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職人の日記

某月6日

 注文を受け“名札”を作る。

 それが私の仕事。

 

 注文数は少なく、頻度も低い。

 それでもなんとかやっていけてるのは、単価が高いから。

 自分の技量には自信がある。

 

 リスク込みでも高い値段設定だが、それだけ払う価値ある仕事をしていると自覚している。

 

 だが、最近。きな臭くなってきた。

 そろそろ、私自身の“名札”を変える時期かもしれない。

 

某月2日

 配達員ポーターのKから注文が入った。

 急ぎだと言うので吹っかけたら、あっさり承諾したので儲かった。


某月3日

 ―――と思っていたら、キャンセルされた。

 上手い話は無いものだと自嘲気味に笑っていたら、ペットに笑われた。

 

某月4日

 子供ペットの元気がない。

 お仕置きしすぎたのだろうか?

 

 明日にでも、保育員ペットショップを呼ぶとしよう。

 

某月14日

 

 私立探偵から依頼を受け、名札を作っていたら横槍が入った。

 視線恐怖症の私に、弁当屋は必須。

 

 飛び込み依頼と常連さんの、どっちを優先するかなんて考えるまでもない。


 そう言って、ペットに同意を求めたら、青くなって頷いた。

 少し、躾すぎたかもしれない。

 

某月16日

 “園芸屋”の掃除人スイーパーが訪ねてきた。

 名札を変えて無かったら危なかった。

 

 ちょっと気持ちが荒んだので、ペットをモフって癒されるとしよう。

 

 でも、モフれるほど柔らかく無かったので、軽く愛でてふて寝することにする。

 

某月19日

 

 元医者から、名札の依頼が来た。

 少々複雑な依頼になりそうなので、直接会うことになった。

 

 サングラスを用意して、視線を合わせないようにすれば平気だろうか?

 断りたかったが、報酬が良いので仕方がない。

 

 大事なペットの維持費が足りなくなってきたから、し・か・た・が・ない。

 プルプル震えて、媚を売ってくるペットに癒されたから満足だ。

 

 それに、元とは言っても医者のコネが出来るのは大きい。

 上手く行けば、弁当屋より安く、餌を調達できるようになるかもしれない。

 

 明日は頑張ろう

 

某月20日


 ―日記はここで途切れている―

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