初めて(?)の侵入者!
追記 多少奴隷商の発言を修正しました。理由は設定した性格に対して発言が合ってないと思ったからです。
優しめの性格に対して言葉使いなどがちょっと荒れ過ぎてましたね、まぁストレスとかの影響と言っても良かったんですけどね。
トラップは俺が思った以上に有能だった。ちなみにトラップによって倒されたゴブリンやゾンビはDPになった。(返還された量は消費DPの2分の1)
色々検証した結果以下の事が分かった。
・トラップの石槍は神龍(人型)には刺さらない
・落とし穴は落ちたら登れなかった
・スケルトンに石槍は効果が薄かった(部位によっては骨が崩れる)
・レイスにはトラップなんて意味なかった
・石槍に何本か毒が含まれていた(原因はダンジョンの魔力?)
・ゴブリンは意外にも硬かった(大体大岩〜鉄ぐらい)
・ゾンビは思ったより死にやすかった(前世との違い)
まぁこれだけ分かったのだから検証したかいがあっただろう。
「なるほど、そうゆうことか」
「マスター、いきなりどうしたんですか?」
現在俺は検証結果を纏めていた。この世界の事が少し分かったかもしれない(?)
「あっマスター、私にダンジョン権限ください!」
「そういえば実体化してたしな。よし、これで使えるようになったと思うぞ。という訳で何かあったら頼むな」
「はい!まぁマスターに何も無いのが一番ですけどね」
「まぁ神龍いるし俺が前線で戦うなんて事はもうないと思うけど……何があるか分からないからな〜」
まぁ流石に神龍でもどうにもならない敵なんてそうそういないと思うけどな。
「っ!マスター!侵入者です!」
「今度はなんだ?」
「え〜っと……奴隷商のキャラバンですかね?複数のそれも色んな種族の反応がありますし多分奴隷商だと思います!」
この世界って奴隷いるのか……まぁ色んな種族がいるとそうなるのか?異世界あるあるなんだろうか、奴隷って……まぁそんな事はどうでもいい。
「メイ、今奴隷商はどこら辺にいるんだ?」
「えっと……まだ入口辺りですね。何もしなければ多分このまま出ていくと思います」
「なるほど、雨宿りみたいな感じか……よし!入口を封鎖だ!!」
俺は『ダンジョン権限』で入口を封鎖した。
「ちょっ!?何やってるんですかマスター!?」
「いや、DPで人間って召喚できないんだよ。丁度良いからこのままトラップに掛かって貰おうと思ってな、ちなみに今奴隷を連れてるか?」
「あ、はい!連れてるみたいです!!種族は……分かりません!」
う〜ん連れてるのか……奴隷の種類があるのかすら分からないからな……犯罪によって奴隷落ちしたなら良いけどもな〜……いっそ奴隷商捕まえるか!よし、その方が確実だ!!
「あのマスター?なんで魔剣持っているんですか?」
「うん?ちょっと奴隷商捕まえようと思ってな。んじゃ行ってくる!」
「ちょマスター!?待っ……行かれてしまいました。はぁ、とりあえずストに知らせておきますか」
※メイはダンジョン権限の上から二番目、例えるなら副マスターの権限を与えられてるのでダンジョンモンスターと遠距離で話すことができるようになってます。詳細は次回!(多分)
一方奴隷商サイド
「おいおいおい!?ここはダンジョンだったのかよ!?寄りにもよって護衛を付けてない時に……!」
正直最悪だ、アクアリンに向かっている途中でいきなり霧が出てきて濃くなったから近くの洞窟で霧が薄くなるのを待とうと思ったら入ったのがダンジョンだったんだよ……しかも今回の商品はどれも絶対に高く売れると自信のあるものばかりだったのに!!
しかしこれはある意味チャンスだ、ここでダンジョンを攻略できれば俺は王国の騎士だって夢じゃない!夜逃げした嫁を見返すチャンスだ、ここで逃げる訳にはいかないな!
