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余話 教室にて
教室にて
一時間目の終了後。窓際の百瀬の席に中村がやって来た。
「さっきはどうも」
「おー。アウトライン過ぎて面白くはなかったろ」
「まあ」
「でもよ、興味あんのに調べなかったんか?」
「知ったのが昨日の深夜だった」
「酔って帰ってきた父ちゃんが話したか?」
「よく分かったな」中村が驚く。
「テキトーに言ったんだけどな」百瀬も驚く。
「そんな訳で詳細を教えてくれ」
「けっこうかかるぞ。昼休みに話すとして今週いっぱいてとこだな」
「望むところ」
「よしゃ」
百瀬が大きく頷き、中村は目礼して席に戻った。




