カリント地方戦 3
レクスは自衛団をまとめてみんなに確認を取る。
領主ピグルへの反乱の終わりのつけ方の仕方をだ。
ピグルを殺したいほど憎んでいるのは4割だった。
それは新たに自衛団に参加した村を追われた仲間達だ。
積極的に反乱に参加しようとしていた仲間だ。
村を襲わなければそのままでも良いのが4割。
そのままでいいという仲間は領兵をたおしてピグルに直訴。
内容は反乱した村を攻撃しない。税を平和な昔の税にすぐ戻すことだった。
残りの2割は自衛団としてレクスやカシムについていくというミクリ村を中心とした仲間だった。
初戦で倒して捕虜にした領兵だが、村に引き渡したら村人に処刑された。
それほどにピグルを憎むまでになっているようだ。
意見も分かれているのでレクスはピグルの本拠地のアクネロを攻めてピグルをとりあえず捕らえる。
そこから話し合いをしてみてからその後は決めることを自衛団で決めた。
反乱討伐のためにでた領兵は通常でも戻るのに2、3日はかかるはず。
相手の油断している間に攻めないと、自衛団員に犠牲者が大量にでる可能性がある。
まずアクネロが良く見える丘にレクス、カカ、ナミ、カシムで移動した。
ロロは近くで自衛団の仲間をまとめて待機してもらった。
アクネロが見下ろせる丘はアクネロの北側。
レクスは初めてアクネロを見た。
アクネロは港町で海に対して、Ωの形をしていて天然の波除の港になっている。
嵐よけの港にもなっているので船の到来が多い。湾内は広くて深く、浮き桟橋をつくり船は止まっていた。
湾内に入る両側に見張り台が1づつの2つ、海の東側は開けているが、港街を守るようにぐるっと城壁がある。門は西側にありそこから北と西と南に道が分かれている。
ピグルの住む、領館は海の港に面している一番大きな建物と思われた。
南は主街道となっていて商人らしき荷馬車が見える。
一番目の良いナミが領兵の見張りの位置、人数を教えてくれる。
ピグルの領館も建物に見張りの兵が多く見られると、ナミが教えてくれたおかげで確定した。
丘はアクネロから1kmは離れているだろうか、レクスは人の流れはわかるがナミのようにくっきりとはわからない。
「さすがナミだな。弓も目もいいから偵察と先制攻撃はナミが1番だな」
レクスに褒められて満面の笑みを浮かべて、兄のカカに自慢げに言う
「お兄ちゃんよりエライ?」
「そうだな~エライ、エライ」
カカがナミに答えた。
「人の流れが多いな。巻き込みたくないから人の流れが少ない時間を狙うか」
「それじゃ夜ですか?」
レクスの意見にカカが答える。
「自衛団で夜に活動はしたことがないですよ」
カシムが不安そうに意見した。
「じゃあ早朝を狙おう。朝が早いと商人も移動はまだだし、人どうりも少ないだろ」
「師匠それだ!!」
カカもカシムも納得した。
ナミはみんなにあわせてうなづいている。が、わかってはなさそうだ。
「じゃあいったんもどって作戦を立てる」
レクス達は自衛団の元にもどって次の朝、陽の登り始めに一気にピグルの領館を攻めることにした。
海側の砦は海から来る船に対して投石器などを設置してあるが天然の堤防の形になっているので塀は無い、直接とりでまでいける。
魔晶の訓練で、身体能力の優れているミクリ村主力50名でピグルの領館、後の100名で砦と街の包囲を作戦とした。
砦には50名づつ居るみたいだが、砦のそれぞれは海に突き出している形になるため出口は1箇所。見張りを弓でたおして火をつけることにした。砦にいるのは軽装の兵なので弓で対処できる。
早朝なので各40名づつでいけるだろう。
あとの20名は街の門の外で、街からの伝令の遮断と街に入る商人を止める。
砦を押さえても街には200名ちかい領兵がいると捕虜にした騎兵が言っていた。
しかしレクスは騎兵とたたかった経験から自分たちより領兵が弱いと見ていた。
「朝の数時間でいっきに決める!!」
レクスの言葉に自衛団の仲間は気合をいれるのであった。




