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side??? 後編の後編

追記)諸々の理由により一から設定の練り直し及び修正をします。そしてだったら一から描き直した方が早くね?ってなったので描き直します。その過程で読者様にスムーズに読んで頂く為に新しくします。主人公及び登場人物は変わりません!ただまぁ多少物語が変わります(?)変更点は主に勇者についてですね。ちなみに先述の諸々の理由の大半が勇者になります。それ以外は読んで頂いたら分かります。物語が変わると言いましたが(?)があるように大きくは変わりません。なので早ければ半年程度で今話まで追いつくと思われます(作者のモチベによって前後します)。こんな作者ではありますがそれでも作品を楽しんで下さると幸いです


リメイク版はこちらになります

https://ncode.syosetu.com/n1140kh/

「師匠!おはようございます!!」

「相変わらずイラフは朝から元気だな……それで、今日はなんの依頼を受けるんだ?」

「今日は森の調査依頼です!!」

「調査依頼だと?最近森でなにかあったのか?」

「うーんイミフちゃん曰くなんでも未知の魔物の痕跡が見つかったとか何とか言ってました」

※イミフちゃんは元借金していた受付嬢の名前です

「未知の魔物か……まぁ良いか。よし、そんじゃ行くとするか」

「はい!」


危険過ぎると思ったがイラフも今ではC級冒険者位の実力はあるし大丈夫だろう。俺でもC級に上がるのに二ヶ月かかったんかだがなぁ……才能の差だろうな


「そういえば魔法は使えるようになりましたたか?」

「魔力を相棒に流し込む事はできるようになったが魔法は使えないんだよな……なんかコツとかあるのか?」

「私も魔法はまだ全然使えないんですからコツなんて分かりませんよ……というか師匠として弟子に聞くのはどうなんですか?」

「いやいや、師匠だって弟子から学ぶことはあるんだぞ?魔力に関してはお前の方が知ってるだろ?俺は今まで魔力すら感じることができなかったしな」

「正直な話、師匠はスキルが便利すぎますからね……」

「あはは……っとなんか引っかかったな。これは……魔物か?」

「どこら辺で引っかかったんですか?」

「森のまだ浅い場所だ。感覚としては……怯えている?強さは分からんが魔物が怯えるレベルのやつがこの森にいるのか……警戒を強めるぞ」

「分かりました!それで魔獣はどうするんですか?」

「うーん……一応倒しておくか」

「それじゃここから狙いますね。距離はどれぐらいですか?」

「ここからなら北東に直線距離で2km弱だ」

「了解です、『空間把握』『魔矢生成』!」


いラフの手に魔力が集まり、青白く輝く弓矢が生成される。いつ見ても綺麗なもんだ、威力は綺麗じゃないけどな


「ふぅー……『スターアロー』!!」


イラフは弓を構え、魔獣の反応がある方向に矢を放った。生体反応は……消えたな。無事命中したようだ。


「ナイスショット。死体回収しに行くぞ〜」

「はい!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

魔物の正体はシャープスネークだった。本来は森のそれなりに深いところにいるレベルだぞ?そして今いる位置はまだ森の浅い場所だ。これは……本格的にヤバいかもな。


「師匠、これってシャープスネークですよね?」

「あぁ、特徴的な歯を持っているし間違いないだろうな。まぁなんかそれなりの奴が新しく住み着いたのかもな、それか新しくダンジョンでもできたのか……よし、取り敢えずはこのシャープスネークが来た方向に進むか」

「え?一旦ギルドに報告した方が良いんじゃないですか?このレベルがここに出るとしたらD級以下の冒険者が危ないですよ?」

「いや、こいつ位なら逃げ切れるだろう。動き自体は遅いしな。それよりは調査を進めた方が良い、何がいるかまだ不特定だからな」

「なるほど……了解です!それじゃ、行きましょうか!!」

「おう」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

あれから結構奥の方に進んだが特に異常はないように思える。まぁ一部の魔物が森の浅い方に移動してて森の危険度が大幅に上がっているくらいだろう。うん、大きな問題だな。にしても原因不明……か、まだ何か居てくれた方が報告しやすいんだが……


