プロローグ
プロローグの投稿を忘れておりました^^;
誠にすみません‥‥
「ふぅ‥‥まあ、こんな所か。」
そう呟く男の周りには十数人の死体。言わずもがな、この男が殺した者達である。
「‥‥あと何人いやがるんだ‥‥」
そう言って、男は、怪我した足を引きずり、自宅に戻るのだった‥‥
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「‥‥ただいま。」
誰もいない部屋に男の声が木霊する。男は一人暮らしだ。
「‥‥今日は23人っと‥‥」
そう言って男は何かが書いている紙に、23回、バツ印を付けた。その紙には、人の写真とその人の軽い生い立ちが書いてある。男はその写真にバツ印を付けているのだ。
「‥‥寝るか‥‥」
そう言い、男は寝床に潜った‥‥
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次の日
「今日は多いな‥‥」
男は呟いていた。男が持っている紙には、実に、50名以上の人の写真が貼ってあり、その者達が、一箇所に集まるという情報が書いてあった。
「ひぃぃぃぃ!し、死神だぁ!」
男が持っていた紙に貼ってあった写真の人が叫ぶ。
「‥‥俺は死神なんて大層なもんじゃねぇよ‥‥」
その言葉とともに、男の持っていた黒い刀が叫んだ人の命を軽々と屠った。
「‥‥あと、何人いるんだよぉ‥‥」
そう呟く男の顔は心なしか、泣いているように感じられた。
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半月後
「くたばれぇ!死神ぃ!」
「かはっ! 」
いつものように男が仕事に行くと、敵が待ち伏せていたらしく、男は罠にはめられていた。出ることの出来ない落とし穴。その穴の中に男はいた。男に向かって何十人もの人の手から火の玉が打ち出される。男は、刀で弾き、避け続けていたが、全てを捌ききれるわけも無く、徐々に傷を負っていった。
そのうち、動くのも辛くなり、火の玉が男に降り注ぐ。
「‥‥ここで、おわ、れ、な‥‥‥‥」
そう言おうとするが、もうしゃべる力も残っていないのか、男は何もしゃべらなくなってしまった。穴の上から歓喜の声が聞こえる。
「やったぞ!これで俺達は平和に暮らせる!」
「やったな!死神を倒したぞ!」
俺は‥‥何をしようとしていたんだ‥‥?‥‥俺は‥‥間違っていたのか?‥‥この世界は‥‥変わって‥‥しまったな‥‥
そう思いながら、男は息を引き取った。穴の上から土がかけられ、男は完全に埋められた。
それが、これからのおとぎ話などに出てくる、『死神』の最期だった‥‥‥‥‥‥