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嵐の後始末

追記 この作品について大事な報告を活動報告に上げました。とても!!重要な事です。(祝い事)

「え〜っと……強くなりたいのは分かったけどそれで殺されたいってどうゆう事なんだ?」

「えっと、その……私にもよく分からないんですけどお兄さんを見てると心臓の辺りがバクバクしてお兄さんが角の子を殺したところをかっこいいと思ってそれで自分は死にたいのかなって。けど私は村を壊してお姉ちゃんを殺した人達に復讐するために強くなりたくて?」

なんか余計に混乱してるな?けども……う〜ん強くなって殺されたいってよく分からないな、異世界。というか俺にはこんな可愛い狐獣人を殺すのは無理だな〜懇願されても多分無理。

「とりあえず落ち着こうか?他の子にも色々話を聞きたいしな」

「分かりました……」

「スト、とりあえずこの子を見といてくれ」

「分かった……場所はあの結構大きめの岩ら辺……でいいですか?」

「あぁ、そこで頼む」

「了解です」

いやぁ〜変わるの早いな?使い勝手良いのかな、二重人格。まぁ後々聞くとして、次はラミア族の子かな。見た目的には小学校中学年か?といっても下半身蛇だしそこら辺良くんからないな。あとなんか目に包帯巻いてるし

「さて、まずは君のことについて聞こうか 」

「私……ですか?私はラミア族です」

「うん、それは見たらわかる。なんで捕まったとか目に包帯してる理由とかが聞きたい」

「えっと……私は元々村で除け者扱いされてまして、それでその理由がこの呪われた目なんです」

「なるほどな〜……」

呪われた目……あれか、魔眼か!?どういった効果があるんだろうか、気になるな

「ちなみにその目はどういった呪いなんだ?」

予想は目があったら石にするとか目が合ったら相手が死ぬとかだけども

「それが……私にもよく分からないんです。というか私が知りたいです!!」

「お、おう……」

あれ?俺さっきまで恐怖の目で見られてたよね?一気に距離縮まってない?いや、ずっと恐怖の目で見られるより良いんだけどさ?威厳的な?質問にちゃんと答えないと死ぬみたいな逼迫感が足りない気がする。なんでぇ〜?

「じゃあとりあえず保留な」

「何がですか……?」

「さぁな?」

「…………」

とりあえず目の能力については保留した。実際に死の魔眼とかだったらここにいる奴ら全員死ぬからな。はぐらかした理由?なんとなくだよ。

「んじゃ次は水槽に入ってる君だ」

「…………!」

警戒されてるね〜あれか、ラミア族の子は肝が据わってただけか。

「警戒するのは当然だが質問に答えないなら……どうなるか想像できるだろ?」

こう言っとけばさっきのを見た後なら喋るだろ、多分。我ながら道徳心とかどこにいったんだろうなと思うよ。

「私は人と人魚のハーフですっ……!海で遊んでたら……連れ去られましたっ……!」

えっ……なんか泣いてるんだけどなんで?脅しすぎた?流石に小さい子相手にやり過ぎたか?度が過ぎてたか!?ど、どうやって慰めよう?というかこっちが脅してるんだし慰めるとか無理じゃん!?ストを呼び戻すか?というか水槽から出すことは可能なのか!?

「えっと……それは災難だったな。頑張って両親がいる所に帰してやるから泣き止んでくれ」

「ぐすん……分かった」

「なんか私と対応違いません!?私も泣いた方が良かったですかね?」

「いや〜流石にお前が泣いてもこの対応はなかったかな〜実際お前いくつ?」

「私は生まれてから15年ですね、ラミア族にとっては生まれて間もないって感じですね。人間では丁度ジョブを授かる時ですね。私は一応あと二年後に手に入ります」

15年で生まれて 間もない感覚なんだ……長命種と短命種の違いだな〜異世界って感じがするわ。けどもにしてはしっかりし過ぎてないか?

