課題の為だけに本気になる大人ってどーよ
徹夜で課題を終わらせた音中と中条。しかし教授にその課題を出すと音中は呼び止められる
音大生のおにごっこ始まる!
「どーよ!教授。俺だってやる時はやるんだぜ!」
そう言い、俺は自信満々に胸を張りながら徹夜で終わらせた課題を教授の前に出した。
「あのね、音中君。課題というものは出すのが当たり前なんです。そんなに自信満々に言われましても、、、」
そう言い俺の自信を一刀両断したこの教授は山本一28歳。
結構キツイことをサラッと言うからメンタルブレイクされる人が後を絶たない。
現に俺も今、被害者になった。
「ハジメンきびしっ、ちょっとは褒めてくれても良くね?」
とりあえず言い訳しつつ俺はその場を後にしようとした。
「音中君、ちょっと待ってくれるかな?」
そうすると教授は何故か俺を呼び止めた。
「ハジメンどったん?」
呼び止められるような失態はしてないと思うがなんかやらかしたか?俺。
「音中君、これ先週の課題だね、うん。授業の後僕のところに来るように、」
「は?先週の課題、、、え?」
俺はその場で膝から崩れ落ちそうになったがとりあえず席に着くために歩き出した。
俺は授業の時いつも座る教室の一番奥の席に座った。もちろん隣は中条である。
そして中条は真っ白な灰になっていた。
「やらかしたな、俺ら。」
俺は真っ白な灰に話しかけた
「そぉだな、どぉするよ。先週の課題とか聞いてねぇ。」中条はいつも通りの気の抜けた返事をしてきた
「いっそ逃げるか?授業終わった瞬間教室音速で抜け出して」
俺は逃亡する案を提案した
「それいーかもなぁ。よし!逃げるか。」
すると中条は淡白な返事で返してきた
「よっしゃ、そーすっか。」
俺たちは半分授業を聞きながら逃亡の計画を立てていた。俺は内心こんなことしてかっら課題の内容聞き流すんだろーなーと思っていた。
そんな事をしていたら授業終了2分前になった。
「よし、集中しろ中条。タイミングはミスれない。」
俺は逃げ出す為に神経を研ぎ澄ませた
「分かってる。チャンスは一回だけ、」
3.2.1
授業が終わった
俺たちは鞄を最速で担ぎ、教室を走り抜ける。
授業終了8秒後に俺たちは教室をでる。
異変に気付いたハジメ教授が追いかけてくるのがちょっと見えた。
捕まったら終わる、俺はそう感じた。
「音中!計画通りに」
「了解!」
俺たちは計画通りに最速で校舎の外に向かう。
すると後ろから
「音中ー!、中条ー!逃げんなー罪が重くなるぞー!」
後ろからハジメンの早く捕まってくれの催促の言葉が聞こえてきた。
「ごめーん、ハジメン。もう始めちゃったから捕まるまで止まんねー!」
俺はハジメンを煽ってから校舎の外に急いだ
ハジメンとて20代後半、俺たちに追いつくぐらいの体力はある。
だから計画を立てた
俺たちの計画はこうだ。
まず教室を出て最速で校舎の外に向かう。
そして校舎の外でハジメンや他の教授に注意しながら次の授業まで耐久する。
我ながら完璧な作戦だと思う。天才じゃね?
そんなこんなしているうちにもう少しで校舎の外だ
よっしゃ!勝った!
すると目の前にはさっきまで後ろにいたはずのハジメンがいた
「なんでハジメンいんの?おかしいって」
俺はそう言いつつ方向転換をして別ルートからの校舎脱出を考え始める
するとハジメ教授が
「元陸上部舐めんなー!ボケが!はよ捕まれ脱走犯」
とキレ気味で言ってきた
俺は方向転換するついでに
「ハジメン煽り耐性低すぎw」
ともっかい煽っといた
お久しぶりの投稿でございます
今回は音中と教授の鬼ごっこを書いてみました
書いてみて結構長くなったからep3まで持っていくことにしました。
次回、音中死す。