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幕間

 全てが終わり、燈太は病院に運ばれた。

 その後、丸2日間燈太が目を覚ますことはなかった。


 紅蓮は、地下5階で起きたことについて未だによくわかっていない。

 いきなり燈太が、扉を一発で解錠したのだ。その後、『儀式』中の魔術師を蹴散らし、奴らの『儀式』は失敗に終わった。

 

 静馬曰く、燈太の能力が関係しているということだ。

 その能力は「時に関する」物ということで未来予知といったものではないかと言っていた。ただ、「もしくは……」と何か言いかけて静馬は黙ったので、別の何かなのかもしれないが。


 いかんせん、それは今日明らかになることだ。

 燈太が目を覚ましたので課長立ち合いの元、話を聞く。

 とはいえ、地下5階での燈太は明らかに異常だった。何か後遺症、精神的なショックを受けていないかが心配だ。


「よぉ、燈太」


「紅蓮さんに、玄間さん!」


 燈太の表情はいつも通りだった。


「俺の能力がわかりました!」



「――獅子沢指令本部長、社長秘書から緊急のお電話です」


「社長秘書?」


 『黒葬』社長、星鳥院 闇十郎。御年104歳。

 未来予知『お導き』をもたらす『超現象保持者(ホルダー)』。

 その秘書から連絡ということは『お導き』に関するものだろうか。


『――先ほど、社長の容態が急に悪化しまして……』


「な……」


 高齢である以上、いずれ避けられぬことではあった。


『現在、意識不明という状態です。医者の方から、このまま意識が戻らない可能性が高いと……』


「なんということだ……」


 獅子沢は電話を落としかけた。

 戦後の様々な圧力から組織を守り抜き、『黒葬』を設立した影の英雄だ。獅子沢が敬意の念を忘れたことはない。組織の性質上、歴史に名が残らないのが残念でならない。


『ただですね……』


 社長秘書は、こう続けた。


『意識を失う前に、社長は「お導き」を残されました』


 歯車は狂い始める。

~あとがき~

 いつも読んでいただいてありがとうございます。

 3章これにて完結です。

 続く4章はこの作品の最終章となり、坂巻燈太、そしてもう一人の主人公である伊佐奈紅蓮にピントを当ててお話が進みます。もちろん、燈太の新能力もフル活用です。何と戦うのかは、お楽しみに。

 

 p.s. 感想やレビューお待ちしております! 3章は気合を込めて書き上げたつもりなので、何かメッセージを頂けると非常に嬉しいです……!

 4章、更に面白くできるよう頑張りますので、これからも応援よろしくお願い致します。

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