度反対は避ければいいんだ)


 レイグが今度も右に避けようとすると『左に曲がる』ライアスがそう言った瞬間レイグは左に避けた

 だかしかし魔弾は先程のように右に曲がりはせずレイグのいる左にライアスの言葉通り曲がりそしてまたレイグに直撃したのであった


 「くそ…なぜだ先程と同様ならテメェの攻撃は右に行くはずだろう」


 「そんなのは簡単だ、嘘を嘘にしただけだ考えてみろ裏の裏は表と同じように嘘の嘘は本当って訳だよ」


 ライアスがレイグにタネを明かすとレイグは何かを取り出し地面に叩きつけた


 「クソがっ!」


 レイグが使ったのは煙幕を発生させる球だった、煙幕はレイグの体を隠し始めた


 『煙は晴れない』


 すると煙が消え始めたがそこにはレイグの姿がなかった


 (逃げたか?いやどこかに隠れた可能性が高いか)


 隠れたと考えるライアスだかレイグは煙玉を隠した瞬間に上に飛んでいた


 (俺は、脚力の規格外だぜ高速で動くだけじゃなく異次元の跳躍力もある、お前が見えない完全な死角からお前の頭を狙い確実に仕留めてやるよ)


 天井からナイフを持ち狙いを定めたレイグはライアスの頭を狙い全力で天井を蹴った

 しかしレイグが天井を蹴る前にライアスは何か呟いていた


 「あぁーこの状態で上から攻撃されたら防ぎようがないな、『見えない壁が頭上にないから』防げないな『残念俺の負けだ』」


 そう言って口角が上がるライアス


 その瞬間レイグがライアスまで迫ってきたがレイグの持つナイフはライアスの頭まで届くことなく自分の全力の勢いのままレイグは見えない壁に衝突をした、その衝撃は凄まじくレイグは意識が途絶えかけた


 「最後に壁の衝突で倒れるじゃ可哀想だからお前の得意技の蹴りで終わらせてやるよ」


 レイグが地面に落ちる前ライアスの蹴りが直撃し壁まで吹き飛ばされた、レイグの意識は完全に失っていた


 「さてと、シン達のところにささっと向かわないとな」

 

 

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