「にしてはしっかりしてるのな、奴隷狩りに捕まってるのは兎も角として」

「ふふん!これでも呪いのせいで一人でしたからね!頼れる仲間や友達なんていなかったですし……」

「あぁ……」

これはもう話題にすべきじゃないな。ずっと一人で頑張ってきたらしいしこいつもまだ子供だ、まぁ俺と同じぐらい生きてるけど……ともかく、誰かに頼ることを覚えても良いだろう。

「ぐすん……」

「少しは落ち着いたか?」

人魚のハーフの子は落ち着いたのか泣き止んだ。

「うん……お兄ちゃんがさっき言ったことって本当?お母さんとお父さんの元に返してくれるって」

「あぁ、勿論そのつもりだ。まぁ時間が掛かると思うが帰りたいと願うなら必ず帰してやるよ」

「本当に?」

「本当だ」

「そっか……なら信じるね!」

流石に単純すぎじゃなかろうか?少しは疑い事を学んだ方がいいと思う。まっ約束は守るつもりだし今回は問題ない。帰すには場所の把握や安全にそこまで行く方法など色々考えなきゃいけないけどな。移動手段に関してはユキがいるからなんとかなるだろうが……場所を見つけられるかは怪しいな。まぁ今はそんな事どうでもいい。

「お前ら、名前はなんて言うんだ?」

「私はラミです」

「私はスイって言います!」

「わ、私はスズっていいましゅ!」

狐獣人のスズって子また噛んだな。何をそんなに緊張してるのだろうか?というかいつの間に帰ってきた!?

「そうか、これからよろしくな。俺はダンジョンマスターの咲月煉だ」

「えっ!?ダンジョンマスターだったの!?」

「驚いた……」

「え、えぇ〜!?」

うん、驚き方は3種3様だな。

「ふえ?……あれ僕、捕まってたんじゃ……というか……ここどこ〜?」

「あっやっと起きたんだな」

正直途中からずっと寝てた(?)から放置してたけどやっと起きたな。というかボクっ娘か、良いね!!最っ高だね!!(ボクっ娘好き)ここは紳士的に対応しなければ……

「やぁ、君は見たところハーピー族だよね?」

「えっと〜うん、ハーピー族だよ〜?……お兄さん誰〜?」

「俺はここのダンジョンマスターだ。ところで君なんて言う名前?」

これはいきなり過ぎてちょっと気持ち悪いか?いや、きっと自然な流れだ

「僕の名前?僕の名前はネモだよ〜」

「ネモな、了解。でもって、なんで捕まったんだ?」

正直、なんで捕まったのかが一番気になっていた。ハーピー族って空飛べるから中々捕まんないと思うんだよ、魔法があるとはいえな。まっあくまで俺の想像に過ぎないから実際のことは知らんけども。

「えっとね〜追われてて〜木にぶつかって落っこちて〜急いで飛ぼうとしたら魔法を当てられて飛べなくなっちゃったんだよね〜」

「ほら〜」と言いながらボロボロの焼けた跡のある羽を見せてきた。

「なるほど……」

羽を治す事は出来るだろうけども今はその手段持ってないしな……いっその事DPでと思ったけどさっき使ったからまんまし残ってないわ。残りはざっと7000DP位だな。あれ〜?奴隷とあのおっさんの収入が16000DPぐらいだったよな?やっぱり流石に使いすぎたか……ま、まぁ先行投資って事でいいや。

「どうしたんですか?急に気を落として」

「いや、ちょっとこの先少し苦しいなと思っただけだ。問題はあるけど問題ない」

「ん?矛盾してますよね?」

「なんでそんな言葉知ってるんだ?」

「今まで一人で生きてきたので!」

「あのご主人様……見ていた狐の子が急に消えたのですが……あれ?ここに……いる?」

「なに?スズなら気づいたらここにいたぞ?」

あれ?というか俺はストに落ち着かせるように頼んだよな?じゃあなんで名前を言う時に緊張したままだったんだ?そしてその時になんでストはこっちに来ていなかったんだ?これは……スズがなにかしたな。

