レクスとカカとナミの出会い 2
まず男の子が目を覚ます。
「大丈夫か?」
レクスの問いかけに目を覚ましてまだ頭が働かないのか、答えない。
「何があったか、覚えているか」
男の子は思い出したのか、顔をこわばらせ、まわりを確認して女の子を見つけて安心する。
「名前教えてくれる?俺の名前はレクス、君の名前は?」
レクスの質問で、
「ボクはカカ、こっちはナミです」
「2人は兄妹かな?」
「うん。ダンションでバックパッカーとして働いたらダンションで襲われて、お兄ちゃんが助けてくれたの?」
「うーん。俺じゃないかな」
さてどうやって教えようか、レクスが考えていると妹のナミも起きてきた。
「兄ちゃんここどこ?お兄ちゃんだれ??」
「びっくりするだろうけど、ここはダンションだよ」
「「え!!!!」」
あわててキョロキョロする2人。
「大丈夫。ダンションの中の精霊の鍛治屋ってところかな」
カカはレクスの大丈夫の言葉に少し落ち着いたが、ナミはカカの背中でカカの服の端を握り締めて、ちょっと不安そうだ。
「モンスターは襲ってこないの?」
カカが質問する。
「モンスターてのはダンションを襲ってくる冒険者の言葉だね。あれは火の精霊だよ、ダンションは火の精霊の家なんだよ」
「でも襲われたよ」
「うーん、難しい話だろうけど火の精霊からしたら人に襲われたんだよ」
「??」
まあいくら言っても、心から理解は、なかなかできないだろうな。と思った。
レクスは貴族の兵に襲われて、精霊に助けられたから信じられるけど、
ダンションにいるモンスターがすべて精霊とまでは思いもよらなくて、
鍛治における、武器に力の付与してくれる精霊と、ダンションのモンスターは同じとは、わかっていなかった。
レクスの父のクラウは知っていたようだが、まだ見習いで年の若いレクスにはそこまで教えていなかった。
今のレクスはイフリートから人と精霊のあらましは、最初の頃に教えてもらった。
改めてレクスはカカとナミにイフリートから教えてもらった事を伝える。
「昔はね、精霊と人の住む場所はきちんと決まっていて、ダンションは精霊の棲家であって人は入ってはいけなかったんだよ」
「でもダンションは魔晶のために冒険者は入らないといけないって言われてるのに?」
カカは質問してきた。
「そうだね。人のほうからしたらそうみたいだけど、精霊からしたら昔からの住んでた場所に人が魔晶をとるために精霊を襲いにきてるって事なんだ」
「ふーん」
「この場所は精霊の鍛冶屋だから精霊に襲われないよ。精霊と仲良くすると精霊も仲良くするものだから」
「わかりました」
カカは半分理解して半分理解してないような返事をする。
ナミはまったくわかってないようだけど。
「わかった!!」
返事だけはする。
「ナミちゃんはわかってえらいね」
レクスはナミの頭を撫でながら、返事をしたことを好感に思って褒めておく。
「じゃあこの後どうしたい?なんでここに連れてこられたか俺は知らないけど、火の精霊にダンションから出れるかどうか聞いてみようか?」
クゥー
安心したのかナミのお腹がなる。
「とりあえず食事をしようか」
「ウン!!!!」
ナミが元気な返事をする。
「ありがとうございます」
カカがきちんとお礼を言う。
「そんなに丁寧にお礼を言わなくて良いよ。楽にして」
レクスが言うと、
「何か手伝いをさせてください」
カカが言ってきた。
レクスは自分だけで食事を用意するつもりだったが、
「ハーイ。ナミも兄ちゃんと手伝う」
ナミの返事を聞いて手伝ってもらうことにする。
レクスはダンションで人は1人だったので、人が増えたことにとまどいとうれしさを一緒に感じて、2人を守っていってやりたいと思った。
「じゃあスープとパンを用意するからそっちの奥からでると畑があるからサラダ用に野菜をとってきてくれるかな」
「兄ちゃん、畑だってすごいね」
「なんで!ダンションの中に畑が!!」
カカはナミの手をにぎり言われて畑にでた
「ほんとに畑だ!!」
「すごいね~いっぱい生ってる~」
カカとナミの声がレクスに聞こえてくる。
ダンションに畑が作れることに俺もびっくりしてたな~っと思い出しながら、3人分のスープを作る。
精霊はどうしてカカとナミを連れてきたのか聞かないといけないな~。
そう思いながら、2人の取ってきた野菜をサラダにして食事をしながら考えた。
「お風呂もあるから食べたら入って休んだらいいよ。部屋も余分にあるから、その部屋を使って寝てね」
「ありがとうございます」
「ありがとぉ~」
レクスとカカとナミの出会いの初日は終わった。




