盗賊退治
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町を出て街道を進むと、しばらくは麦畑それから平原。
しばらくは見晴らしがいいのだが、
街道は川に突き当たり、そこからレクスの待つ山麓に向かう方向と王都にむかって進む道に分かれる。
もちろんそこから山麓にむかって川に沿って進み、
右手に川、左手に森となる。
レクスのところに帰るにはその森と川の間を抜けて、その先が草原でさらに進むと林となるのだが、
森と林に囲まれるので街道前後からの視界が悪くなる。
カカ達はその視界の悪さをつかって、森に沿って山の方に街道を外れるのだが、
視界の悪さのおかげで盗賊が現れやすい。
過去に3度のうち2度、盗賊を追い払ったのもこの場所で、
盗賊は森と林から街道を通る人を挟みこんで荷物を奪う。
町の自衛団が来ると森か林に逃げ込んで中々つかまらない。
カカとナミの場合は、森に隠れているのをまず見つける。
ナミは弓を練習してるうちに魔力によって視力を強化するのが得意になったので、
森に隠れている盗賊がすく見つけれる。
囲まれるよりも先に弓で先制するのが今までの流れだ。
カカとナミが身体能力をあげれるようになったとはいえ、複数の盗賊に囲まれたら怪我をする可能性があるので、レクスから直接の切りあいは避けるように言われている。
なので、町から帰るときに盗賊を見つけたら引き返して町の自警団に報告するようにレクスに言われている。
しかし、過去3度の盗賊は、子供であるナミの弓の正確さと飛距離で盗賊はすばやく先制し、カカの剣で倒されて所で盗賊はすぐ逃げている。
盗賊が完全に逃げたのを確認してからカカ達は山麓へと向かう。
山麓に移動しているのが見られないように気をつけているからだ。
その日は盗賊は他の人たちを襲っているところだった。
まず、ナミが森に盗賊の見張りを見つけて弓で先制したのだが、
いつもは複数隠れているのが1人しかいないようなので不思議に思いつつ進むと、
森の先で戦う音がしていた。
どうやら荷台を運んでいる村人5人を盗賊7人が襲っている。
村人は戦えるのは2人、後の3人は取引の為の村長の息子に子供2人だ。
カカとナミが森と川の間を抜けるときには、戦える村人2人はほぼ倒されてとどめを入れられる所だった。
カカは魔力で身体強化をして一気に駆け寄る。
盗賊は村人を囲み込んで襲っていて、
カカ達のほうには3人、弓と剣と斧、村人を挟んで、反対側には弓2人に剣と手槍の4人だ。
カカはまず、村人から向かって弓をもって距離をとっていた(カカからしたら最も近い)1人を
弓の弦を巻き込むように斬り、物音に気がついて振り返る盗賊2人を一気に切り倒す。
「うぉ!変に強いガキが来た!!」
いつもすぐ逃げる盗賊のようだ。
3人を倒したところでカカが、
「助けに来たぞ」
奇襲なのでそこまでは無言で駆け寄っていたので、そこで襲われていた人達に話しかける。
「うわぁ」
そのカカを狙っていた弓の盗賊がナミの弓矢で倒される。
「恐ろしく正確な弓のガキもいるのか!!」
「さすがに今回は逃がさないぞ」
カカが盗賊に言い寄る。
ナミは最後の弓をもっている盗賊を弓矢で倒す。
もう盗賊で無事なのは剣と手槍の2人だけだ。
「ガキに負けられるか!」
手槍をもった盗賊が槍を突き出してくるがカカは穂先を切り落とす。
落とされた手槍の先を見て驚愕した。
子供なのに自分たちより強いのを薄ら寒く感じるが、
盗賊はつかまったら死刑なので一か八か、カカを襲う。
あっと言う間にカカは盗賊を倒した。
「ありがとうございました」
村長の息子は言う。
しかしその後ろでは子供2人が泣いている。
「とうちゃん~とうちゃん~」
倒された2人の内1人がその子供達の父親だった。
村長の息子が言うには、
この街道をすすんだ先の林を抜けた先から、山の方にむかって進んだところにある村の人達で、
カカ達が来た町に、村で作った炭や家畜のヤギのチーズ、羊の毛糸などをもって冬にむけての小麦などを仕入れに向かうところだった。
取引のために計算ができる村長の息子と、その荷物の警護に2人、荷台を運ぶ子供2人で来た。
長く続いている戦争で、村の働ける大人の男手は村長の息子と警護できた2人しかおらず、
あとは年寄りと子供しかいない。
その子供の中で、年長の2人を荷物を運ぶのを手伝わせた。
人が多ければ盗賊に襲われにくいからだ。
しかし結果はそれでも襲われてしまった。
「子供なのに強いんですね。どちらかの貴族さまの使用人ですか?」
普通の子供では剣や弓は使えないが、それを教えられる環境にいるのはやはり貴族の子弟や仕えている使用人であったりする。しかも戦時中であるからなおさら教わる。
しかもカカは手槍の穂先を落とせるような剣も持っている。
「貴族さまではありませんが使用人にはかわりませんよ」
「本当に助かりました。しかしこの後どうすればいいのやら」
前後の街道は森と林で、もしもまた盗賊に襲われても、もう自分と子供2人しかいない。
村長の息子は簡単な計算ができるだけの線の細い20くらいの男で、武器はまったく使えない。
「私たちは町の方からやってきて森には盗賊はもう居ないようなので町に向かわれるといいと思いますよ」
町に行けば盗賊の件があるので自衛団がここまでついてきてくれるだろう。
「無理なお願いとは思いますが私たちに町までついてきてもらえないでしょうか」
村長の息子が言うが、
「師匠に仕えていて、今お待たせしているところなので申し訳ありませんが」
さらについていけばこの件の説明などでさらに時間もかかる。
カカはレクスをこれ以上待たせたくなかった。
「そうですか。助けていただいただけでもありがたかったです」
村長の息子は時間があれば後日、村に来て欲しいと村の場所を伝えた。
カカは戦争で母、ダンションで父が亡くなっているので、
泣いている子供たちのことが気にかかるので、後でレクスに許可をもらって村には顔をだしてみようかと思った。
「しばらくは見送るので町へ向かってください」
カカは山麓へ向かうのを見られない為に村人を見送る。
泣きながら荷台を運ぶ子供の背中を見ながら、
理不尽な暴力に泣くしかできず、
妹を守っていくのにも困っていた自分を思い出していた。
戦える自分を育ててくれてるレクスに感謝した。
そして村人が見えなくなってから、レクスの元へと帰っていった。




