カリント地方戦の終末
ピグルが死亡してレクス達は、今後のことで話し合うことになった。
今後についてレクス達と話し合ったのは2人。
1人は、ピグルに最後までついていた領兵の隊長、エナーク。
エナークはアクネロ育ちで、家族もアクネロに住んでいる。
最初、街を攻めてきたのは、北の国クラレンスと思っていたが、レクス達の説明で、住民の代表の自衛団とわかって、抵抗する気は無くなったらしい。
しかもエナークの部下がピグルを殺害したとも言える。
その部下は、ピグルが税を上げるのに反対して、燃やされた村に家族が住んでいて、領兵を辞めたがっていたのを、エナークが引き止めていた。
逃げずに残っていた領兵は、家族がカリント地方で住んでいるので、ピグルのやり方には反対だったが仕事の責任と家族への思いで逃げなかった領兵達だ。
エナークはその領兵達の代表としてレクス達と話し合った。
もう1人はピグルの家令、執事であるフォードだ。
ピグルの先代から仕えて、カリント家の税の管理、領兵の給料、村の振興などをしていたが、ピグルに当主が変ってから、カリント家の方針が、村の振興はせず、貿易や戦争収入に変り、フォードは、お金の管理しかしなくなった。
レクス達はこの反乱は、無理やり戦争を理由にした重税が原因で、村を守る為のものであり、税をもとに戻すことと、ピグルに燃やさせた村の復興、反乱に参加した人の安全を要求とした。
エナークには、ピグルの時はアクネロのみの安全を守っていたが、領内の安全を守って欲しい。
フォードには、ピグルが過度に貯めたお金を領内に使って欲しい事、ピグルの息子ブルトにレクス達の要求の履行を求めた。
ブルトはダンション戦に参加して失敗した後も、王都ミトアルバに滞在したままであった。
フォードはアクネロから王都に向かう前に、ピグルのお金などの財産を目録として残してた。
これは逃げ出した兵がピグルの財産を奪い、逃亡していたが、レクス達のアクネロの外で待機していた自衛団によって、ある程度確保した。
横領、略奪を防ぐ意味でもフォードは財産の目録を作ったのである。
アクネロを攻めるのに砦に火を放ったが、砦は天然の堤防に立ててあり、火は街には掛からず、他国が攻めてきたと、街から逃げ出そうとした住民も自衛団が相手とわかって、落ち着いた。
フォードが目録をつくるのに2週間かかりそれから王都へと旅立った。
王都にあるダンションまでレクスは簡単に移動できるが、アクネロから王都まで馬で飛ばして3日懸かった。往復で1週間を見ていた。
それまではレクス達の自衛団と、エナーク達の領兵でアクネロと郊外の巡回をした。
双方に死者は存在していたので小競り合いが頻発したが、レクスとエナークが間に立って収めた。
フォードのブルトへの説明、結果待ちをしていたレクスの基に使者が3名訪れるのであった。




