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寓話

名前のない場所で

最終エピソード掲載日:2026/02/05

母が私の名前を忘れた。

認知症と診断され、美咲は母を「理解」しようと必死で勉強した。症状の名前を覚え、進行パターンを学んだ。

でも母は、ラベルではなかった。

介護士は言った。「わからないまま、そこにいる。それが私にできた、たった一つのことでした」

私たちは「わかる」と「わからない」の二つの言葉しか持っていない。でもその間には、名前のない広大な領域がある。

そこで誰かと繋がる物語。
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