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勇者パーティの魔王  作者: クロウサ
1章 魔王と勇者
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5.嘘の具現化

 「スッゲー広い街だなー」


 「確かにファスティシアは街の中でも結構でかい街だね、でも城のある街に比べたら小さいんだけど」


 「これよりもっと大きいのがあるのかよ地上界すげーな」


 ライアスが統治する領土はいくつかの村があるにせよファスティシアのような街はない魔王城がある場所には城があるだけで城下街のようなものはない、だがそれはライアスに限った話ではなく他の魔王の統治する場所も同じである。


 魔界と地上界では自然などの資源に大きく差があるそれゆえに繁栄の差があるのだ。


 「それで、これだけ大きな街だ探す手当はあんのか」


 アスヤがそう聞くとライアスが答える


 「俺は虚実の魔王だぜ、嘘を操ることができるんだ

、それは嘘を見ることも可能だ、奴隷の売買なんて大ぴらにできるわけがないどこかを隠れ蓑にしてるか人の寄り付かない路地裏で隠れてやるかだ、隠すてのは嘘をついてるみたいなもんだ、それに闇の商売なんてのは嘘だらけだそこを辿ればいいって訳だ」


 その話を聞くとリーナが質問をした。


 「それってマナは漏れないの、天族が使うとマナの色は白くなるだから私が天術を使う時は白い光が出るけど、魔族が使うと黒く光るって聞くよ」


 「それに関しては大丈夫だ俺が使うのは魔術とかそう言う類じゃない、魔王自身がそれぞれ持つ力の一つだマナは使わねー、それじゃやるぜ」


 するとライアスが見えていた視界が薄暗くなりところどころ紫色のモヤなようなものが映し出した。

 

 (流石に大きな街なだけあって嘘が多いなていっても小さな嘘ばかりだこの中から大きな嘘を見つければいいだけか)


 ライアスが嘘を探しているとシンが話しかけてきた


 「特段お前の様子が変わってるようには見えないけど何かわかったのか」


 「あぁ、しっかりとこの街にある嘘が見えてるぜ、今見えてる嘘よりもっと暗くて大きい嘘を見つければ恐らくそこが奴隷売買をしてる場所だ、てことで探索開始だ」


 街の探索を始めようとするライアスをアスヤが呼び止めた


 「待ったこの街は広いお前の能力でしらみ潰しに探せば確かに見つかるだろうが時間がかかる可能性があり面倒だ、ここは狙いを決めてからいくべきだ、まず村の大半を拐ってる訳だ路地裏じゃあ恐らく狭いなら、大きな建物を隠れ蓑にしてるはずだこの街の大きな建物から当たるのが手っ取り早い」


 確かにその通りだとライアスは思った。


 「じゃあこの街で一番大きいところから攻めていくか」


 そして一行は奴隷売買の会場を探し始めた。


 しばらくして、街で一番大きな建物の博物館の前までついた一行は立ち止まった。


 「なんて言うか、早く見つかるに越したことはないんだけどこんだけ広い街なのに拍子抜けに感じるな」


 立ち止まったライアスの目には博物館が他のところより大きくそして暗く濃い紫に見えていた。


 「ここで、奴隷売買をやってるんだね」


 「あぁ、恐らくなこんだけ大きくて濃ければ奴隷売買じゃなくても相当悪いことをしてるな、少なくとも展示物偽造とかの濃さじゃない」


 博物館の中に入ってライアスは周りを見渡して奴隷売買の入り口を探した


 「どう、どこら辺が入り口かわかった」


 「右端奥の警備員が守ってるところあそこから濃い嘘を感じる、あそこが入り口で間違いないな」


 「でも警備員が守ってるんじゃどうすればいいのよ、絶対にバレちゃうわよ」


 リーナが聞くとライアスが答えた


 「それはまた、俺の嘘の出番だ、俺の力は嘘を見るだけじゃない物事を嘘にすることもできる警備員に見つかるってことを嘘にする。まぁ起こったことは嘘にできないから警備員の目に入る前に使わないといけないんだけどな」


 「それで他の勇者達はお前のところまで行く道が見つからなかったのか」


 ライアスの能力を聞きシンは今までの勇者達の結果に改めて納得をした


 『今から俺たちは警備員の前を通る時に見つかってしまう』


 そう言うとライアスは警備員のいる方へ歩き始めた


 「今ので大丈夫なの?」


 「あぁ、これで俺らが見つかるってのは嘘になったてことは、見つからずに通れるってことだ」


 そしてライアスは警備員の前まで進んだ、すると警備員は本当にライアスに気付いてないようにその場にいる、ライアスはそのまま扉の中へ入っていった。

 シン達はライアスに続き扉の中に入っていったが警備員にはバレなかった。


 扉の中は地下へと続く階段があった。その階段をライアス達は降っていった。

 階段はかなり下へと続きしばらくしてから少し大きな扉があった。


 その扉を開くと、とても大きな広間になっており奥の方には魔族達が檻に入れられていたのだった。そしてその檻の前では商人のような男がオークションをしているのだった。

 

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