「グルァァァ!!」

「……っ!?」

「ししし、し、師匠!!あ、あれって……」

「あぁ、間違いないな。けどなんだってこんな場所に来たんだよ……天地龍 ガイア!」

「どどど、どうします!?」

「イラフ、今すぐギルドに報告しろ。まぁ報告するまでもなく見えてると思うがな。安心しろ、お前が安全に辿り着けるようにこいつは俺がどうにかする」

「……分かりました。けど死なないでくださいね?」

「大丈夫だ、俺だって死にたくはないからな。腕を失ったとしても生きてやるよ」

「グルァァァ!!」

「時間が惜しい、今すぐ走れ!!さぁ天地龍、俺が相手してやるよ!!『身体強化 極』」


いラフは既に街に向かっている。それなりに魔法かスキル、どっちを使っているのかは分からないが俺の探知では既に1kmは離れている。いくらなんでも早過ぎないか?っとそんな考えてる余裕もないよな


「グルァ!」

「くっ!」


あぁ、もう!!天地龍って言われてるんだから火のブレスなんて放つなよ!


「頼むぞ相棒!!『魔力活性化』!『魔力斬』!」


新しくなった相棒には砕かれた魔石が含まれている。最近使えるようになった『魔力活性化』で魔力をできるだけ多く扱えるようにして相棒に魔力を込めて、魔力の斬撃として放つ。我ながら良い出来ではなかろうか。まぁ龍には効いてないみたいだけど


「『それしきの魔力で我が怪我すると思ったのか?』」

「トカゲごときが戦闘中に煽ってくんな!」

「『ほう?我をトカゲ呼ばわりするか。良かろう、では我を楽しませてみせろ!』」

「『地割り』!」


最近独学で学んだ大剣術 地割り。大地を割る位の威力が出せる技だ。当たったんだから少しダメージがあると良いんだが………俺の願いは届かなかったらしい。鱗には傷一つ付いていなかった。


「『そんな威力で我の鱗を破れると思わぬ事だな。それに大地を裂くならこれぐらいはしてみせよ!!』」

「っ!?」


俺の顔スレスレを謎の斬撃が飛んでいった。斬撃の通った後は深さ2mくらいの跡が残っていた。


「『どうした?何か言ったらどうだ?』」


俺は何か声を出そうとしたが全身が震えて上手く言葉が出なかった。それでも相棒を離さなかった俺を褒めて欲しいぐらい震えている。


「ふー……」


落ち着け、俺。目の前にいるのは昔、とある王国を一晩で壊滅に追い込んだ化け物だ。だけど、それがどうたっていうんだ?その話では群れによって滅ぼされただけだ。それに俺はまだまだ未熟で、オークキングにも苦戦する位には弱い。だが!弟子が育った、大切な街を守れないまま死んでいいのか?いや、良くないだろう。俺がイラフと過ごした数ヶ月は俺の人生の中で一番輝いていた。カノンから別れられた悲しさも無くなるぐらいにだ。ならその輝きをくれた弟子を、イラフを守れないでどうするんだ!!死んでもコイツを狩ってイラフを守る、それが今俺がすべき事だろう!!


「はっはっは!!殺してやるよ、死んでもな」

「『気でもおかしくなったか?それに傷すら付けられないお前に何が出来る?』」

「そうだな、()()()()()()()()()()。だから俺は守る為に俺の身体以外、全てを捨てる」

「『ほう?ならば見せてみよ、お主の覚悟を!』」

「ふぅー……暴れろ『狂気に満ちた騎士(ルナティック ナイト)』!!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「はぁはぁはぁ……」


まさか天地龍が来るなんて……本当に私の人生は不運ばかりだ。初めてこの街に飛んで来た時、人間の姿に変わっている途中でオークに見つかり、慣れない姿でオークに追いかけられたり、能力を使う過程で師匠に種族がバレかけたり、もう散々だ。けど今はそんな事を考えている場合じゃない。例え私の正体がバレようが師匠の為なら、師匠が死なない為ならそんな事どうだっていい!


