30 偶然の遭遇
「すまん、シンちょっと用が出来た」
ライアスはそう言うと路地裏の奥に進む人影を追って行った
「えっ、ちょっとライアス」
シンは路地裏に進むライアスを追いかける
そして、路地裏の奥へと急ぎ進んでいくとライアスは、追いかけていた人影に追いつきその人物に声をかけた
「よう、久しぶりだな」
「誰かが後ろを掛けていると思ったらお前か虚実の魔王」
ライアスが追っていた男に声をかけてから少ししてシンが二人のところに追いついた
「急に走って何だと思ったら、久しぶりってそれにライアスのことを虚実の魔王って、この人、もしかして魔族なの?」
追いついて来たシンにライアスが答える
「あー、そうだこいつは恐怖の魔王ラデス、俺がシエルんところで場所を占ってもらったやつだが、やっぱりシエルの占いはよく当たるって言っても間違うこともあるよな、がっつり地上界にいるとはな、でもまぁ見つけれたのはかなりラッキーだ」
「何で魔王が地上界に、ウェスタルにいるんだよ」
「さあな、それは今から聞けばいい話だ」
「俺がなぜここにいるのか、貴様らに答える必要があるのか」
「あぁ教えてもらうぜ、後お前には聞きたいことがあるんだ兄貴を…真実の魔王を殺したのはお前なのか…?」
「えっ、殺した真実の魔王を?」
ライアスがラデスに問うた質問に驚くシン
「…そうだ」
「ッ!」
そしてその問いに対して帰って来た言葉にライアスは言葉を詰まらせる
「なんで…兄貴を殺した、お前と兄貴は親友同士じゃねーのかよ!!」
「…」
しかしラデスはそのあとは沈黙をしたままだった
「おやおや、ラデスさん喧嘩っすか〜」
すると、3人のいる路地裏にまた1人男が現れた、そしてその男の姿にシンは見覚えがあった
「あれれ〜あんた達はファスティシアでの商売を台無しにしてくれた地上人と虚実の魔王じゃないっすか〜」
その男はファスティシアで魔族の奴隷売買をしていた会場で司会をやっていてシン達が取り逃した男だった
「お前は、ファスティシアでの司会の、何でここに、それに恐怖の魔王とはどう言う関係だ!」
「俺のことを虚実の魔王って知ってて、シンのことを地上人って呼ぶならまずお前は地上人じゃねぇ、だがお前は魔族でもない、となると…テメェ天族だな」
「ピンポンピンポン大正解っす〜」
ライアスの言う通りファスティシアで司会をやっていた男は自らが天族であることを認めた
「意味がわからねーな天族っていたら魔族嫌いだろうに何でそれが魔族とそれも魔王といやがる!」
「勝手な決めつけは良くないっすよ〜天族にも魔族に対して友好的な人もいるんすよ〜、って言っても俺は魔族のこと大っ嫌いすけどね〜、まぁ目的のために一緒にいるってわけっすよ」
「その目的ってのは何なんだ!」
ライアスが天族に対してラデスと一緒にいることについて問いただす
「教えちゃっていいっすかー?ラデスさーん?」
「構わない、好きにしろ、どのみちいつかは知ることになるんだ」
「了解っす〜、俺たちの目的は魔王を殺すことっすよ〜、それも本当の意味で殺すこと」
「ッ!!」
天族が答えた内容に対してライアスが殺気立つ
「おー、怖いっすね、魔力がダダ漏れっすよそんな野蛮だから天族に、地上人にも嫌われるんすよ〜、やだやだ」
「ラデス!どう言うことだ!!」
「その通りの意味だ俺の目的は魔王の完全な死、そのために天族たちに協力している」
ラデスは淡々として答える
「さて、それじゃあ俺たちはこれで失礼するっすね〜、あぁそうだ、おそらくまたあんたらには会うと思うんで、自己紹介をしておくっす、重力の天使グラビエルこう見えても大天使の一人っすよ〜」
「行かせるかよ!『お前たちはここから離れる』」
「その通りっすよ〜よくわかってるじゃないっすか、俺たちはここから離れる、それは最初から決まってることっすからね、嘘にはできないっすよ〜」
そう言ってグラビエルとラデスはその場から姿が消え去っていった、ライアスの虚実の能力が発動せずに
「ちっ!」
「ライアス、魔王を本当の意味で殺すって、完全な死って一体どう言うこと…?」
シンは今までの会話で気になっていたことをライアスに聞いた
「あぁ、それついては宿屋に戻ったら話す」
ライアスはそう言って2人は宿屋に戻っていった