「おっ!早速魔物このダンジョンの魔物か!どんなやつだろうと掛かってこい!!」
「やぁ!こんなところで奇遇ですね、どうしたんですか?」
そこに現れたのは剣を持った若い男だった。こいつも閉じ込められたのだろうか?しかし青年の持っているのは剣は見た目はただの木の剣だが明らかに魔力が込められている、間違いなく魔剣と呼ばれている物だろう。見た目的に弱そうだし迷い込んだとかだろうか?
「おいおい坊主、こんなところに一人でいたら危ないぞ?こっちに来いよ」
「確かに一人で居ては危ないですね……貴方が!!」
「なっ!」
こいつ!?いきなりこっちに斬りかかってきやがった!?しかしどうやってこの距離を詰めてきやがった!?目視でも大体2m前後は距離があったぞ!?
だがここでやられる俺では無い!!腐っても元C級冒険者だ!
「へ〜これを防いでくるんだ……じゃあこれはどうかな!『クリエイトトラップ』!」
「ぐっ!?」
いきなり足に下から石槍が生えてきやがった!?くそっ!相手のジョブは罠師か!というかだとしたらなんで罠師が魔剣持ってるんだ?まぁいいか。それより応戦だ!
「『スピードアタック』!」
「っ!へ〜中々やるね」
「どうも、これでも元トパーズ級冒険者なんでね」
まぁギルド内で物ぶっ壊しまくったらギルド首になって今では奴隷商だけどな……酒に酔ってあんな事しなければ良かったと今でも後悔してる。まぁそんなこった知ったこったない!!これでも俺のジョブは素早く攻撃するスキルの多い『速攻兵』ある程度多くの武器が使えるが器用貧乏な面が目立つと馬鹿にされてるが手数の多さに加えスキルが素早く攻撃する事に関しては強いジョブだ。罠師相手なら負けることはない!!
「おらおらおら!!どんどんいくぞ!!『即攻撃』!『速切り』!『速槍』!」
「まじかよ!?『ダンジョン権限』!」
この坊主、ダンジョン権限とか言ったか?つまり……マスターの可能性が高いな。ならこいつを殺せればここから抜け出せる!!
「っと、流石にそろそろ遊びも終わりにしないとな。じゃあな、強かったおっさん」
「誰がおっさんだ!こっちはまだ32だぞ !」
「いや、その見た目じゃ十分おっさんだろ。まぁいいか。スト、殺るぞ『魔剣解放』」
坊主は気づいたら俺の目の前にいて俺は鎌によって切られていた。あぁ、俺死んだんだな……最後に妻に謝りたかった、酒に酔った勢いでギルドを首になり、そこから周りの印象もどんどん悪くなっていき娘に暴力までふるってストレスのせいで最愛の妻にまで暴力をふるって、最後には奴隷商か。娘は今頃13ぐらいだろうか……あいつはどんなジョブになるんだろうな……あぁ、どんどん意識がなくなっていく。
せめて最後くらいは……家族に謝りたかったな......
後書きちゃん「いや奴隷商の過去なんなの!?」
サブちゃん「皆さんおわかりかと思いますがこの奴隷商、根はいい奴です。というか本人は酒に酔ったと思ってますが実際には自分が好きな奴をあいつ(奴隷商)に奪われたと思ったパーティメンバーのジョブが『操り師』(本来はゴーレムや人形などを操って戦うジョブ)によって操られてギルド内の物を壊しギルドを首になっています。本人はその前に酒を飲んでいたからそのせいと思ってます」
後書きちゃん「あれ?それだと娘や妻を殴ったのは?」
サブちゃん「本人はストレスと思ってますが『操り師』が操ってやってます。その操り師の狙いはそれにより確実に自分を頼って来るだろうと思ってたからですね。ちなみに夜逃げした家族の行方は本編関係ない(今の所)ので言いますがアクアリンで身体を売って生きています」
後書きちゃん「…………ちなみにこの奴隷商って死んだけど仲間になるの?」
サブちゃん「ええっと……逆に言いますけどここまでキャラ設定できてて仲間にならないとでも?」
後書きちゃん「ですよね〜」
サブちゃん「どうゆう形で仲間になったかは次回のお楽しみ!」