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リセエンヌ  作者: 松本龍介
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余話 居間にて

余話 居間にて


 「松本観光案内だったな」

 「ね」

 「いわゆる聖地巡礼ってやつか」

 「松本が舞台のマンガもあるのねー」

 「そんな宣伝見たことないな」

 「世の中にはそれで町起こししちゃった所もあるのにね」

 「そうなのか?」

 「大洗とかそうらしいよ。境港もそうだったじゃない」

 「ああ、そうだったな」

 「商店街に妖怪がいっぱい並んでたよね」

 「おみやげも妖怪だったな」

 「ラッピング電車どころか駅の名前まで妖怪になっててビックリした」

 「ああ。おれは公園の灯りが目玉だったのにウケたな」

 「わざわざ夜になってからまた行ったもんね。松江から一時間くらいかかった?」

 「そんなもんかな。行ってよかっただろう?」

 「まあね。意外ときれいだったし」

 「ああ…」

 「何?」

 「あ、いや…」

 「言ってよ、気になるじゃない」

 「目玉に照らされた朱美がきれいだった」

 「もう……」

 「君が言えと」

 「はいはい、そうね。でも目玉に照らされたはないわー」

 「仕方ないだろう。目玉に照らされてたんだから」

 「まあ、そうだけど。あなた、詩人には向かないわね」

 「まあな」

 「久しぶりに行きたくなってきたわ」

 「境港?」

 「うん」

 「夏休みにでも行くか」

 「うん!」

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