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勇者パーティの魔王  作者: クロウサ
2章 新たな出会い
15/32

14.食欲の魔王城へ

「よっし、ここら辺かな」


 村から出て30分ほど北へ進むとシンは立ち止まり開門石を取り出した


「そう言えばよ、なんでシンは魔王の数とかは知らなかった癖に、俺の事とか今から向かうベーゼとか他の魔王のことは知ってんだ、それにどの場所から行けばいいとかよ」


「あー、それはそういう噂が出回ってたからだよ、発生源はわからないけどそれを信じて試した人たちが確認してそうだと分かったって感じだね、いつから噂が出回ってたのかわわからないけど、もしかしたら魔族が流してたりするのかもね」


「なるほどなそれはあり得るなじゃないと俺の城場所は分かっても虚実の魔王で名前がライアスって知られてるのも納得だはベーゼも同じくだな」


 ライアスは今まで城に挑んできたものはいたが自分のところまでたどり着いたものはいないのに自分の名が知られていることに魔族が関わってるなら納得したベーゼについても恐らくベーゼまで辿り着いてるものもいないと考えているので合点がいった


 だがそれと一緒になぜ全ての魔王ではなく一部の魔王だけなのかとも疑問に思ったが今考えても、答えがわかるわけでもないので考えるのをやめた


 そしてシンが開門石を使うと前回同様、光が彼らを包み出し、一行はその場からいなくなっていた


 無事魔界に着いたことを確認したシンはいつも通り夫婦石の片方、妻の石を最初の位置に埋めた。そして着いた場所はまた森の中だったので木々に印の紐を結んだ

 目印をつけ終えたしんは魔城のコンパスを取り出した、しかしコンパスはライアスのところを指し続けた


「すまん、魔力を遮断してなかったは」


 ライアスが魔力を切るとコンパスは別の方がを指し始めた


「うん、無事に動き出した」


「でもここからなら俺、案内できるぜこのあたりなら何度かきたことがあるからな、それにこのあたりからなら城まで遠くない」


「えっ、じゃあライアス本当は地上界にきたことが何回もあったの?」


「バカ、ちげぇよ別に魔界だって地上界と同じように一つの世界が繋がってんだよいちいち開門石を使ってなんかやらねーよ」


 リーナの発言にライアスが否定する、魔王城まで行くのに毎回開門石を使うと聞いており、さらに2つ目の魔王城にきた今回も前回からかなり離れた場所から使っているのでリーナはてっきり魔王城ごとに魔界があると思っていた


「でも開門石を使って別の魔王城に行くのは正解だと思うぜ、魔王城から別の魔王城に行く道中には強い魔物が多いからなそれこそ魔獣クラスも出てくる」


「魔獣か一度見てはおきたいけどね」


「俺は勘弁だな魔獣になってくると魔王でも手こずるのも何体かいるからなそれこそ『ゴブリンとか』ドラゴンとかな」


「ゴブリンは魔獣じゃないでしょ、でもドラゴンやっぱり一度は見ておきたいな」


「ドラゴンには苦い思いでがあるからできる限りは出会いたくないなて言ってもあれは神獣の類いだったけど」


 ライアスの発した言葉にシンが期待の眼差しを向けてきた


「神獣!じいちゃんから聞いていた伝説の生物じゃないか!本当にいたんだな、良いな僕も会いたいな」


 ライアスが神獣に出会ったことを聞き本当に神獣がいたことにシンは興奮を抑えきれていなかった


「でもライアスが言っていることだぜ、嘘かもしれないぞ」


「嘘のはずないよ、うんそのはずだ神獣がいないはずがないからね、そもそもそんなつく必要ないからね、そうだよねライアス!!」


「おっ、おう…」


 神獣のことになるとここまで興奮することにライアスは若干引き気味になった


「まっ、いったん神獣のことは置いといてベーゼのいる城まで向かおうぜシャルルがもう上の空だ」


「神獣、魔獣、ゴブリン、ドラゴン」


 話についていけなかったシャルルは聞いていた単語をただ繰り返していた


 そしてライアスに案内され1時間ほど歩いていると魔王城が見えてきた、シャルルは歩き疲れたようでライアスにおんぶをされていた


 見えてきた魔王城はライアスの城がthe魔王城という見た目で大きな建物に円柱の上に円錐の屋根がある部屋がいくつもあるのに対しベーゼの城は城には見えるものの円柱の部屋というよりいくつもの円柱の煙突がありそこから煙がモクモクと出ていた


「あれが食欲の魔王ベーゼがいる魔王城か、ていうかライアスよく何も見ずにここまで来れたね、この辺に何度かきてるって言っても、スタート位置は何にもないただの森だったのに」


「魔城のコンパスが魔王の魔力を探知するみたいに俺たち魔王は別の魔王の魔力を感じ取ることができるんだよ、それこそ体内に魔城のコンパスが入ってるみたいなもんだ、でも魔城のコンパスより遥かに精度がいいものだがな、誰の魔力っていうのもわかるし魔力を遮断されててもある程度の距離さえ近づけば感じ取ることができるし」

 

「魔王探しには便利な力だね、迷子になっても探すことができるってことだ」


「魔王が迷子になったら恥ずかしいけどな」


 そうこう話してるうちにシン達は魔王城の前まで着いていた


 これでシン達は2つ目の魔王城、食欲の魔王ベーゼが統治する城までやってきたのであった


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