「そんなに急いでどうしたんだい、嬢ちゃん」

「モンジさん!!龍が……天地龍が!この街を滅ぼさんとしています!!だから増援を……冒険者……ギルド……に……」


ここまでに魔力を使い過ぎたらしい……この姿のままじゃ……けど今は駄目だ、今バレたら増援は来ない、そうなったら師匠は死んでしまう。


「はぁはぁはぁ……」

「分かった。安心しな、嬢ちゃん。良くここまで頑張った。おい!警鐘を鳴らせ!!そして叫べ!天地龍が来たってな!!」


駄目だ……もう……意識が……師匠、増援は呼べました。だから……どうか……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「……師匠!!」

「落ち着いて、イラフちゃん」

「受付嬢ちゃん……ここは……?」

「ギルド内の相談室のソファーだよ。何をしたのかは分からないけどこれ以上魔力を使ったら枯渇症や暴走状態になるから、安静にして今は休みな」

「増援は……増援はどうなったの!?」

「ギルマス率いるC級以上の冒険者が向かったよ。だから安心して」


駄目だ、それじゃあ天地龍には到底敵わない。やっぱり、私が……立って今すぐ動こうとすると受付嬢ちゃんに腕を掴まれた。


「安静にしてって今言ったばっかりだよ?それにそんな状態じゃあ足手まといになるだけ」

「…………」


きっと、今打ち明けるべきなのだろう。今行かなければきっと後悔する。でも、それによって今までの関係が崩れるのが怖いみたいだ。我ながら怖がりになったものだ。人間としてお世話になった村から出て、この街に辿り着くまでの道中や、オークキングに追いかけれている時なんか全然怖くなかったのに……まぁ後者は恐怖よりも諦めが強かったけど。覚悟を決めよう、私は……()()()()()()()()()()()()()

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

不思議な感覚だ。身体は動いているのに動いていない様な感じで、痛みがある筈なのに何も感じない。

近くから声が聞こえる、どうやら増援が来てくれたらしい。っと、魔力量的に俺の出番はここまでだな……


「先輩!見つけました!!」

「目立つ外傷は!?」

「ないです!というか今リアルタイムで戦ってます!どうやら俺たちが見てたのは暴れてる龍じゃなくて怒れる龍とその龍の命を狙う狩人の戦いだったみたいですね……」

「……おい?あれは本当にあいつなのか?俺はあんなに()()()()()()()()()()()()()()()()()?」

「あれは一種の魔力暴走状態だな」

「あ、ギルマス」

「魔力暴走状態ってどういう事ですかね?」

「ふむ……詳しい事は分かんないけど自発的に魔力暴走状態にしている感じだね。中々度胸あるね〜彼」

「え?先輩、この急に現れたThe ロリ魔女って感じの人なんですか?」

「あー……そういえばお前は見たこと無かったな、我らが冒険者ギルド アクアリン支部の副ギルドマスター、フリナさんだ。得意な事は更地にする事、苦手な事は丁寧にすることだ。見た目こんなんだが年齢は2じゅ……グハッ!?」

「年齢の話は禁忌だよ☆」

「……なぁフリナ、そいつ貴重な戦力なんだが?」

「うん?ギルマスなんか言った?(圧)」

「あっいや……はい、ナンデモナイデス」

「……この人達目の前で死闘が起こってるのになにしてるんだ?」


……俺怒ってもいいよな?あっ……やばい、限界きた……

「『はぁはぁはぁ……ふっ限界か。我相手にここまで戦えたのだ、死後の世界で誇っていいぞ』」

「グッ……ガハッ!!はぁはぁ……」


感覚が戻ってきた瞬間にとんでもない激痛に襲われた。耳鳴りが酷く、まともに立つことすらできない。それでも相棒を離さなかったのは生存本能のお陰だろうか?まぁ離しても離さなくても別に何かが変わる訳ではないんだがな……


「ちょ!?だ、大丈夫ですか!?」

「魔力暴走を自ら引き起こした奴よ?こんぐらいじゃ死なないよ」

「そうそう、それに龍相手に一人で結構な時間を耐え切る化け物だぞ?ジョブの通り、こいつは『超人』だ。さて、ここからは俺らの番だからゆっくり休んでろ」

「………」


俺は何も言えなかった、というか口動かないんだけど?呼吸しかできない……魔力暴走の反動か何かだろうか?あっ駄目だ……有り得ないほど眠い……安心……したから……か?くっそ……

