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リセエンヌ  作者: 松本龍介
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余話 公園にて

余話 公園にて


 「惜しかったな!」

 「んー。ちょっと焦った。でも次はいけると思う」

 「おう。キープすんのは楽勝っぽいもんな」

 「どうかなー。体当たりで来られたら取られると思うわ」

 「あ、そっか。デカいもんなー、アスラン」

 「間違ってアスラン蹴りたくねーし」

 「そうな」

 「フェイント通用しねーしなー」

 「やっぱボールしか見てねえんかな」

 「多分なー。フェイント入れても絶対ボールにしか来ねーもん」

 「来る寸前にボール動かすしかねえか」

 「だなー。体から離しすぎたら取られるけどな」

 「スプリントじゃ絶対(ぜってー)勝てねえもんな」

 「勝てたらオリンピック出るっつーの」

 「そりゃそうだ」

 「じゃおれもうちっと練習すっから」

 「おう。頼むわ、お前だけだからな、アスランに勝てそうなの」

 「おー。山雅目指してがんばるわ」

 「バイバイブー」

 「バイバイブー」

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