「スズ、お前一体何を使ったんだ?多分幻影を見せるスキルか理解か認識を阻害するスキルを使ったんだと思うんだが……」

「えっと……りょ、両方です。私の唯一のスキル『幻想世界』を使いました」

『幻想世界』?なんか凄い名前のスキルだな。言葉的に夢や幻を見せるとかか?だとするとストが見ていたのは幻か……ただ、俺がストに落ち着かせる様にと言って外に出したのに名前を言った時に緊張か何かで噛んだ事に違和感を感じなかったのはなんでだ?

「その『幻想世界』の能力はどんな感じだ?」

「それが……その……よく分からないです。私も初めて使いましたし……お姉ちゃんが幻を出して騙せると言っていたので使いました」

「ほう?そのお姉ちゃんは今どこにいるか分かるか?」

「えっと……既に死んでます」

おっと〜?今日はなんか地雷を踏むことが多いな?言動に気をつけないと今後の生活に関わってくるのに幸先悪いな〜……

「さて!話を変えてとりあえずここから移動しようか、ずっとここに居ても仕方ないしな」

という訳でコアルームに移動した。着いた後はすぐに王座に座り能力を発動する。今回初使用だけど問題なく作動してくれたようだ。

「!?なにかしましたよね!?」

ほう?ラミは気づいたっぽいが他は頭に?が浮かんでいるな。というかなんで気づけたし!?

「良く気づけたな、あぁお前らを『支配』した。まぁ特に命令したりとかはしないから安心しろ」

「『支配』!?そんな事できるんですか!?」

「それができるんだよなぁ〜まぁそれはさておき……ユキ、死体どこに置いた?」

俺コアルームに置いといてって言ったよな?死体が見当たらないんだが……

「ふっふっふ……なんと生き返らせてみました〜!という訳で別の場所に縛って置いてあるよ〜」

「いや、ゾンビ化の実験できないじゃん!?なにやってんのお前!?」

俺実験するって言ってたよね!?なんで生き返らせるのさ!もう1回殺しとくか……?

「いやぁ面白そうだから龍人?その境目?みたいな存在にしてみた!」

「つまりもう人間じゃないってことか?」

「まぁ人間の枠組みは外れたかな〜」

「なるほどな……普通の蘇生はできるか?」

「うん?まぁできるよ」

なら丁度いいし鬼族兄弟甦らせるか。

「後で用事あるから呼んだら来てくれ」

「了解〜」

「んじゃ話題戻して……お前らなにかしたい事あるか?流石に何もすることないと退屈だろ?」

「えっとじゃあ……能力の訓練がしたい……です!」

まぁたしかにあの『幻想世界』とかいう能力はよく分からないからな〜……

「私は目の能力知りたいのです!なので専用の空間下さい、ダンジョンマスターですから作れますよね!?」

「おぉ……まぁ検討しとくよ」

「前向きな答えを待ってますね!」

「う〜ん……僕は今のところはないかな〜羽ボロボロだし〜」

「あっ羽は治るかもたがら明日を楽しみにしとけ」

「まぁあまり期待しないで待っとくね〜」

「私は遊べる水場が欲しい!お父さんやお母さんに次会った時に驚かせるの!」

「了解だ、なら場所を用意するところから始めるか。その時は範囲とか考えなきゃだから呼ぶから呼ばれたらこの場所に来てくれ」

「分かった!」

さてと、んじゃ色々と計画立てるとしますか〜



後書きちゃん「おっと?次回からほのぼの回始まる?」

サブちゃん「まぁほのぼの回が何回か続く予定ではあるそうです。まぁその後は……ね?」

後書きちゃん「ほのぼのの後に不穏な雰囲気とか人の心ないんか?」

サブちゃん「という訳で次回から当分ほのぼの回です!お楽しみに〜!」

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