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「……うそ……でしょ……」

先程までソファーの上で横になっていた少女の姿が目の前で、それも一瞬で変わった。頭に木のような角が生え、背中から2対の黒と白の羽を生やした少女だった存在が、目の前に立っていた。

「あはは……ごめんね、今まで騙してて」

「なんで……今まで言ってくれなかったの……?」

「私は訳ありだからかな。見た目はこんなん(魔族)だけど魔族じゃなくて……いや、人間にとってはそこまで変わらないのかな?まぁいいや。取り敢えず、今まで色々とありがとうね。それとさようなら、元気でね」


自分は今、どんな顔をしているのだろうか?受付嬢の仕事をしている関係上、自分の感情を顔を出さないように訓練されてきたがきっと今の自分は恐怖と悲しみの中間ぐらいの表情をしているだろう。


「どうして……」

ちゃんと話してくれないの?その言葉は私の口からは出なかった。言いかけたせいか、私の口からは声にならない声が出た。

「何を言おうとしたかは分からないけど言いたいことは分かるよ。けど、今じゃないかな。それは次会った時にでも話すよ。それじゃ!!」

「待っ……!!」


言い終える前に彼女は、イラフは飛び去ってしまった。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「流石は天地龍といったところか……これで龍種の中でも下の種族の方とは龍種は中々にふざけてるな」

「ちょっとギルマス!そんな事言ってる場合じゃないって!!私の魔力は無限じゃないっていつも言ってるよね!?」

「大丈夫だ、もう終わる。『召喚 駄聖剣 ミンゴロ』!」

「先輩、今ギルマス駄聖剣って言いました?」

「あぁ、言ったな」

「なんで駄聖剣なんですか?駄聖剣って事は駄目な聖剣って事ですよね?」

「『駄聖剣 ミンゴロ』は聖剣であって聖剣じゃない剣のことで聖剣にも関わらず使用者の命を削るんだよ」

「それ聖剣じゃなくないですか!?一体どの部分が聖なる剣なんですか!!」

「うーん……見た目とか?ほらなんか神聖っぽいだろ?」

「言われてみれば……いや、やっぱ無理ありますって!」

「っと、ほらそんな話してたらギルマスがもう天地龍倒してるぞ」

先輩の指した方向を見ると地面に血の池を作り、その上に倒れている天地龍の姿があった。

「えっ!?うわマジだ……凄いですね、ギルマス!」

「いや、俺はまだ何もしていない……上を見てみろ」

「え?」


上を見るとそこには木のような見た目の角に禍々しい弓を持ち、2対の黒と白の羽を羽ばたかせている少女が飛んでいた。自分は直感で理解した、あれはただの魔族ではなく恐らく上位の魔族なんだと。


「ね、ねぇギルマス、あれって多分というか絶対上位の魔族だよね……?」

「あぁ間違いなくそうだな。おい!!そこの飛んでいる少女!一体何が目的なんだ!!」

「えーっと……私の事であってるよね!私の目的は今殺した龍だから敵意はないよ!!あと、そこの気を失っている男の人に伝言を貰っているからこう言っといて!!『師匠、今までありがとう。私の分まで生きて』だってさ!それじゃあ!!」


そう言って魔族の少女は去っていった。危機は去ったのか……?倒れている男の人っと言うことは『超人』の事だろう。


「ギルマス、どうする?とりあえず龍の死体持っていく?」

「あ、あぁそうする……か!?」

「え!?」

「まじか……」


気づいたら龍の死体は消えていた。残っているのは血の池と巨大な魔石のみだった。


「あはは……まぁ流石に持っていくよね。あ〜あ、折角良い魔道具の素材が手に入ったと思ったに〜!!」

「仕方ないでしょう、龍の素材は貴重ですしね。おいルーキー、とりあえず血を採取するから手伝ってくれ!」

「あっはい!」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

俺が目を覚ました時には既に天地龍は居なくなっていた。ギルマスの話だと上位魔族らしい少女が一撃で倒したらしい。そしてその少女は俺に伝言として言葉を残したらしい。その言葉は恐らく、イラフの……弟子の最後の言葉だろう。

俺は、心の底から絶望した。街の人のモンジの話ではイラフは街に一度着き、伝えた後意識を失って馴染みの受付嬢の元に運ばれたらしいが受付嬢曰く、運び込まれたあとに何者かによって眠らされて、起きた時にはイラフは居なかったそうだ。


「そう落ち込むな……っていうのは無理な話か」

「…………」

「まぁなんだ、人間ってのはいつかは死ぬんだよ。だからお前が仇を取れ、お前が死ぬ前に」

「……勿論、そのつもりだ。俺の弟子に手を出した事の落とし前は必ず付けさせる」

「おう、その意気だ!それで……お前はこれからどうするんだよ。まぁ聞かなくてもある程度分かるんだがな」

「モンジ、俺はしばらく森に籠る。こいつ(相棒)と共にな」

「……そうか。いつでも帰ってこいよ。まぁ死体として見つかって帰ってくるのは許さないがな」

「分かった、じゃあな」

「おう、元気でな」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「おーい、ヒノト」

「どうしたんだ、モンジ!というかまたサボってんのか?」

「今、あいつが旅立った。確認しようと思ってな、ヒノトお前、あいつの剣に何したんだ?」

「何、短い付き合いだったがそれなり一緒に飲んだり奢ったりして貰ったからな。餞別として混ぜてやっただけだよ、()()()()()()

「お前……それ許可貰ってんのか?というかどうやって手に入れたんだ?」

「何、ちょっとノミとハンマー持って飾られてるのを削っただけだ。あいつには、あの嬢ちゃんの敵を取って欲しいからな」

「まぁお前があの龍の骨で作った大剣を一度貸し出す位の奴だから大丈夫だろ。あれを持って依頼に行くところを見た時は驚いたぞ、ヒノトがあれを貸し出すなんてってな」

「それ程の奴なんだよ、あいつは。きっといつか、ギルマスを超える、そんな気がするんだよ」

「あぁ……そうだな。それで今夜一杯どうだ?」

「遠慮くしと」

「はぁ?まぁ良いか」

ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー

「師匠……一人の夜って静かで、寂しいですね」


私はここ数ヶ月間の事を思い出した。色々あったなぁ……ずっと人間になりたくて、とある村に宛のない少女として訪れて、その後に旅をして、水が綺麗だって有名なアクアリンを目指してたら道中の森でオークキングに追いかけられて……あの時の師匠、カッコよかったなぁ。そして初めて弟子になって、それで師匠に恋しちゃって……師匠はこんな姿(魔族の姿)でも私だって気づいてくれるかな?あの師匠だからな〜……もしかしたら気づかないかも。それはちょっと辛いなぁ……でも、もう人間の姿じゃ師匠に会えないや……だからせめて……


「だからせめて、いつか私を殺しに来て下さいね、師匠」


死ぬならせめて、愛しい貴方の手で殺してくださいね……


罪の血を引き継ぐ呪われた少女は、いつか自らが厄災をもたらすことを嫌う優しい少女は、切に願った。いつか召喚される勇者ではなく、自分が恋に落ちた男の手で死ねる事を、最期の時を恋した男の胸で過ごせる事を……

アフタちゃん「これって時系列的には本編より前の話なんだよね?」

サブちゃん「そうですね、ちなみにですがこの時イラフは龍の死体をデスット、まぁセリナの故郷周辺に捨ててます」

アフタちゃん「えっ!?それって……何、繋がってたの今回の話と!?」

サブちゃん「まぁそういう事ですね〜」

アフタちゃん「まじか〜……それに最後の罪の血を引くってどゆこと?これも何か繋がってたりするの?」

サブちゃん「それは……まだ秘密だそうです!」

アフタちゃん「秘密ってことは絶対何か繋がりあるじゃん!?」

サブちゃん「はい、という事で今回はここまで!次回もお楽しみに〜」

アフタちゃん「ちょっ!?最後は先輩に譲れー!!」

サブちゃん「時系列的には今はもう私の方が先輩なんです!!」

アフタちゃん「そんな〜!?」


あっどうも、今回は年度末という事で思った以上に遅れました。今回でside???は終了です!いや〜最期まで名前判明しませんでしたね〜え?こうゆう事はサブちゃんと元後書きちゃんことアフタちゃんの方でやれと?全くもってその通りでございます。それでは今後とも、当作品をお願い致します!次回はダンジョンのメンバーです!

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